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83.最強とは女性に魅了されない事だ!

ピンクの毛色の獣人は俺達の席に座る、フーコはまだ怯えている様子だった。


『私の名前はゾーラと言います、よろしくね、それとお嬢さん、食事を頂けるかしら?』


ゾーラと名乗る女はリリィに食事を頼むと俺の目を見つめる、俺は女の目に吸い込まれそうになるが突然頭痛に襲われる。


『いだっ!?何だ!?』


『やっぱり魅了が効かないわねぇ、困ったわぁ』


ゾーラは頰に手をつき俺を観察している。


『テメェが魅了の悪魔か?お前の相手は仲間がするからさっさと失せろ』


『あら怖い、でも何で貴方は私の事を知っていて倒そうとしないのかしら?』


ゾーラはニヤリと笑い問い掛けてくる。


『俺は女は殴らん!フーコが怯えてんだこれ以上居るつもりなら覚悟しろよ』


俺は殺気をゾーラに放つとゾーラの頰に汗が伝う。

すると突然ゾーラが店の壁を突き破り吹き飛ばされる。


『お話し中にごめんね〜、凄い殺気を感じて降りて来てみれば悪魔が居るんだもん、リリィちゃん後で修理代払うからちょっと待っててね』


そこに現れたのは宿泊客のミウさんだった。


『いいや、帰って欲しかったから助かった』


『ラッキー君がやらないならあの悪魔貰って良いよね?』


『どーぞどーぞ、好きにやっちゃって下さい』


『ありがと、冒険者は横取りは駄目だからね!おっと起きたみたいだから行ってくるわ』


ミウさんは悪魔のもとへ行くと爆音が響き渡る。


『リリィ、ミウさんって何者?』


『ミウお姉ちゃんは特級冒険者なんだよ!凄いでしょ!』


『どうりで強いわけか、そういえば食事まだ出来ないの?』


『今お父ちゃん見てくるから待ってて!』


リリィがガストの方へ行くと俺はいまだに怯えるフーコに話し掛ける。


『どうださっきの悪魔とのやり取り格好良く無かった?』


『その言葉が無ければね、良くあんなヤバそうなのと喋れるわね』


『ヤバそうに感じないからな、飯食って寝れば忘れるだろ?』


『子供か!?いや、子供だったわね』


『くくく、調子が戻って来たな、最弱はメンタルも最弱かと思ったぜ』


『誰が最弱だぁ!すぐにラッキーをボコボコに出来るぐらい強くなるからなぁ!おっちゃん飯まだなの?さっさと持って来なさいよ!』


俺達は爆音が響き渡る中、飯を奪い合い楽しく食事をするのであった。


その頃西区ではユーリ達が男達から逃げながら悪魔を捜索していた。


『何処に行ってもむさ苦しいわね!魅了の悪魔は私が退治してやるわ!』


『荒れていますね、西区にも悪魔はいない様です、一旦クリス達と合流しましょう』


合図を送ろうとすると突然男達が移動を始めた。


『急にどうしたの?』


『分かりません、とりあえず合図を送り合流しますよ』


オーロラは上空に魔法を放つと南区の方でも魔法が打ち上がる。


『クリス達は南区にいるみたいですね、ユーリさん行きますよ』


『ちょっと!?運んで行ってよ!』


『男達は北区と南区の方へ行きましたのでいませんよ、走って下さい』


ユーリ達は南区へ行くとオーロラの案内ですぐに合流出来た。


『ここにも男達はいないようね?』


『オーロラか?男達は急に東区の方へ行きおったぞ?』


『多分悪魔が危険に陥って呼び寄せたのかもしれません、東区へ行きましょう!』


『やっと本命と戦えるのだな!早く行くぞユーリ!』


『少し休ませてよ、空飛んでる相手追いかけるの辛いのよ!』


『ではユーリさんの息が整うまで歩いて向かいましょう』


ユーリ達が東区へと到着すると爆音と共に建物が崩れ土煙が舞っていた。


『アイツが暴れてらのかしら・・・』


『ラッキーさんは女性と戦わないって言ってましたし違う方が戦ってるのかも』


『なにぃ〜!妾の獲物を横取りされたのか!?許せん!早く行くぞ!』


『落ち着きなさいフレイア、倒してくれるなら別に良いでしょう?』


『貴様!竜が獲物を奪われる等あってはならんのだぞ!誇りも忘れたのか!』


『小さな事で騒ぐなと言っているのですよ、まずは状況の把握が優先です』


『オーロラさんの言う通りです、まずはあの場所に行きましょう』


クリスが言葉を言い終えると同時に近くの建物が崩れピンクの毛色の女性が吹っ飛んで来た。


『あの女ぁ!私の顔を好き勝手に殴りやがってぇ!』


『おい!お前が悪魔だな?妾が相手になってやるからかかって来い!』


『チッ!次から次へとゴミ共が!』


『あら〜、他にも悪魔退治してる人がいるとは思わなかったけど人気者ねゾーラちゃん』


突然現れた刀を持った女性は悪魔から視線を外さず揶揄いながらも殺気を纏っていた。


『私は特級冒険者にして剣聖の一番弟子のミウよ、よろしくね』


『ゾーラって悪魔の名前ですか?魅了されていた人達はミランダって呼んでましたけど』


『名前なんてどうでもいいでしょ?元凶を狩るのが私の仕事だし、男達が来る前に倒したいから共闘しない?』


『良いだろう!さっさと倒して食べ歩きするんじゃ!』


『僕は援護に徹しますので皆さん気を付けて』


『やっと本気で殴れるわね!』


『私も援護しますので頑張って下さいね』


『クソ共が舐めやがってぇ!私を怒らせてタダで済むと思うなよぉ!』


そして東区での激闘が爆音と共に始まった。

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