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93.最強とは友の名を忘れぬ事だ!

地下都市を目指して荒野を進む俺達は今フーコの復活を待っていた。


『あんなに強気だったのに何でトイレ行ったらバラバラにされてんの?フーコのせいでグロ耐性上がってるんですけど』


『私も死体は見慣れてるけど肉片が動いてると気持ち悪いわ』


少し経つとフーコが復活した用を足していたのかパンツを下ろした状態で


『私復かって!?ラッキー見るなぁ!何で死ぬ前の状況で!?』


『手入れぐらいしろよ、ボーボーだったぞ』


『うるせぇ!ナイフでやるの怖いんだよ!うぅ、せめてハサミがあれば・・・』


『ドワーフなら作れるんじゃね?作って貰えば?』


『それだ!早くドワーフの所へ行くわよ!クリス君も吐いてないで道案内して!』


『遅れてんのもクリスが吐いてるのもお前のせいだけどな』


途中で一晩野営して到着した場所には大きな門がついた大岩だった。


『ここが入り口?開けても良いの?』


『大丈夫よ、私は何度か来た事あるから、中に入ると身分証の提示を求められるだけね』


門を開けると受付みたいな所と地下への階段があった。

俺達は身分証を提示して階段を降りて行く。


『意外と明るいんだな、松明かと思ったら違うし』


『それは魔道具よ、魔石をはめると光る仕組みらしいわ』


『他の都市にも付ければ良いのにな』


『魔石を常時供給出来無いから難しいと思うわよ、魔石に変わる物の研究はされてるみたいだけどね』


『私の知識で大金持ちも夢じゃ無いわね!』


『お前の知識って斬新な死に方意外にあったの?』


『あるわよ、失礼な!マヨネーズの作り方とか〜』


『マヨネーズはカブローが作ってアコギー商会と契約したみたいだから無理だぞ』


『クソが!じゃあシーフードのカップ麺にマヨネーズを入れると〜』


『まずはカップ麺を作ろうぜ?フリーズドライの味噌汁も作ってくれると助かる』


『作れるかぁっ!味噌汁乾かしたらフリーズドライじゃねぇのか!もっと勉強しとけばよかったよ〜』


知識を検索する能力とかで良い気がするが言わないでおこう、とりあえず俺達は宿屋を探し歩いていると遠くから声を掛けられる。


『我が友〜!我が友ラッキー殿〜!』


声を掛けて来たのは吸血鬼みたいな格好をしたイケメンだった。


『誰?』


『格好はともかく結構イケメンよ?知り合っておきましょうよ』


『酷いっ!?もう忘れたのですか!?ファングですよ!王国で戦ったでしょ!』


『王国で戦った・・・あっ!お、お前は・・!?やっぱり思い出せん!』


ファングは盛大にズッコケると俺とフーコはハイタッチする。


『イェーイ!お約束〜』


するとユーリが思い出したのか話に入って来た。


『ファングって死の館で会った吸血鬼よ、今思い出したわ』


『ユーリ殿も忘れてたのですか!?ううっ・・・』


泣き始めたファングに若干引きながら都市の案内をしてもらう事にした。


『ファングがここに住んでんなら宿とか美味い飯屋を教えてくれると助かるんだけど?』


『おおっ!友からお願いされたのは初めてですぞ!友達がいなかったから!』


『おい、やめろ!暗い過去を見せようとするな、それで?案内してくれんの?』


『お安い御用ですぞ!まずは宿屋に案内しましょう!』


マントを翻すと周りの人達にマントが当たり睨まれていたがファングは気にせず歩き始める。友達がいないのはこういう所のせいだろう、そしてファングに案内された宿屋は豪華な所だった、中に入るとホテルのロビーみたいで面食らった。


『ここの食事は酷いですが部屋は寛げますぞ!』


『テメェ!ワザとやってんのか!?大声で言うんじゃねぇよ!支配人みたいな人が睨んでんぞ!』


高そうなスーツを着た人が顔を真っ赤にし震えながらこちらを睨んでいたので黙らせる。


『でも主よ、飯が不味いのに金を取られるのだぞ?詐欺という奴ではないか?』


『やめろって!偉い人が鬼みたいな顔になり始めたから!髪の毛も逆だったり・・・と思ったら毛が無いからセーフ!』


そして俺達は宿屋を追い出された。


『何で髪の話でキレんだよ!オーナーならそこは堪えろよ!』


『主よ・・・髪の話は良くないぞ?』


『そうだぞ、我が友よ、髪の話は流石に・・・』


『この世界は店を侮辱するより髪の話したら駄目なのかよ!?』


『あの人必死に隠してたんだから察してあげるもんよ?』


『フーコに注意されただと・・・!?死にたくなってきた・・・』


『私の方が長く生きてるんだから当然でしょ!?何で死にたくなるのよ!?』


『だってフーコだよ?フーコはフーコに注意されたらどう思うよ?』


『死にたくなるかボケェ!私は大学じゃあ優秀だったんだからね!』


『嘘だぁ!お前が優秀なら俺は神だよ』


『馬鹿やってないで行くわよ!ファングはまともな宿屋を紹介しなさいよね!』


『ボロ宿で良ければ紹介できるが構わないか?』


『この際ボロくても文句は言わんから案内してくれ』


『では我輩に付いて来てください』


そしてファングに案内された場所には旅館が建っていた。


『ここですな、部屋が藁を編んだ・・・たたみ?と言う変な宿です』


俺とフーコのテンションが上がる。


『マジか!?旅館がこんな所にあるなんて最高だ!』


『でかしたわ!ファング!もう帰って良いわよ!』


俺とフーコは旅館に駆け込んで行くのであった。

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