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2018/04/13『絶望』『黄色』『サバンナ』
目の前に広がるのは、果てしなく広いサバンナ。
いつの間にか、なぜかサバンナに来てしまっていたようだ。
「どうして……」
人など一人もいない。黄色い砂埃が舞う。近くで動物たちがのんびりと歩いている。
暑い日差しに照らされて、喉の渇きを感じた。
水が欲しい。水が。
喉が渇いた。どこかに水はないか。
不意に、湖が遠くに見えた。
暑い中頑張ってオアシスに行こうと頑張って歩く。
暑い。
でもあそこに着けば好きなだけ水が飲める。
しかしそれは蜃気楼なのか、いつまでたってもオアシスは見えない。
ああ、なんてことだ。
水は、水はないのか。
絶望が、私を支配した。
目覚ましがけたたましくなる。
「なんだ……夢か」
夢だったけれど、喉は猛烈に乾いていて、私はすぐに水を飲んだ。
これほど水が美味しく感じられた朝はない。