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クリスタル・クロニクル  作者: 氷柱
18/48

教えて! ウィード先生! ~アブノーマル種編~

……えっと。

ついについにやってしまいました。このコーナー。


この「教えて!○○先生!」シリーズは、たぶん今後もいくつかストーリーの閑話として登場することがあると思います!


特にストーリーの続きのお話とかではないのでそのまま飛ばしてもらっても構いませんが、読んでいただければより分かりやすいと思います。


「まだ話に出てきてないのに、こんなに知りたくなかった……」と後悔してしまう方は、このまますっ飛ばして下さいませ。

 えーと、どうも初めまして。ウィード・ザクネルです。

 セピア・ガーデンで竜専門調教師兼世話係をしています。趣味は竜の観察で、好きな食べ物は海の幸満点の海鮮丼……って、……え?そんなこと聞いてないって?


 ……そんな連れないこと事言わないで下さいよ。せっかく舞い込んできた俺だけのコーナーなんですから。もっと皆で盛り上げていきますよー!おーっ!





 さて。その俺のコーナーとは、この世界に生息している竜族の紹介らしいんですけど、ホントに光栄です!竜のこと以外じゃ特にこれと言って何の取り柄もありませんしね、俺に出来ることと言えば竜の説明くらいなんで。

 ……今竜族オタクとかって思いました?いえ、決して怒ってなんかいません。むしろもっと言ってください。俺はオタクです。竜族のあの光沢のある美しい鱗が大好きな、逞しくも美しいフォルム……ああ、なんて幻想的でカッコいい生き物なんでしょう……。竜の事を語るのに、1日だって少ないのに1時間以内で終わらせろなんてゼノ団長も鬼畜ですよね。……あ、今言った事内緒ですよ?俺が聖なる追弓(ホーリーアロー)で穴だらけにされちゃうんで。





 えっと、では竜の正式名と別名、体の色と生息地。そんでもって簡単な紹介文を書いてみたので、みなさん参考にして下さいね。俺の知識と竜への愛が詰まってますから。満載ですから。ここ大事ですよ。






☆アブノーマル種☆


・バーニングドラゴン (別名:紅蓮火竜(ぐれんかりゅう))  体色:赤 生息地:火山地帯、火口付近など

 ⇒竜族の中で一番熱い火炎を吐くドラゴンであり、セピア・ガーデンではゼノ団長と行動を共にしているジンと同種。その火力は凄まじく、マグマをも沸騰させるほどと言われている。鱗も熱を帯びていて体温が80℃近いため、乗る際には特殊な装甲と鞍を付ける必要がある。竜族の中でも気性が荒く、荒くれ者が多い。


・シードラゴン    (別名:群青水竜(ぐんじょうすいりゅう))  体色:青 生息地:海全域

 ⇒海にのみ生息する、広く一般的に親しまれているドラゴン。両生類だが、水中に適した体に進化しており、翼が退化して腕が巨大なヒレに、尻尾が尾びれに変化した。海中を最高時速200キロで泳ぐことができる。大きな一本角が特徴的。人懐こく、海に面している街などでは漁業にも携わる重要な役割を果たしている。竜族の中で最も体が大きく気性も穏やかだが、シードラゴンの怒りに触れたせいで巨大な渦潮が巻き起こり、小さな港町が壊滅したという伝承もある。人懐こいが、必要以上に人族と深く関わらない性格。



・フォレストドラゴン (別名:深緑木竜(しんりょくもくりゅう))  体色:緑 生息地:大きな森など

 ⇒フォレストドラゴンの体長は、生息している森の大きさによって違うと言われている。体を覆うのは固い鱗ではなく、木のような性質をもつ苔むした皮膚を持つ。その体に取り込んだ種子が芽生え、小さな樹や花々が生えたりと、「歩く小さな森」と呼ばれることもある。森を守る守り人で、森に危害を加える者には一切の躊躇もなく踏み潰す。翼は退化してしまい、樹の枝のようにしわがれた筋が生えている程度に残っている。



・ロックドラゴン   (別名:褐色岩竜(かっしょくがんりゅう))  体色:茶 生息地:鉱山、岩山など

 ⇒遺伝子的にはフォレストドラゴンと近く、体を覆うのは鱗ではなく、口から摂取した岩石や鉱石が体表に現れる不思議な体質をしている。翼はなく、四足歩行で鉱山を歩き回り、ひたすらに鉱石を食い漁って一日を過ごしている。ロックドラゴンの食い進んで出来た穴にはたくさんの珍しい鉱石が取れるので、人族や獣人族にはとても重宝されている竜。だからと言って人族や獣人族と仲良し、というわけでもなく、使用済みの穴を使っていれば問題ないが、食べ進んでいる最中のロックドラゴンと遭遇してしまったら直ちに逃げるべし。餌場を横取りされると勘違いし、物凄い勢いで踏み潰そうと突進してくるのだ。



・スパークドラゴン  (別名:閃光電竜(せんこうでんりゅう))  体色:黄 生息地:雷の発生しやすい湿地帯など

 ⇒ジメジメとした湿地や積雷雲、噴火した際に巻き上がって磁気を帯びた火山灰の中などでよく見かける竜。常に自分の周りに青白い電気を纏っており、首もとに生えている畜電毛(ちくでんもう)と呼ばれる体毛に電気を蓄え、それを大量放出することにより広範囲に渡って数百万ボルトの電気を放つことができる。畜電毛に電気を貯めれば貯めるほど素早く動くことができる、敵に回すと恐ろしい竜。



・ストームドラゴン  (別名:緑青嵐竜りょくしょうらんりゅう) 体色:暗緑 生息地:?

