博士登場
ついに博士が!
光の方に進んでいくと
そこには透明なガラスのようなもので囲まれた7畳くらいの部屋があった
透明なせいで中身が全部丸見えで、企画もののAVの撮影でもしてそうだ
マジック何チャラ号みたいな・・・・・・・・・・・・・・・
ゲフンゲフン
エロゲだけでなくAVにも造詣が深いと知られたらキキに嫌われてしまうかもしれない
もしキキに「パパ・・・・・・キモイ」とか言われた日にはもう、流石に立ち直れない。その時は新しい扉を開けるしかなくなる
部屋の中は研究室か何かのようによくわからない機械がたくさんあり、全体的に白い印象を持つ
その中心には棺のようなものが存在していた
周りを見回してみるが入り口らしきものはなく、最初からその形だったのではないかというように切れ目やつなぎ目なんかが見えない
透明な綺麗な正六面体だ
「これ、どう入るんだ?」
アキが入り口を探して周りを見回していく
「こんな危険な所にあるくらいだし、下手に触れると攻撃してくるとか・・・・・・・・・・ないよね」
「まあ、それもあるかもしれませんね・・・・・・・・・・ん?」
アキが透明な壁の表面を触っていくと、その壁の一部に触ると光が波紋のように広がっていき、光は二つの扉のような形になる
そして自動ドアのように左右に勝手に開いてく
「どうやら私の指紋を登録してあったみたいですね」
「そうなのか。ちなみにもし開かなかったらどうするつもりだったんだ?」
「そりゃ、この強化プラスチックをレーザーかミョルニルでぶち抜くつもりでしたけど」
「危ないの!」
「ホントだよ!」
因みに晃が静かなのはばてて喋る余力がないからだ。決して彼が体力がないとかではなく、キキはもともと体力がものすごいあるし、アキとユウキはパワードスーツの補助があるので思ったより疲れていないのだ。ここまで戦いながら来ているわけだし、本来晃位が普通なのだ
というかこれ強化プラスチックだったのか。ガラスかと思ったが
「まあ、どちらかというと正確には強化ガラスの上に特殊なプラスチックで加工してあるようです。ガラスよりプラスチックの方が強度をあげられるので」
「だからさりげなく人の心を読むなよ」
「気にしないでください」
このガラスもプラスチックも今現在世界にあるようなものではないんだろうな。こんなとこにあるくらいだ、きっと鋼鉄よりも固いだろう
アキは透明なガラス部屋改めプラスチック部屋に先ほど開いたドア(?)から入っていくのでついていった
アキは迷わず中央の棺のようなものに近づいていく
中には一人の女性が入っていた
年は見た目20代前半くらいに見える。そこそこの巨乳で、手のひらには収まりそうにない大きさだ。彼女は神秘的な雰囲気を持っている女性で、背は160cm後半くらいでお姉さんっぽい雰囲気を持っている
極めつけはその髪の色
彼女の髪はなんとピンク色をしていた
それも後から染めたような色ではなく、地毛のようにしっかりとその色がきれいに馴染んでいる
だが、どう考えてもおかしいだろう。この世界に黒髪や金髪以外の人間がいるなんて、もちろんキキは白い髪なのだが獣耳に尻尾もあるので除外する。こんな奇抜な髪の色、ゲームかアニメくらいでしか見たことないぞ
しかも淫乱ピンク
淫乱お姉さんとか・・・・・・・・・・・・・・アリだな
「取りあえず博士を起こしましょうか」
「この人が博士なのか」
「他に誰がいるっていうんですか、こんなところに」
「まあ、そうだけど」
棺っぽいものに博士は入っているが、この部屋同様に透明なガラスのようなものでできている。まるで白雪姫みたいにも見える
アキが棺をポチポチと触っていくと
ぷしゅーっという空気の漏れる音とともに蓋が開いた
暫く待ってみるが博士はまだ目覚めない。息はしているようなのでただ眠っているだけのようだ
「ここは王子様のキスで目覚めさせるのがセオリーだな」
「何バカなこと言ってんですか。第一どこに王子様がいるんです?ここには男はおバカ様しかいないじゃないですか」
「それは俺のことも言っているのか?・・・・・・松下」
アキは晃の質問には答えずに博士の体を調べていく
「パパは・・・・おバカ様なの?偉いの?」
キキの無邪気さがすごくかわいい
にやにやしちゃう
「通報するぞユウキ」
「ひどい!!」
「先輩方はちょっと静かにしててくださ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん?これは、まさか」
どうしたんだろうか。急にアキが何かに気づいたように声をあげた
「どうした、の?アキおねぇちゃん?」
キキがアキをおねぇちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・ぷふっ少し微笑ましくもあるが、それ以上にウケた。おねぇちゃんってのはもっと博士みたいに胸が____
「殺しますよ先輩」
アキが恐ろしい形相でこっちを睨みながら死闘グラディウスを構える
本気だこいつ。マジでヤられる五秒前
「すいませんでした」
「そんなことよりも博士。ほんとは起きてるんじゃないですか?」
