全く知らんことは書けないのだ
以前書いていた作品の中で「主人公は記憶喪失状態だけど剣や格闘の腕も凄い」って内容のエピソードを書きたいなと思った時の話です。
自分はインドア運動嫌い帰宅部代表みたいな人間で、ぶっちゃけリアルのスポーツは興味ないし、格闘などの武術系は漫画やアニメの知識しかないニワカです。
なので、「剣の腕も凄い」って、どんな風に書けばいいのよ?!となった訳です。
手合わせを挑んできた相手をバンバン倒して無双させる?
いや、そもそも、この主人公はそういうことを嬉々としてやるタイプではないからナシ。
作者としても、別に主人公がカッコよく無双するところをメインで書きたい訳ではなく、主人公が「自分は記憶がないのに何故戦う方法を知っているんだろう」と、自分で自分を気持ち悪く思うところを書きたいだけだったんですよね。
とはいえ、どちらにしても「主人公は強いよ」というところを書く必要がある訳で。
いつも頼るのはグーグル先生です。
剣を構える、と言っても、まず、どんな型があるのかから先生に教えて貰います。
自分の作品の舞台は、ほとんどが全くの架空世界ですが、「これ日本刀で戦う時のテクニックじゃん」とか言われるのも面倒なので、日本の剣道と西洋剣術に共通するらしい構えを探します。
更に、その構えが、どういう状況に向いているのか、とかも調べます。
で、作中ではモブさんに「あれは、こういう構えだから云々」と説明してもらうという寸法ですね(主人公は記憶がないけど自然に身体が動いちゃう感じで、理屈とかは考えてない)。
実際に作品として書いてみると、ほんの数行ぽっちの出来事です。
でも、知らないと数行ぽっちのことすら書けないという……グーグル先生ありがとう(なんか違う?)。
また、人間の感情面も同様で、世の中には色々な人がいるんだなということを念頭に置くようにしています。
誰もが、同じものを見ても同じように感じたり考えたりするとは限りませんよね。
自分は、幸せそうなカップルを見ると「微笑ましいねぇ」と思うだけですが、人によっては「あいつらだけ幸せなんて不公平だ!不幸になれ!」と思うかもしれない……そういう想像も、フィクションかノンフィクションかは問わず、様々な情報を仕入れなければ湧いてこないと思います。
つらい出来事は、一々自分の身をもって体験していたら身が持たないので、情報を仕入れるだけにしたいものですけど……。
絵を描く時も、例えば、いきなり「馬に乗っている人間を描け」と言われても、自分は無理です。
馬の正確な形は?
人間との大きさの対比は?
歩いている時や走っている時の脚の運びは?
馬に跨っている人間の姿勢は、どんな感じ?
馬具も必要だよね?(状況によっては裸馬に乗っているかもしれませんが)
……などなど、ソラじゃ描けない要素がてんこ盛りです。
知ったモノしか書 (描)けんのだ、ということですね。




