85.最強とはストレスを溜めない事だ!
俺は巨人を倒した後スッキリしたのを感じた。
『この魔剣凄いな!豆腐みたいに斬れたぞ、フーコには勿体無い剣だな!』
俺はフーコ達の元へ戻るとフーコが手を擦り合わせながら近付いて来た。
『いやぁ、ラッキーさんお疲れ様ですぅ』
『急に何だよ?気持ち悪い』
『フーコちゃんは君を敵に回したく無いんじゃないかな?私も君と戦うのはごめんだね』
『違いますよミウさん!ラッキーを後ろ盾に出来れば好き勝手出来ると思っただけだから!』
『本人の前で言うなよ、ほれっ魔剣返すよ』
俺は魔剣をフーコに投げて渡すと取り損ねたフーコの左腕が落ちる。
『うがぁぁっ!?私の左腕がぁぁっ!』
『あっごめん、取り損なうとは思わなかった』
『凄い斬れるんだから気を付けてよ!私じゃ無かったら大事件よ?』
『ラッキー君達って人間であってる?化物とか言われてる私から見てもラッキー君達は異常よ?』
『俺はまともな方なんでフーコと一緒にしないで下さいよ』
『ラッキーの方が異常でしょうが!私は不死身なだけなんだから!』
フーコが怒りながら俺を殴ってくるが痛く無いので無視してどうするか相談する。
『悪魔って中央区に居るんだよね?アイツ等は何やってんだ?』
『アイツ等って悪魔探してた子達?それなら悪魔が呼んだ冒険者達を倒して追いかけて行ったわよ、赤い髪の子と青い髪の子は多分私より強いから問題無いと思うわ』
『ふ〜ん、それでフーコはどうする?俺は観戦しに行くけど』
『はいはーい!私も行きたーい!』
『観戦って・・・ラッキー君は戦わないの?あんなに強いのに?』
『うん、女性は殴らないって母ちゃんと約束したからな』
『呆れた・・・女なら悪魔相手でも殴らないなんて、まぁ私はそんなラッキー君に好感持てるけどね』
『マジ!?俺の嫁候補になります?』
『その発言は減点ね、将来有望そうだし考えておくわね』
『安心しなさい!ラッキーには私がついているわ!』
フーコが腰に手を当て胸を張る。
『どうしよう、不安しかない』
俺達は歩きながら中央区へと向かったのだが門が固く閉ざされていた。
『あのー!悪魔がやられる所見に来たんですがー!』
俺は門を叩き叫ぶ。
『その言い方だと門番さん達が魅了されてたら襲われるわねぇ』
『門番程度に臆する者などここには居ないわ!』
『中央区はこの都市の重要拠点で厳重に守られているから門番達も手練れよ?』
それを聞いたフーコはミウさんの後ろに隠れる。
『襲われたら頼みます!ミウ姉さん!』
『フーコちゃんって見てて飽きないわね』
『反応無しなんだけど門壊して良いかな?』
『緊急事態とは言え、私の一存では決められないわねぇ』
『隠し通路とかは?この立地だと避難通路とかあるでしょ?』
俺の言葉に驚いているフーコが口を開いた。
『ラッキーってたま〜に鋭い事言うよね』
『フーコ、真面目な話してるからあっちで遊んでて良いよ』
『私も参加するわ!名探偵フーコちゃんにかかればチョチョイのチョイよ!』
『はぁ・・・じゃあ隠し通路探して来て』
『まっかせなさい!すぐ見つけてくるわ!』
フーコは壁に沿って走り出す。
『ふふっ、フーコちゃんは楽しそうねぇ』
『俺が真面目に思えるぐらいにねぇ』
するとフーコが走って戻って来た。
『隠し通路を見つけたわ!助手達私について来なさい!』
『マジで見つけたの!?冗談だったのに』
『まぁまぁ、中央区に入れるなら良いじゃない、行きましょう』
フーコについて行くと壁のすぐ側の地面が空いていて階段が見えていた。
『ここの壁を押したら出て来たのよ!凄いでしょ!』
『はいはい、フーコは凄いねぇ、早く行くよ』
階段を降りて行くと狭く入り組んだ道だった。
『追跡対策か?面倒だなぁ、名探偵さん出番だぞ!』
『まっかせて!迷路も得意だから楽勝よ!』
俺達はフーコの案内で中央区へと向かうのであった。
一方その頃フレイアとオーロラは南門を破壊して中央区へと入っていた。
『巨人族を倒したのは主だな、妾も破壊神とまで言われた巨人族と戦いたかったぞ』
『今の私達では2人がかりでも厳しいわよ、それにしても殺してないわよね?』
オーロラが辺りを見回すと山のように積まれた男達が気絶していた。
『殺すなと言ったのはお前であろうが、さっさと行くぞ』
フレイア達が中央区で1番大きな建物へ向かうと魔族の男が立っていた。
『ほう!貴様強いな名は何と言う?』
『先代魔王ドーズ様の側近のダーマだ』
『私も加勢しますか?いらないのでしたら先に行かせて貰いますよ?』
『先に行っていろ、コイツは妾が倒す』
オーロラは先に建物へ向かうとフレイアとダーマはぶつかり合い衝撃で地面が揺れる。互いに両手を合わせ押し合いになるとフレイアは口を開きブレスを吐く体勢に入るとダーマはフレイアの顎を蹴り上げブレスを空に吐かせ鳩尾に拳を叩き込み吹き飛ばす。
『ぐはっ!』
『硬いな、お前は竜か?まだまだ人化での戦闘には慣れてないみたいだな』
『お前が相手なら慣らしに丁度良かろう?』
余裕のあるダーマにフレイアはニヤリと笑い言い返す。
ダーマは距離を詰めフレイアの顔に蹴りを打ち込むが両手で防ぎお返しとばかりに鳩尾に蹴りを入れ吹き飛ばした。
『がっはっはっ!やはり戦いはこうでなくてはな!楽しくなって来たのだ!すぐに倒れてくれるなよ!』
ダーマは起き上がるとニヤリと笑う。
『ククッ!俺も楽しくなって来たぞ』
そして互いに距離を詰め大きく踏み込み拳を固める。
すると大きく踏み込んだダーマの地面が消えてフーコが拳を突き上げ飛び出して来た、その拳はダーマの急所に直撃するとダーマは泡を吹いて倒れた。
『よっしゃー!うわっ!?なんか柔らかい物潰した感触が!』
俺も外へ出ると近くで倒れている男が股間を抑え泡を吹いて倒れているのを見て察した俺は手を合わせ祈りを捧げた。




