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星に願いを

 諸君。男子諸君よ。君らならわかると思うが俺は今、男子なら誰もがするある行為をしている。何が悪いって魔が差して「幼馴染が実はサキュバスで毎朝、僕の精を吸い取りに来て彼女の母親も祖母もサキュバスでもう限界」とかいうビデオをうっかりネットで見ちまったからだ。


 思い出して欲しい。思春期を迎え性に目覚めクラスの憧れの美少女、マンガ雑誌の表紙を飾る巨乳のグラビアアイドルを思い浮かべ下腹部の一部分に摩擦を加えるあの行為だ。先のビデオだがまだタイトルの続きがあった「幼馴染の妹もサキュバスで時間停止能力があって・・・」クソ、後は忘れた。


 話が逸れたな。話を戻そう。だがしかしだ俺の場合は事情が異なる。以前なんて壁を吹き飛ばしちまった。この孤島の夜空を見上げながら一心不乱に右手を上下する野郎が一人。たぶん衛星か何かで監視されてることだろう。だがそんな事は気にしてはいられない。


 そろそろクライマックスが近い。目を凝らして上空に飛行機の類が飛んでいない事を確認する。次の瞬間、俺の体内から放出された塊はエヴァで使徒目がけて天空を突き抜けていくロンギヌスの槍よろしく上空の雲を掻き分け凄まじい勢いで空に上昇し吸い込まれていった。


  それは空の彼方、大気圏を突き破ってその彼方まで飛んで行った。だがこれが女性自身の中に招き入れられる事は過去にも無いしこれからもきっと無い。ずっとずっと。


  俺は戦闘機よりも速く宙を飛び、戦車を片手で持ち上げるは朝飯前。主砲の砲弾だってソフトボールみたいに簡単にキャッチする。核兵器の灼熱でさえきっと耐えるだろう。スーパーヒーローってやつだ。だが、諸君。俺は童貞だ。



 


 

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