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世界を平和にしたいなら  作者: 世嘆者
はじまり
14/33

戻ってきた日常

日常編です

「アキ・・・・・今日は頼みがある」

「へぇ、何ですか先輩。珍しいですね、折り入って私に頼みなんて」


「ああ・・・・それは__________」

「え・・・・・?そんな、本気なんですか?」

「ああ、頼む」




「・・・・・・・・・・・わかりました」

_______________________________



今日は木曜日

あのレイプ未遂事件から2日たった


ユウキはまだ内心、あの事件のことを引きづっていたのだが、晃は今まで通り学校でバカな姿をさらして迷彩の軍服で廊下を匍匐前進していた。今日はアサルトライフルは持っていないようだ。そこだけ見れば、まるであの時のことなどなかったかのようだ


でももう

こんどこそ俺は____





「ユウキ敵襲だ!!」


と突如晃が叫んだ

ユウキは何事かと思い慌てて教室に行くと、なぜか変態とアホが睨み合っていた


「ようモブ子今日も元気そうだな」


と取りあえずユウキはモブ子の方に話しかけてみる


「やあユウキ君。ボクはそろそろキミに名前を覚えてもらっているんじゃないかと思っていたのだけれど、もしかしてキミがおぼえられないのはこのアホのせいなのかな?」

「誰がアホだと?このドM野郎が」

「やろうじゃないよ失礼な。これでもボクは立派なレディーなのだよ」

「レディーは言葉攻めで興奮したりはしないぜ?ついに頭が完全にいっちまったか?」

「キミほどじゃないけどね!」


晃と梨花のの間に何があったかは知らないが、なんかいがみ合ってるようだ

何でモブ子はこんなに晃のことを嫌っているのか・・・・・・・・喧嘩するほど仲がいいのかもしれないが

基本的に晃は人に敵意を向けられることは少ないからな、アホだから


「ほら、ユウキ君もキミのことをアホだと言っているよ?」

「いや、俺そんなこと一言も言ってないから」

「そうだぞ、ユウキがそんなこと___」


「心の中でね」

「なんでわかるんだよお前ら、俺の心読みす________はっ」


油の切れた機械の様にギ、ギギと恐る恐るユウキは後ろを見る

そこには満面の笑みを浮かべる晃が


「そうかユウキ。お前そんな風に思っていたのか。最近幼女で獣耳のエロゲーにはまっているという情報ををお前の周りの連中、おもにキキちゃんとかににばらまいてもいいんだぞ?ん?」

「すいませんでしたーーーーー!!!!!!」


ユウキは朝から見事なスライディング土下座を披露した。もし仮にキキに嫌われたり避けられたりするようになったりしたらどうするつもりなんだ。まったく

本当のことでも言っていいことと言ってはいけないことがある


そこに


「あ、あの倉井さんは・・・・・いますか?」


とおどおどした感じのきいたことのあるような声が聞こえた

倉井とはユウキの苗字であり、この教室というより同じ学年に同じ苗字の人間はいない


「それなら君の足元にいるのがそうだ」


と晃


「え・・・?」


流石に朝から土下座しているのがユウキだとは思わなかったらしく、ユリコはかなり驚きに目を見開いていた

ユウキはパンパンとズボンに着いたほこりを払って立ち上がる

呼ばれて飛び出るユウキ君だぜ


「・・・・・・・・・あの、倉井さん先日は本当にありがとうございました」

「あ、いや。あれは別に」

「私、どうしてもお礼がしたくて・・・・・・・その、私の家で今日の放課後、クッキーを焼くので来てくれませんか?両親も今日はいませんし」

「え?いやいや俺は____」

「ユウキ行って来い」


晃に言われたら断るわけにはいかない

前回のこともあるし


「お邪魔させてもらいます」

「やた!・・・・・・・・・・じゃなくて、ありがとうございます。校門のところで待ち合わせでいいですか?」

「お、おう、楽しみにしておくよ」

「はい、ありがとうございます」


ユリコは嬉しそうに軽い足取りで自分の教室へと帰っていった

ものすごい桃色空間だが

彼女、幸薄そうな雰囲気と暗そうな感じはどこへ置き忘れてきたのだろうか


「ねぇそこのアホなキミ、ボクたちのこの空気感は何なんだろうね?すぐ後ろにいるのに、忘れられてるのかな?」

「まったくだな変態。朝からこんなラブコメやってて俺たちが目に入らないとは・・・・・・・・・ユウキは冷たい奴だな」


なんでこいつらこういう時だけ仲いいの?







そんな感じでバカみたいな日常に少しだけ感謝しながら授業中眠りにつく

なんだか今日はゆっくり寝られそうだ・・・・・・・・・


お昼はいつも通りアキにののしられ、キキといちゃつきながら昼食を終えた

もうリサは元気を取り戻しているみたいだった


午後は適当に流して



放課後!

ユリコと校門で待ち合わせして、彼女の家に招かれることになった

リサに晃も連れてキキと先に帰るように言ったらちょっとむすっとした顔をされたが


そんなことより放課後デートだぜ!