「・・・・・え?」
「はぁ~残念。バレちゃったか」
とピンク髪の博士が棺から起き上がっててへっと舌を出す。そして空中に手をかざすと、迷彩柄の白衣|(?)がどこからともなく表れてそれを羽織る
センスねぇ
「いつから起きてたんですか?博士」
「もちろん棺を開けた時からよ?だけどなんかユウキ君がキスしてくれそうな流れだったから、ちょっとだけ・・・・・・・・・・・ね?」
なぜかこっちにウインクしてきた
見た目の割にかわいい人だな。迷彩柄の白衣だけど
ここで晃が前に出る
晃は自分の格好と博士の白衣を指さして一言
「一緒ですね」
ニヤリ
きめぇ
ってかなにこいつアホすぎでしょ。何が・・・・・・一緒ですね。キラッだよ
どこのホストですか?君は
「そうですね。ユウキ君のお友達君は面白いのですね」
「友達だって知ってるんだ」
「もちろん。ユウキ君のことなら基本的になんだって知ってるのよ?」
「はぁ、そうかですか・・・・・」
どこでフラグ立てたのかな・・・・・・・覚えてないけど
「平岡晃です。どうか晃とお呼びください」
「これはご丁寧に。私はアンネリーゼ・バウムガルデンと申します。アンでもリーゼでも博士でもお好きにお呼びください。これからよろしくお願いしますね。お猿さん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・お猿さん?なの?」
晃が落ち込んで地面に沈み込んでしまった
ダメージは絶大みたいだ
「私の毒舌は博士のが移ったものですから。たまにああいうことが起こります」
とユウキにキキが耳打ちしてくれる
「そうなのか」
「でもユウキ君には言わないから安心して。私、本心しかしゃべらない主義なの」
さっきから微妙に晃にだけ敬語なのはそういうことなのか
さりげなく避けてるのか・・・・・・・・・侮れないな
「そんなことよりも博士!今日はいろいろ説明してもらいますからね」
「え?何を?ユウキ君の性欲が異常に強い理由?」
「いや、別に強くないけど」
「そんなことはないはずよ?私が事故から助けるために魔改造したからその影響で毎日抜かないと暴発しちゃうくらいのはずよ?もしかして・・・・・・・・・・・・・・誰かがこっそり抜いてるのかな?あの小っちゃかった・・・・・・・・・・・・・・・・・ええと、リサ、だったっけ。あの子とかが」
魔改造って冗談だよね?
それに抜くとか子供がいるんで勘弁してほしいな
「そんなことはどうでもいいですから!キキちゃんのこととか説明してほしいんですけど」
「キキ?ああ・・・そこの獣耳ちゃんのことね。モフモフして可愛いわ、今私にペットがいなかったらペットにしちゃいたいくらい」
と言いながら虚空に手を伸ばすと、どこからか小さな生き物が羽音を立てながら飛んできた
ペットって外にいた虫じゃないよな
「なんだ?」
「私のペット。ピピちゃんよ、かわいいでしょ?」
変だな。博士の肩に泊まったあの生き物。どうみても妖精にしか見えないんだけど
「可愛いの!」
キキは可愛い妖精に大興奮のようだ
何でもこれは植物と機械でできた生命体なんだとか。火も電気も光も何でも出すことのできる便利な生き物で、博士が作ったんだとか
一応発声機能はあるもののあまり喋らないそうです
「植物でもない!」
「・・・・・・・機械でもない!」
「「機械生命体!!」」
博士テンション高いな。そしてネタも古い
それにこいつ今喋った
妖精と言っても人間の縮小版に綺麗な羽が生えているだけなんだが
大きさは10cm位だろうか
「話が逸れたわね。キキがここにいる理由だっったかしら?それはね・・・・・・・・ユウキ君が原因なのよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
「梨花ちゃん。なんで私ここにいるんだっけ?」
「ユイ。そんなのは当然だよ。みんなユイのキャラ勘違いしてる気がするからさ・・・・・・・・・・・・それに登場回数が少ない」
「きゃら?何のお話?」
「まあ、君はまだ知らなくていいことさ。ボクはそんな無邪気な君が好きだからね」
「そっか~ありがとう梨花ちゃん!なんかよくわからないけど嬉しいよ!」
「はうっ」
「どどどど、どうしたの梨花ちゃん」
「くっドМのこのボクが・・・・・・百合に目覚めてしまいそうだ」
「・・・・・・いい加減にしてください」
「何だユリコ君もいたのか・・・・・・気づかなかったよ」
「どうせ私なんか・・・・・・・影薄いですよぉ~・・・・・・ぐすっ」
「あっ、なんかごめんねユリコちゃん」
「なんだ、二人はプリキュ・・・・・知り合いだったのかい?」
「まあ・・・・・少しだけですけど・・・・それよりもちゃんと次回予告しないとリサちゃんに怒られちゃいます」
「次回!博士が世界の真実を明かすよ」
「ユイ。ここはボケるところだよ」
「え?そうなの?」
「リサちゃんは・・・・・・・今回出られなくて残念がってました」
「次回をお楽しみにね!!」
(・・・・・・・・なんかユイちゃんのテンション高くない?)
「え?そうなの?」