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完璧  作者: 栗山 蟹
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飛び立ち

一部言葉の使い方が一般的ではないとこがあります。

よみにくいかもです。

春。鳥は巣立ち羽ばたき、花は咲き誇る。そんな季節。

この少年もまた巣の頂上から飛び立ち、地面に赤い花を咲かすのだった。


彼の名はハイリ。彼は気がつけばクズあつかいされていた。

彼のスペックは決して低くはない。いたって普通、もしくはそれ以上であった。

足は人よりは速い、腕力は一般的数値であり、頭もそこそこ良い。

なのになぜかうまくいかない。あれもできない、これもやれない。なにをやらしても失敗つづき。

だが、努力を欠かすことはなかった。常に向上心の塊だった。

しかしある時彼は気がついた。やれないことはやらなければ良い。

あれもやらない。これもやらない。なにもやりたくない。そんなめんどくさがり。

そうなれば、傷は浅くなる。そして常にけだるさをまとった。努力嫌いな人間になった。

一見ひねくれ者に見えるが、彼の芯は素直であり、まじめである。

成功しない結果は変わらないが、「大事なのは結果ではない」といった綺麗ごとを真に受けるあたりにも彼のまじめさが垣間見れる。

そして、全てに祟られたくない彼は何事にもふれることをやめた。なんとも素直な行動原理である。

できる善行はできる限りこなしたい、それが本心である。がそれが見あたらない。

それでも、ある時一つだけできることをみつけることができた。それが自殺である。

クズが消えれば親の負担も減る上、舌打ちをする人間も減らせる。

願わくば今より良い生き物になり、良い暮らしができるかもしれない。そんな淡い希望をもって宙を舞った。


そうして、彼は彼の全てをなくした。彼は何事にも触れることができなくなった。

なにもない空間。彼の体もない、真っ暗な空間。そこにいた。

「ねえ、少年くん今どんな気分?」

無居な空間に無表情な声の女の子の高い音が突然に響く。

ハイリは驚いたがすぐに冷静さを取り戻し、さめた言葉を吐く。

「ああ、少年のままなのか。がっかりだ」

かわいい声は同様などせず、かわらない調子で答える

「何様ならよろこぶ?神様さま?」

「そんな職は願い下げだね。めんどい」

間をあけず、即座に空間をうめるハイリの声。

そして、かわらない声が、かわらずかえす。

「願ってたころがあったんだね。」

ハイリはあたりまえといった口調で言い返す。その声には少しばかにしたような音もふくれていた。

「子供ならだれでも願う仕事だろ?」

「ころころ夢をかえちゃっていいの?」

「ころころころんで、傷だらけになるのが人生だろ?」

「傷がすきなの?」

ほんの一瞬言葉が詰まったハイリだがすぐに声を取り戻せた。

落ち着いたいつものけだるい声のようだが、確実に焦りも混じっていた。

「勲章だからなあ」

「んじゃあ なんで転ぶことをやめちゃったの?」

女の子の鋭い言葉を打ち返す声をハイリは持っていなかった。

そこに、追加する無表情な声。

「転ぶことがほんとに必要か確かめてみない?」

そしてハイリは目を覚ました。

見知らぬ景色が彼の目に飛び込む。

お疲れさんですね。

「自分にできることは自殺しかない」という考えはよくあるものらしいのです。この主人公のパターンは知らんがね。気がつかれてる友人がいたらちゃんと話をきいてあげると二重丸です。

あと、「大事なのは結果ではない」を綺麗ごとって言ってるけど、個人的には本当に大事なことだと思うのですよ。なにごとも経験だよね。経験大事。マジで。

つぎがいつできるかわかりませんよ。わりと忙しいをやってるので。

あとなんか書こうと思ったけど忘れたのでここでさよなら。

ありがとさんです。

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