ストーカー再来
ユリコ大活躍(大ウソ)
今日は土曜日
ユウキは今頃、晃と一緒にエロゲーを漁りに行っていることだろう
そんな時
ストーカー事件の犯人。高杉学はまた、ユリコの家に謝りに来ていた
彼はもう、あの事件以来何度も彼女の家に訪れ、謝罪に来ていた。今日も同じように来たのだろう
もう来なくてもいいのに
それに、今は家に誰もいないので本音を言えば少年を家にあげたくはなかったのだが、ユリコは気弱なうえ、今までの行動を見ても高杉がしっかりと反省していると感じ、まあ家に上げるくらいなら平気だろうと簡単に押し切られ、彼の持ってきたお菓子を受け取りながらリビングへと案内した
「あ・・・・あの」
「静かだね・・・・・誰もいないのかな?」
「え・・?え、と・・・・・まあ、そうですけど」
とユリコが答えるとがり勉君は満面の、狂気すら感じさせるような曇りのない笑顔で少女を見て言った
「そうなんだ。じゃあもう照れ隠しはもういらないよ?・・・・・・二人きりなんだからさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
ユリコは意味が分からないといったような顔をしながら高杉を見る
そんな中、彼は続ける
「本当は僕のことが好きなんだよね・・・・・?君は。でも素直になれないから僕のことをストーカーだなんて・・・・・・・・思ったより過激だね。でも、僕の知らなかった君を知ることができてちょっと嬉しいよ」
「・・・・・・・は・・・・・・え?ちょっと、な・・・・何を…言って・・・・?」
少年はその質問に答えることなく静かに立ち上がり、ソファーの上に座っているユリコににじり寄る
「え・・・・・・え・・?」
「僕も悪かったと思っているよ。君は恥ずかしがり屋だもんね、周りのみんなには知られたくなかったんだよね?」
ユリコは突然の高杉の豹変におびえ、肩を震わせている
「でも大丈夫。今は二人っきりだから、思いっきり君のこと愛してあげるからね」
高杉はユリコの肩をつかみ、衣服に手をかける。ユリコは恐怖のあまり、抵抗どころか声をあげることすらできずにのどからヒューヒューと息だけが漏れている
体中がガタガタと震え、顔も真っ青になっている
少年は力のままに少女の衣服を引き裂く
ビリィィイ
高杉の前には実に女の子らしい体つきをしたユリコの下着姿がさらされる
高杉は抵抗がないことにさらにその相好をゆがめ、ユリコをソファーの上に力強く押し倒す。そこで彼女は思い出したようにささやかな(彼女からすれば必死の)抵抗をするが、それすらも少年の劣情を掻き立てるだけの材料にしかならない
「ほんと、いい匂いだよ。僕とおんなじ人間とは思えないよ」
とユリコの編み上げられた一房の髪を嗅ぎながらうっとりとしたような顔をする
その様子にユリコはもうこれで終わりにしてくれるのかな?とわずかな期待をして声を出す
「も、もう・・・・やめ、て」
もちろん高杉がそんなところで止まるわけもなく、抵抗する少女を無理やりに押さえつけブラジャーに手をかける
高杉はそれをはぎ取って、その匂いを嗅ぎながら恍惚とした表情をする
「あははっははあっはあはたまらないな、もう」
ユリコは高杉のその狂ったような姿を見て失禁していた
体中が震え、呼吸もままならない
少年はそれに気づくとショーツも脱がせ匂いを嗅いだりなめたりする
「抑えられないよ僕は!もうやるしかない、君もそう思うよね!!?僕の前でおもらしまでして僕を興奮させたってことはこれ、もうどういしちゃったってことだよね!!?」
実際は恐怖心しかないのだが今の少年はそんなことには気づかない
高杉はそのままユリコに覆いかぶさり、欲望のままに情欲を彼女にたたきようと彼女を押さえつけ、そのまま
「助けて・・・・・・・・・ユウキさん」
_____________
ぶちり
何かの切れるような音が部屋の中に響いた
高杉によってユリコが無理やりに襲い掛かられて
犯され、その小さな花を散らした
というわけではない
音が聞こえたのは、なぜかリビングの窓の外からである。何があったかは分からないが、お隣さんが草むしりでもしていたとかそんなところだろう
もちろんそんな些細なことでは高杉の激しい興奮の前では止まらない
「それじゃあヤっちゃいま____________!!!!!」
が、次の瞬間
ガッシャァァアァアアアアアンという音とともに、ユリコと高杉のいるリビングにガラスの破片がまきちらされる
窓が割れたのだ
高杉もさすがに驚いて、窓の方を見ると・・・・・・・・・・・
ぶちギレているユウキの姿があった
「どうも~強盗で~す」
