92.最強とはフーコの事だ!
フーコがゴブリンを待ち構えていると草むらから棍棒を持ったゴブリンが出てきた。
『コイツ・・・出来る・・・皆は危険だから離れてて』
フーコは汗を拭い俺達を気遣う
『いや、ただのゴブリンだろ?さっさと倒せよ』
『あれはきっと変異種よ!気配で分かるわ!』
フーコは自信満々で言ってくるのでユーリの方をみる。
『普通のゴブリンよ、強い個体は纏っている気配が違うからすぐ分かるわ』
『普通のゴブリンだって、早く倒せよ』
『ぐぬぬ・・・せっかく雰囲気を使ってたのに』
するとゴブリンは隙だらけのフーコに飛び掛かり棍棒を頭に叩き込まれ倒れたフーコをタコ殴りにする。
『ぐべっ!?ちょっ!?ちょっとタイム!ぐえっ!だずげでっ!』
俺達はフーコの戦いを眺めているとフーコが動かなくなった。
『アイツはゴブリンにも勝てんのか?ミウさんが鍛えたんだよね?』
『素人が1時間程木剣握って強くなるなら苦労はしないわよ』
俺はゴブリンを抑え込む事にした。
『フーコが復活したら再戦だな、実戦させた方が良い気がする』
『それには同意ね、今のこの人じゃあ子供にも勝てないわよ』
『フーコちゃんは攻撃する時に躊躇いがあるから私も賛成だね』
『主よ、フーコを本当に旅に連れて行くのか?ゴブリンに勝てぬ生物を初めて見たぞ?』
『私も心配です、足手纏いになるならカブローの所へ送ればよろしいかと思います』
『フーコが1人で聖都まで行けると思う?ねぇ?視線を逸らすんじゃない!』
ドラゴン娘達は俺から視線を逸らしているとフーコが復活した。
『復活!って何でゴブリン生きてるのよ!?』
『実戦稽古を開始する!ゴブリン倒すまで頑張れ!』
俺はゴブリンを解放するとゴブリンは逃げ出そうとするが全員で囲み逃げ場を無くしていた。
『何かイジメの現場みたいになってるんだけど?私が倒さないと駄目なの?』
『お前が弱いと攫われたりしたら保護するって契約上助けないと駄目だろ?』
『助ければ良いんじゃないの?』
『めんどくさい』
『クソがぁ!やりゃあ良いんでしょ!かかって来いやぁ!』
そして5分後フーコは動かなくなった。
『ミウさん、フーコはいつか勝てるんだよね?』
『さ、さあ?私にも分からないわ』
『一方的に殴られておったな・・・見ろゴブリンの表情から自信が溢れておる!』
ゴブリンを見ると気のせいか少し格好良く見えた。
『ラッキーさん、そろそろ許してあげれば・・・』
『許すも何も生きて行くのにゴブリンも倒せないんじゃ駄目だろ、クリスは甘やかしが過ぎるぞ』
そして10度目のフーコの死亡である事に気付いた。
『ねぇミウさん、あのゴブリンさぁ、最初の頃より強くなってね?』
『今頃気付いたの?少し前に進化したのよ』
『フーコを鍛えてんのにゴブリンが強くなるとは・・・あのゴブリンがどこまで強くなるか試してみる?』
『フーコちゃんが廃人になるかもしれないわよ?』
『フーコは既に壊れてるから大丈夫でしょ』
フーコが復活し構えるとゴブリンも構える。
『あの2人の間に友情とか芽生えてないよね?』
『互いを高め合い芽生える友情!素晴らしいですね!』
ミウさんはフーコとゴブリンのやり取りを見て興奮気味だった、この人はまともだと思ったのに・・・
『てやぁっ!』
その時フーコの魔剣がゴブリンの体を切り裂きゴブリンが倒れる。倒れたゴブリンにフーコは近付くと魔剣で頭を突き刺しトドメを刺した。
『えぇ・・・躊躇わずにトドメ刺した・・・』
ミウさんを見ると涙を流しながら良い顔をしていた。
『最後には別れが訪れるもの、良いものを見せて頂きました』
俺はミウさんにフーコを鍛えさせるのを考える事にした。するとフーコが突然光だし光はすぐに消えた。
『おおっ!?剣が軽くなった!』
『どう言う事?あれだけで強くなったの?』
『レベルが上がったんですよ、あのゴブリンならそこそこの経験が得られたはずですから、ラッキー君も経験あるでしょ?』
『全く無いです、俺のステータス壊れてるみたいだからかな?』
『ぷぷっ!ステータス壊れてるとか笑える!私がラッキーを超える日は近いわね!』
『ゴブリンに殺されなくなってから言えよ』
『強くなったんだから楽勝よ!』
『フレイア達何やってんだ?フーコがゴブリン倒したから出発するぞー』
フーコと一緒にフレイア達の所へ行くと魔物達の死体が山積みになっていた。
『ん?フーコの方はやっと終わったのか?暇だったから魔物を狩っていたのだ、死体を焼くから待っててくれ』
『ま、まぁ私のゴブリンは特殊個体だったから』
『分かったから脇腹つねるのやめてね』
死体を焼いた後は魔法の訓練をしているクリス達も呼びドワーフの地下都市に向かった。しばらく歩き森を抜けると辺り一面荒野が広がっていた。
『見事に何もねぇな、野犬とか襲ってきたら頼むぞフーコ』
『任せなさい、強くなったの私の実力見せてやるわ!』
俺は知っているフーコが調子に乗ってると碌な目にあっていないことを




