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2020/04/20『海』『暴食』『理想』

 広い広い海の、とある深場。

 そこには、一匹のサメが住んでいた。

 サメはとにかく暴食することで有名で、そこにひっそりと住んでいる魚たちは、みんなサメのことを恐れて生きていた。

 しかし、サメはおなかがすいていて暴食しているのではなかった。

 ――サメは、大変寒がりだったため、少しでも体温をあげようと思いたくさん食べるのだ。

「ぶるるっ……本当は浅瀬にいけたらいいんだけど……さ、寒いよう……」

 浅瀬なら、海水が太陽に温められているため、寒がりのサメでも過ごしやすい理想的な温度になっているだろう。しかし、サメはそれをあきらめている。何故なら――。

「あ、浅瀬は狭すぎるからなあ……ぶるぶる……でも、寒いよう……」

 そう、体躯の大きなサメには、あまりにも浅すぎ、窮屈すぎたのだ。

 だから寒がりなサメは理想を捨て、仕方なく今日も、寒い深場で暴食をするのであった。

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