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彼はきっともうすぐ私におちるに違いない

作者: 藤宮

「高峰君今日もかっこいいね!ぜひ私とつきあって!!」

「し、し・・荒井さ「今日もだめかあ、でも私諦めないから!!じゃあまたー」


そう私は言い走り去りました。



上の台詞でもうわかっちゃったと思うけど、私は同じ大学の高峰君に惚れています。

初めて高峰君を見かけたのは、私がアルバイトしている大学近くのカフェにコーヒーを飲みにきてくれたときです。

そのときの高峰君は本当にかっこよかった。シャツにカーディガンとゆうthe文系という普通の格好にも関わらず女の子の目をひくわひくわ。奇麗な顔なんだけど決して女っぽくなんてなくて、誠実な印象を与えるようなすてきな目をしていました。しかも腕まくりなんかしちゃってて、その筋の素晴らしいこと。腕フェチの私はハアハアしちゃいました。もちろんお客さんの手前内心だけにおさえましたよ。


高峰君を知った私はよく高峰君を見かけることが多くなりました。

朝大学に行ったとき、講義の合間に自販機に行ったとき、家近くのコンビニで。

私の所属するサークルに彼の友人がいて、ある日連れてきてくれたことがきっかけで少しですが彼とお話することもできました。

ファーストコンタクト達成です(どや顔)

そのときにはすでに私は高峰君に惚れていました。だって、あんなにかっこいいひとと一日に何回も会うのですよ。

そして毎回目が合って、彼はかすかに微笑んで私に挨拶してくれるのです。

「し、しの・・・荒井さん」

なんて、うるんだ目で私をを見て、名前を呼ばれたらだれでも惚れるにきまってるでしょう!もう心臓ばくばくです。

だから私はうれしくて、満面の笑みで

「高峰君!!」

て、応えるのです。


幸い彼は今、おつきあいしている方はいないようでした。自分の気持ちに気づいた私は猛アタックを開始しました。私がアルバイトしているときに高峰君は必ず訪れるので彼や他のお客様に迷惑にならない程度に話しかけるようにしました。サークルでも他の女の子たちにまざってちょっとでも彼に近い位置にいれるよう努力しました。彼は無口なほうなのか一方的に私が話しかけている形になっているけれど、高峰君は優しい顔できいてくれています。ちょっとずつちょっとずつ、彼に私の存在を意識させ、そして次の段階!会うたび好きと言い続ける(今ここですね)。塵も積もれば山となる精神です!

彼は今もだれともつきあっていません。望みがあるうちはあきらめてなんかやりません。だから明日も高峰君に伝えるのです。


「すきです。つきあってください」って。










「あーあ、高峰、もうしのぶちゃんいっちゃったよ。何やってんだよ、せっかく愛しのしのぶちゃんがおまえに好きだっていってくれてんのに。」

「うっさい。明日こそは俺から好きだって言う。それより馴れ馴れしく彼女の名前を呼ぶな。」

「サークル仲間なんだからいいんですよーう。それよりほんと早く言わないとしのぶちゃんの気持ちがはなれてっちゃうぞ。

いくらしのぶちゃんが好きすぎて緊張で話せないからってうんとかそれくらい言えるだろう。偶然じゃすまされないくらい彼女と接触をはかりやっとのやっとでふりむいてもらったんだ。ストーカーで訴えられなくてよかったよ。」

「わかってるよ!」




彼がとっくの昔に彼女におとされていたこと、

むしろ彼女が彼におとされたことを知るのはきっともうすぐ。










お読みいただきありがとうございました。

稚拙な部分がたくさんあったと思いますが、初投稿のためご容赦ください。

少しでも気に入ってくださったかたがいたらとても嬉しいです。

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