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2020/02/12『星』『犯罪』『暴食』

 とある店で、一人の男が大量にご飯を食べていった。

 赤い星のチャームがついたネックレスをした、痩せすぎず太りすぎず、目立った特徴のない男だった。

 暴食をした彼の財布からは、何枚もの福沢諭吉が消え去った。


 ――はずだった。


 彼が支払いに使ったのは、確かにお札だった。

 ただし、精巧に作られた、偽物の。

 紛い物の一万円札たちで暴食した男は、指名手配されることになった。

 といっても、手がかりは防犯カメラに残った服装(顔はフードをかぶっていて見えなかった)と、赤い星のネックレスだけ。ご丁寧にも、犯人は店内でずっと革の手袋をはめていて、指紋を残していかなかったのだ。使った食器たちはすでに下げられ、洗われたあと。DNAも残っていない。

 捜査は難航した。


 が、ついに彼は捕まった。

 なんと、彼は前回の犯行時と全く同じ服装で、赤い星のネックレスまでつけて、別の飲食店を訪れたのだ。

 それを見た従業員が、怪しんで警察に通報。そして、またしても暴食した犯人が支払いに偽札を使おうとしたところで現行犯逮捕、という流れだった。


 犯人は「自分はなかなかお腹いっぱいにならない体質だから、腹一杯ご飯を食べたかった。そのために偽札を作った」と供述したという。

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