異世界招待:侮られたオタク女子の本領発揮
こちらは二話目の短編です。この話の前に
「異世界招待」をご覧ください。
あれから…月日はすぎ…てない
翌日~
ぐぅうっきゅるきゅる
ぎゅぐぅうううううううう~♪
「知らない天井だ…」
いや、寝てないんですけどね‼
あれからパーティーはつつがなく終わった、王子方は早々に退席され、
談笑しながら、エスコートされて出ていく日本女子達を横目に、私は
がっつりテーブルの上をガン見して、大人しくその場で待っていた
最後の方の大分静寂目立つ会場へ、慌てたように私の担当エセエルフが
やって来て、最初に通された部屋へ案内された。
最初の頃と比べ、口数が大分減ってはいたが、いらんお世辞のように
「やはり、私のラティは美しい」だの
(いやいや、いつからお前の!?
つか、ラティって誰よ、あ、私でしたw)
色々と言っていたが、一部脳内突っ込みしつつ無視を決め込んでみた。
結果
私は今…部屋にあった、でかいベットの上にいる。
寝巻きは侍女さん達が用意してくれた
薄いネグリジェは辞退したさっ
フツーの白ワンピースみたいなのに白いズボン
(これは、好みだ!スカートは寝にくいし、用意してもらったけど正解だったな)
美味しそうなご飯も、輝く飲み物も我慢した、結果
お腹が何かを奏でている、いや、なんか飼ってたか腹でってくらい鳴いておる。
(くっ)
安全の為だ、私は確かにイケメンに弱いしファンタジーの憧れも強い
だが、それ以上にっ私は、人の書いた物語が好きだ!
漫画アニメ小説、もし口にしたことで帰れなくなったら…続きが読めない見れない、恐ろしいっ
いや、夕飯いっぱい食べたから…ってさっきまでは平気だったのになぁ
早く創造をして、私の想像し続けている子達を生で拝み
帰してほしい
(それにしても…やっぱ侍女さん達目線あわない人多かったな、
うまーくそらされてた……怪しい事間違いないけどー罪悪感わくような事なのかな?)
「ふぁ…」
(ちょうど、良い睡魔が…まぁこれ以上空腹だと寝れなくなりそうだし
もう寝ちゃおう…)
「とりま、明日の儀式までは(無事でしょう…)スースー」
ぎゅえっぎゅえっぎゅえっ♪
朝だ…
いや、違う私の腹の音ではない…
そっとベットから降りて
ゆっくり窓へ近づく……カーテンの隙間からそっと外を伺…
ジャッ
大きな窓にかかるカーテンを開いてみると
(肩乗りサイズの黒い蜥蜴がぁあああああ、つ、翼じゃないですか‼)
ぎゅえっぎゅえっんぎゅっえぇええええ♪
「ど、ど、ドラゴン…」
(やばっふぁぁああんたづぃいいいいいいいいっ)
え、これあれ?この世界での鶏的な?
そこから暫く私は、窓越しにその黒いドラゴンちゃんと
「んぎゅえっ」
んぎゅえっ
「んぎゅんぎゅっ」
んぎゅんぎゅっ
「ぎゅっぎゅ」
ぎゅっぎゅっ
(かぅわいぃいい)
なんか、よくわからんやり取りで盛り上がっていた
「んぎゅっ
コンコンっ
「ラティ起きてますか?」
ぐっごほっごほっ
お、起きてます。」
(やばっ気管に入ったわ…夢中になりすぎた)
窓の外をみると、円らな瞳の黒ドラゴンはフと首を傾げ、
勢い抑飛び降り、飛び去っていった。
(あぁーなんか下らな楽しかったw)
「ラティ?侍女達が部屋の中から竜種の声がすると言ってきたのですが、大丈夫ですか?開けても?」
(げっ)
「だ、大丈夫ですから!私だけですよ?!」
「…そうですか、でわ、朝の支度を、今侍女達をいれますので、又あとで迎えにきますね」
「う、うん、分かりました、あとで!」
あのあと、又侍女さん達にドレスアップしてもらい
今私は、昨日とは又違った豪華な会場へと案内され
他日本女子と、儀式の開始を待っている。
いや、実際には王子待ちらしい…
すみっこーの方にいる美形エルフな
方々が言っていた、私もなるべく壁にそって
気配を消す様に立っているせいか?普通に会話している。
まだ幾分時間がかかるらしい
さて、この場に着いてすぐ、灰色ローブの魔法使いっぽい
お爺ちゃんから説明があったのだが、
どうやら今から儀式とやらを行うらしい。
お爺ちゃんいわく、
まず、一人一個ずつ特別な石が配られる
それは、私たちの世界でいうと落花生の殻くらいの強度で
力を入れれば女性でも簡単に割れるらしい
重要なのは、割る前にその石を両手で握り、詳しく
より明確なイメージを持って、自分が望む力を思い描く事。
(はいっすっごい得意よ!火、水、風、地の四つ~光、闇~只の力じゃつまんないから~いつも使ってた設定で~ふっふっふ~自動回帰、マスター認証、媒体は~)
バタンッ
勢いよく扉を空け、
カツカツカツ
颯爽と入ってきて玉座っぽい椅子に座ったのは
第一王子ラウル
後から弟レウルも続き
「さて、麗しの乙女達よ…あなた方がこの地をさってしまうことは大変悲しき事だ」とレウルが話し出し
(う…うるわしの(笑))一人笑いをこらえる瑠璃。
話を引き継ぐラウル
「が、しかし我らは約束は違えない」
「聞くところ、皆が皆、此度の創造の儀式に参加し
我らの世界に新たな風を与えてくれるとのこと、大変嬉しい事だ」
ニコッ
「また、幾人かの乙女がこの世界への残留の意を示してくれていると聞く、まさに運命との出会いは大切だと」
ふと見渡すと、何人かの日本女子達が
案内役であったろうエルフ達と手に手をとりあってらっしゃる。
(私には関係ないことだが、行きなり夜招待ってことで連れてこられ、
まぁ皆自分達で着いてきたんだろうが、そのままこの世界へ定住って
向こうでの生活は…家族とか…まぁ恋は盲目って言うし……私に出来ることはないか…)
「~では、儀式へと移ろう」
さて、やっと儀式開始のようだ。
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「その(不要な)者をゲートへ案内せよ」どちらかの王子の冷徹な声が響く
光がはれた、
周りでは、火や、水や風を操ることが出来るようになった日本女子達が
エルフ達のサポートでその不思議な力を使い始める。
そんな中瑠璃の手ににあったのは
色とりどりの宝石が中心に埋まる、
指輪からのチェーンが延びた腕輪とネックレス、イヤーカフスとアンクレットのアクセサリー類だった。
「まぁ!貴女なんでそんなモノを創造してらっしゃるの!?」
「ラティ…これはいったい…」
何かを誰かにいわれている…でも耳に入ってこない
(あぁ)心臓の音がすべてを支配する、自分の想像力が創造に足りて
…イメージ通りなら……
あまりに自分が創造したモノの素晴らしさに気を取られていたからか、近づく者に気づけなかった。
「コレは一応我が国で保管しよう、珍しい形の装飾品ではあるからな」
すっと、奪われる今出来たばかりの瑠璃の創造のすべて
中学生時代から暖めてきた真っ黒黒な創造物達
意思を秘め、通常くらす女子達では思い付けない複雑かつ
繊細な…
「え?ちょっまっ」
(待って、まだマスター登録が‼そのままだとっ)
次回へつづっけたらいいな♪
点線ちょい前から入る予定です❗