こういう状況でもこういうセリフを言うあたりは実に彼らしいのだが、その眉間には恐ろしい程に深いしわが刻まれていた
先の何かの切れるような音もユウキの頭の血管だったりする
前回のレイプ未遂事件で、自分の甘さをさんざん晃に説教されたうえ、妹を危うく犯されるかもしれなかったという危険な目に合わせるところだったという事実も加味して、今ユウキはこういうことに対して非常にナーバスだったのだ
バカな日常を送ってはいたが
まあ、自分の認識の甘さとかいろいろ突きつけられたユウキは、もう前ほどに甘くもやさしくもない
事件が起こる前に解決するために今も尽力している
簡単にいえばユウキは前回、お礼のためとユリコの家に呼ばれたときにこっそりと家の中にシール型の盗聴器を仕込んでいたのだ。アキに作ってもらったやつである
ただイチャイチャしていただけではないのだ
今日、ユリコの家に誰もいないところにがり勉君がきて、もしやと思いユリコの家のリビングの前の窓で様子を見ていたのだ
ユウキは、今日本当はエロゲーを買いに行くはずだったが、晃との約束はぶっちした。彼ならそれくらい許してくれるはずだ
なお、家のドアのカギはユリコによって閉められていたため、最終的には窓ガラスを破ることになってしまったのだが・・・・・
都内では安全のため、家の中に居ても鍵を閉める人が多い
彼女もそのために鍵を閉めたと思われる。今回はそれが裏面に出てしまったようだが
それはともかく
そんなユウキを見て高杉は
「なんだおま________」
きっと、なんだお前は、また邪魔するのか!とか言いたかったのだろうが言い切る前にユウキの左拳が高杉の顔にめり込む
彼はそのままソファーのユリコの上から吹っ飛び、壁際まで飛ばされる
「うるさい。喋るなゴミが」
その隙にユウキは自分の着ていた上着をユリコの肩にかけてやる
一応彼女は上半身裸でパンツも・・・・・・・・・・・という状態なのだ
彼女は一瞬ビクッとしたが、ユウキだと分かると嬉しそうに顔をゆがめる
が高杉はユリコとユウキのそんな桃色の空気の読める人間ではない
人をストーカーした挙句レイプしようとするくらいなのだから当然だ
「くっひひひいっひひっひひひいっひ邪魔するなぁぁぁぁああああああああ!!」
といって懐から小型のナイフを取り出すと、そのままユウキの方に突進してくる
ユウキは構えてどうにか受け止めようと考える
もしユウキがそれを避けてしまうと後ろのソファーの上にいるユリコに当たるかもしれないからだ
がナイフが目の前に迫ってきたところで
ブワッ
とユウキから発せられた衝撃波のような何かに吹き飛ばされるように、高杉の体が吹き飛ぶ。彼はそのままもみくちゃになりながらリビングの入り口のドアに突っ込むが、そのまま突き破って廊下の壁まで飛んでいく
「なんだこれ・・・・・・」
と彼はユウキが引くぐらいの飛ばされ方をする。思い当たるのは・・・・・・・無刀・音無しだった
かつて後輩のアキから護身用にと渡されていたのだが・・・・・・・・・・・・・・・恐ろしい威力だな、今度使い方をしっかりと聞いておこう
ユウキはがり勉君が生きてるのか少々不安になりながらも彼の倒れてる方へと歩いていく
少年は白目をむいているが脈はある。良かった殺しはしていないようだ
いくら何でも殺すのは後々が厄介だ
「あ・・・あの」
そこではじめて後ろから声がかけられる
やっべ~窓とかドアとか壊しちゃったけど怒られるかなこりゃ、と思いながら後ろを振り向くユウキ
「あの、また助けてくれて_____」
最後まで言い切る前にユウキはユリコの唇に人差し指を当てて止める
なんかごまかせそうな雰囲気を感じたのだ
「言っただろう?俺は強盗。盗みに来たんだよ」
「な、なにを?」
「君の心を」
ちょうどいいタイミングで呼んでおいたパトカーの音が遠くから聞こえる。そろそろ逃げるかな、とユウキが考えている後ろで、前にもまして顔を赤くしながらキラキラとした目でユリコがユウキのことを見ていた
そのまま「とうっ」とか言いながら割れた窓から去っていくユウキの後姿をユリコは恋する乙女の目で眺めていた
完全にユリコが落ちた瞬間だった
「今回ボクは登場しないねぇこの扱いの差はなんだろうね同じヒロインなのに」
「適当なことを言うなモブ子。お前はモブキャラだ。むしろ目立ちすぎているくらいだ」
「パパ・・・・・キキもね、出てないの」
「そういえば最近キキの扱いがひどいなこんなにかわいくてモフモフなのに」
「パパもカッコイイの」
「僕のことは無視かい?・・・・・・・・・・・・・・・まさかこれが噂の放置プレイ!」
梨花が18歳未満にはお見せできない格好となっているためここで終了します
次回大穴編
下ネタじゃないよ!?