女の子の家に上がるのは初めてだ、割と周りにいる子ユウキと同棲しちゃってるし、アキはあれ家じゃないし


ユリコの家に着くとすぐに家の中に通された


リビングにはソファーがあってそこに座らされ、彼女はキッチンに行ってエプロンをしてすぐにクッキーを作り始めた


いい。制服の上にエプロンというアンバランスさがいい

なかなかフェチ心をくすぐってくれる


「倉井さん・・・・・・・・・・・・あの、ユウキさんって呼んでもいいですか?」

「おう、いいぞ?むしろユウキンでもゆうちゃんでもゆう君でもご主人様でもなんでもいいぞ。できればご主人様が嬉しい」

「えと、その、ユウキさんでお願いします」


ご主人様はダメですか。そうですか。同級生の女の子に呼ばれるの夢だったんだが



少しすると

あっという間にクッキーが焼けたようで、紅茶と一緒にユウキの前に焼き立てのほかほかクッキー置かれた。完成度が高くどれも形が整ってて市販のものと変わらないように見える

ユリコはなぜかエプロンを外すとソファーの上、ユウキの隣に座る


「おいしいかわかりませんけど、どうぞ食べてください」

「じゃあお言葉に甘えて、いただきます」


クッキーを口の中に放り込むと繊細な甘さと口当たりの良さが広がった

マジ美味い


「どう、ですか?」


とユリコが聞いてくる

そんな不安そうな顔で下から覗き込まれると、ちょっといじめたくなるな

ちっちゃい眉毛が前髪に隠れながらも八の字になっていてポイント高い


「まだまだだな!」

「そ、そうです・・・よね・・・・・」


そんなユウキの言葉に本気で落ち込んだようにユリコはショボーンとしてしまう

この子打たれ弱すぎ


「いやいや、冗談。おいしいよ?これ」

「え?そ、そうですか?ホントですか?!ありがとうございます」


めっちゃ距離が近い。喜んでユリコが手を握って顔を近づけてくるからもう少しで鼻がぶつかりそうなレベル

ちょっと近づけばキスもできてしまいそうだ



ヤバい。近すぎて女の子特有の甘くていい匂いが・・・・・・・・・・・


「ちょっ、離れて。乙女が年頃の男に近づきすぎるものではなくってよ?」

「あ!!ごごごごごめんなさい!!」


ユウキがテンパっておかま口調でそれを指摘すると

嬉しさのあまり気づいていなかったのか

勢いよく後ろに下がるユリコ


気まずい




そんな感じで、気まずいような恥ずかしいような嬉しいような放課後のお茶会は終了した

最後にユリコが


「今日は別に親帰ってこないので、その、泊まっていっても大丈夫なんですよ?!」


と真っ赤になりながら言っていたが丁重にお断りした

キキが待ってるから帰らないと


後地味にリサを怒らせるのが怖い








家に帰ると

ユリナが迎えに来た

胸はたゆんたゆんに揺れているが、ユウキのと思しきTシャツだが一応服を着ていてくれてよかった

若干残念な気はするが


「おかえり~ゆうちゃん」

「ただいま」


「最近私のことあんまりかまってくれないから~ちょっと寂しいな~甘やかしてほしいな~」

「お前いつも家で甘やかしてるだろ」

「もっとだよ~」


ユリナはユウキに抱き付くとふがふがと匂いを嗅ぎ始める


「・・・・・・・・ん?」


なぜか急にユリナの動きが止まる


「ん?ゆうちゃん、なんで~他の女の子の匂いが~ゆうちゃんの服から~するの~かな~」

「さ、さあなんでかな?」


心当たりがありすぎて目が合わせられない

相手ニートなのに


ユリナの目のハイライトがだんだんと消えていく

あ、これヤバい死姫になる兆候かも


「不思議だね~ゆうちゃん。不思議不思議」

「そ、そうだな。不思議だな~宇宙の神秘かもしれないな」


こんどは顔まで無表情になってきた

これ止めないとやばいかも。死姫になったユリナははユウキ自身には危害を加えないが、このままではユリコはただじゃ済まないだろう。跡形も残らず殺されるかもしれん


それは困る


取りあえずユリナの胸を思いっきり揉みまくってみる


「あ・・・ん」


そうするとユリナは艶めかしい声をあげて正気に戻った

だがその姿を廊下の先で見ているものがいた


「ぱ・・・・・ぱ?」

「キキ!なんで・・・ここに」


キキだった。彼女は風呂上がりの様で体から湯気をあげて体にはタオルを巻いて、こっちを不思議そうな目で見てくる

だが、それにさらに追い打ちがかかる


神は俺のことが嫌いなのか?


「キキちゃーん。ちゃんと拭いて出ないと風邪ひいて___」


奥からはさらにリサまで出てきた


Tシャツ一枚の喘ぎ声を上げるユリナ。その彼女の胸を揉みしだくユウキ。それを見る、体にバスタオルを巻いたリサとキキ







終わった


それからリサとキキにくっつかれ、無理やりに手を取られて胸を触らされた。というか揉ませられた

ちょっとだけ恐怖すら感じるくらいの気迫だった

だがキキも一生懸命に揉ませようとしてるところが可愛かった。ほほえましい可愛さ


3人ともそろそろ自重という言葉を覚えてほしいところだが


ユウキは珍しくそのあと一人で寂しく風呂に入り、4人で同じベットで寝た

もうここまで来るとユイが一緒に寝ないのが不思議なレベルだな


とユウキは思いながら眠りについた

いい夢が見れそうだ

読んでいただきありがとうございます

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