7話 まさかの遭遇
日曜に映画とか、なんかちょっと贅沢な気分。
どれもつまんなさそうだね。一番面白そうなの選ぶか。
明らか洋画のアクション映画に決めた。
洋画とか全く興味ないし知識もないけど、一番マシそうだったからさ。
「あれ、葵だ!葵もこれ見るの?」
知り合いいたらいいなと思ったけど、よりにもよってこいつかよ。先輩に会いたくて来たんだけど。
「あんた、私の名前言えたんだ」
「あ、うん。この間はごめんね」
「別に」
「私この映画大好きなんだ。葵も好きなの?」
「いや別に」
「え、じゃあなんで見るの?」
「暇つぶし」
「よくいる子は一緒じゃないの?」
「そのよくいる子がいないから来てるんだよ」
「ふーん、なんかよくわかんないけど大変なんだね」
こいつと話してると、小学生と話してるみたいで頭痛くなる。子供嫌いなんだよ。
「じゃ席行くから」
「またね!」
映画終わる前に抜け出そ。
普通に面白かったわ。さて、抜け出す隙をなくした。透明になるか。
「透明化」
これならあいつに気づかれずに抜け出せる。
さて、適当な客の後ろについてシアター出るか。
こういうところは便利なんだけどね。悪いことに使おうとも思ったけど、透明化使って万引きしようとして、捕まった人いるらしくてやめた。
「プライベートで魔法使うのは、感心しないね。ネルちゃん。」
あ。やべ。この呼び方は……
「あ、あはは、ズルタナイト先輩じゃないですか。えへへ……見逃してください。」
「魔法の日常的使用は禁止!っていつも言ってるでしょ?」
「犯罪には触れてませんもん!」
「ダメなものはダメなの。そもそもキミ今魔法の使用控えないとダメでしょ!」
「すみません…」
バレて叱られちゃった。ズルタナイト先輩、魔力探知上手すぎるよ。
「チケットちゃんと持ってるし、悪用ではなさそうだけど、次やったら班長にも怒ってもらうからね!」
「さーせん……」
てへ。今度はもっと上手くやろっと。




