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2020/03/28『晴天』『夜』『怠惰』

 傷跡が、たくさん。

 全部、自分でつけたもの。

 外はきっと晴天なのだろう。

 明るく暖かな光が、醜い私を照らしている。

 まぶしい、まぶしい。

 目を閉じてしまえば、光は消える。

 ぬくもりに包まれながら、私はまどろむ。

 もう、起きるのも面倒だ。

 何もしたくない。

 なまけもの。怠惰な人。

 そんなレッテルを貼られているだろう。

 でも、きっと的外れではない。

 もう、反論するのも面倒だ。

 そのうち、考えることも放棄した。


 目を覚ました時には、夜になっていた。

 包み込むぬくもりは消え去って。

 しんとした沈黙が響き渡る。

 きっと、誰も起きていない。

 私はいつも、独りぼっち。

 仲間になりたくて、目を閉じる。

 眠れない、眠れない。

 昼夜逆転、仕方ないか。

 起きて今から何かしようか。

 いや、動くのが、面倒だ。

 ここを離れられる日は来るのか。

 その問いの答えは、誰も知らない。

 たった一つだけわかっていること。

 それは、自分が嫌いだということ。


 左の手の甲、傷つける。

 手入れをしていない、伸びたその爪で。

 こんなことをしても、変わらないのに。

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