 ⇒嵐と共に生まれ、嵐と共に天かけると信じられている竜。その姿は他の竜族とは異なり、とても細長い蛇のような体躯をしており、手足は短く空を羽ばたく翼もないという、竜族の中でも取り分け珍しい外観をした竜族。そのため、異世界からこのクリスタニウムへ渡ってきたのではないかと考えられている。東の大陸、ルディアナ王国からさらに東の果てにある、とある小さな村では神のように崇められているとか。クリスタニウム自体嵐が滅多に起こらない気候をしているため目撃情報がほとんどなく、最近では存在自体が危ぶまれている竜種。大地が震えるような咆哮を上げて嵐を巻き起こすと言われている。



・ホワイトドラゴン  (別名:純白白竜(じゅんぱくはくりゅう))  体色:白 生息地:竜の理想郷

 ⇒特別な竜族の中でも希少種とされている、純白に輝く竜。一点の穢れもない完璧なまでの白い鱗に全身が包まれており、平和の象徴にされている。たどり着くことが困難と言われている「竜の理想郷」にのみ生息し、もしどこかで見かけることが出来たなら幸福になれるとまで言われている。見た目と同様に、争いを好まない温厚な性格をしている。



・ブラックドラゴン  (別名:漆黒黒竜(しっこくこくりゅう))  体色:黒 生息地:立ち入り禁止地帯

 ⇒この世界ですべての種族から最も恐れられている最強最悪の竜。生態、詳細などはすべて明らかにされておらず、竜の生態学者たちが血眼になってどんな些細な情報でも欲しがるくらい謎が多い。分かっていることは、10年に一度しか繁殖期を向かえず、群れの数も4~5頭ととても少ないと言うことだけ。今のところは食物連鎖の頂点に君臨する絶対強者の座についていて、いくら腕に自信のある獣人族やクリスタルマスターでも、ブラックドラゴンのテリトリー内にある高純度なクリスタルを取りに行く命知らずはいない。なぜなら、生きて帰ってきた者は誰一人として存在しないからである。



・シルバードラゴン  (別名:月光銀火竜(げっこうぎんかりゅう)) 体色:銀 生息地:?

 ⇒月の光が最も差し込む湖の底で生まれるという言い伝えがある希少種。実際のところは明確にされていないが、竜族の中ではゴールデンドラゴンと並び最も寿命が長いことで知られている。その寿命、約500年から長いもので1000年近いとか。野生で生息しているところは今の所確認されておらず、王族の象徴として各国の王家にのみ従順している。シルバードラゴンは雌しか存在しない。



・ゴールデンドラゴン (別名:日光金火竜(にっこうきんかりゅう)) 体色:金 生息地:?

 ⇒日の光で最も照らされる山の頂上で生まれるという言い伝えがある希少種。シルバードラゴン同様長寿命。黄金に輝く鱗で全身を覆い、代々王家にのみ仕える従順な竜。「陰は雌を現し、陽は雄を現す」という言葉通り、ゴールデンドラゴンは雄のみ存在する。



・セブンスドラゴン  (別名:なし  )  体色:薄紫 生息地:?

 ⇒今だかつて発見例がなく、お伽話の中にのみ存在するとまで言われていた幻の竜。その姿は人の空想のみで描かれているため、姿形は様々。しかし、「虹色に輝く美しい体毛」だけは共通し、補足説明としてすべての書物に書かれている。セブンスドラゴンの情報の出所は不明。一体いつの時代に出回った話なのかも定かではないが、神竜セピアノスが遣わせた世界の希望そのものではないか、と考える学者も少なくない。セピア・ガーデンでは、セイレーンのアズの相棒として行動を共にしている。









……


 いかがでしたか?

 

 本文では語られなかった話もあるんじゃないですかね?


 竜族は奥が深く、まだまだ解明されていない所がたくさんありますけど、そこにまたロマンを感じますよねぇ……。俺もいつかそんな探究心溢れる学者になってみたいかも……。


『ねえ。なんか俺って無駄に美化され過ぎてない?「神竜セピアノスが遣わせた世界の希望そのもの」って。そんなにすがられても困るんだけど』


 ……ちょっと、ヴェールさん。あなたの出番はないはずでは……?


『ウィード1人のコーナーなんて納得できない。なんで俺に回ってこないわけ?竜族のことならウィードよりも俺のがずっと詳しいのに』


 そ、そう言われましても……。


『俺にこのコーナー回ってきてたらなぁ……俺の知られざる秘密を暴露してあげたのになぁ……』


 え……えええええぇぇぇぇ!!?


『俺の出生秘話とか、あんなことやこんなこととかさ……』


 ちょっ……それは聞きたい!いやほんとに切に聞きたいです、ぜひお願いします!


『え、やだ』


 なんで!?いいじゃないですかちょっとくらい!


『俺に回ってきたらって言ったじゃん。もう過去の話なんだよね、残念ながら』


 そんな!ちょっとだけ、ホントにちょこっとだけでいいですから!お願いします、ヴェール様!


『……そんなに言うなら、まあ、ちょこっとだけね』


 ! ありがとうございます!


『俺が生まれた理由は――』


 ……り、理由は……?


『あ「ヴェールゥー?ご飯の時間だよー」……』


 ……。


『……そういうことで』


 え。




 …



 ……



 …………














 ええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーー!?Σ(T□T)


 


 酷いですよヴェールさん!ヴェールさんてばー!


 ご飯の誘惑に負けないで下いよ!


 


 こんなの……生殺しだぁー!!(絶叫



「ノーマル種」編もいつかウィードでやります。



他の種族の事なんかもウィード以外の誰かでやりたいと目論見中です^^

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