表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

4話 充実した出会い


やばい。先輩に会えたことが嬉しすぎて、内容が全く入ってこなかった。

先輩に会えただけお釣りが返ってくるくらいのことだし、なんなら一緒に映画見ちゃったし。ま、別に興味無かったしいいや。

「切ないお話だったね。」

「はい!」

「ふふ、本当はなーんも聞けてなかったでしょ。」

ぎく。

先輩は人を見るのが上手いなあ。ちょっとびっくりしちゃったけど。

「どうしよっか。カフェでもいく?」

「ちょっと今月はお財布が…」

「映画を見る余裕はあったのに?」

ぎくぎく。

「……先輩とふたりでカフェなんて烏滸がましいかなっって。」

「まあ、本当に金欠なら私が奢るよ。行こっか。」


「何にする?私出すから何頼んでもいいよ。」

「あー、じゃあストロベリーフラッペお願いします」

「私はアイスティーで。」

流石に申し訳ないからあとでお代出そう。

「まだフラッペ早くない?」

「私コーヒーも紅茶も飲めないので…。」

「あ、そうなの。ごめんね。」

「先輩ホットコーヒー飲んでるイメージだったんですけど、アイスティーも似合いますね。」

「ありがとう。パンケーキとか食べる?」

「今ダイエット中で…。」

「そうなんだ。頑張ってね。」

さっきから否定してばっかりじゃん私!申し訳なさすぎて死にそう。

「ストロベリーフラッペとアイスティーです。ごゆっくり。」

「フラッペとか頼んだことないなあ。ちょっともらってもいい?」

「全然!いくらでも!」

せ、先輩のストローが……

待って、今変な顔してないよね。今すぐにでもトイレに駆け込みたい。

「ちょ、ちょっとお手洗い行ってきますね」

「うん、ゆっくりいってらっしゃい。」




ちょっと顔赤くなってた。恥ずかしい。

「…おかえり。飲み終わったらどこ行こっか。私、服見たいんだよね。」

「通り行くんですか?」

「うーん、まあそうかな。あまり歩いては行かないんだけど、スピネルちゃんと少しでも一緒にいたいからさ。」

やばい嬉しすぎてニヤつきそう。

「じゃ、支払い行ってくるから。まだのんびりしてていいよ。…あー、お代はポケットにしまってて。私からの気持ち。」


待って、ここブランド店立ち並んでる通りだよね!?

「ウィンドウショッピングってやつ、かな。大体家族と行くから、歳の近い子と行けるのは新鮮かも。」

嬉しいけどそれどころじゃないです。

「たまに親友と、このあたりの通りくるんですけど大体見るだけで…。先輩お金持ちなんですね。」

「そうなの?何か買ってあげようか?」

「いやいやいやこのあたりの服、一着だけでも万とかするじゃないですか!流石に恐れ多いですよ。」

「ごめんごめん。スピネルちゃん可愛いからさ、ついつい色々買ってあげたくなっちゃって。」

色んな意味で心臓止まるかと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