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82.最強とは挑戦者に敬意を払う事だ!

『しかし喧嘩祭りがあるなんて聞いてないぞ?フーコは知ってた?』


『いやいや、あっちの人達斧とか持ってるわよ?あんなので喧嘩したら死ぬでしょ普通』


『おいおいフーコよ、ここは異世界だぜ?斧とか喧嘩で使うかも知らないだろ?』


『う〜ん、酒場でナイフ抜いてる人いたから否定は出来ないわね』


『とりあえず宿に戻って飯食おうぜ、腹減ってきた』


『そうね、とりあえずご飯食べましょう』


俺達は検問の前まで行くと検問してた人達もいなくなっていた。


『誰もいないぞ?こんな時って通って良いのか?』


『良いんじゃないの?職務怠慢だって言えば文句言えないでしょ』


俺達は検問所を通ると1人の男と目が合う。


『お前達は監視対象の仲間だな?俺はAランク冒険者の疾風のポンチだ、悪いが死んでもらおう』


ポンチは剣を抜き構える。


『ねぇねぇ、自分で疾風の〜とか言っちゃう人ってどう思う?』


『フーコよ、男ってのは格好良い二つ名を貰ったら名乗りたくなるんだぞ?疾風とか格好良いだろ』


『じゃあ私にもいつか二つ名貰えるかな?美姫とか剣姫とか』


『デッ◯プールとかで良くね?同じ不死だし』


『何でそこ!?他にも不死の人いるでしょ!?』


『柱の男とかどう?』


『私は女だし宇宙で思考放棄しそう、しかも多分二つ名ですら無い』


『俺の名は!疾風のポンチ!お前達には悪いが死んで貰う!』


俺達が無視しているのが気に入らなかったのかポンチは大きな声で再度名乗ると剣を納め先程と同じ様に抜いて構える。


『あの人仕切り直したぞ、フーコがやる?倒したら有名になれるかもよ?』


『ふっふっふっ、デバフが無くなった私は無敵になったも同然!かかって来なさい三下君!』


フーコは腕を組みながら強気な発言をすると首が宙を舞った。


『死ぬの早いよ、せめて攻撃するぐらいしてよ』


『くそぅ!いきなり攻撃するとは卑怯な!あっ!私の頭体に戻してくれる?』


『頭だけで喋るなよ、気持ち悪りぃな』


俺はフーコの頭を持ち上げ倒れている体に戻すとすぐに復活した。


『ふははっ!その程度か疾風のチ◯ポ!』


『ポンチだよ、女性がその間違え方したら駄目でしょ』


俺がツッコミをいれるとフーコの体が縦に真っ二つに分かれた。


『名前間違えるから怒ったんだよ、人の断面って気持ち悪いな、オェッ吐きそう』


膝に手を置き前屈みになった俺の首にポンチの剣が振り下ろされ剣が砕け散る。


『なあっ!?俺の魔剣がぁぁぁぁ!』


『あっ、ごめん魔剣だったんだ、フーコさん魔剣が折れたから勝てるかもしれませんよ!』


俺はフーコの体をくっつけて復活させる。


『女の子に魔剣を使うとは卑怯者め!成敗してやる!』


『おおっ!流石フーコさん!無様に斬られた人とは思えないぞ!』


『そこ!うるさいわよ!私の戦いはこれからなのよ!』


『貴様等ぁ!俺の魔剣が一本だけだと思うな!』


『パンツ脱いで俺の魔剣だって言わないわよね?』


『ポンチ君は真面目にやってるんだからフーコさんも真面目にやれよ』


ポンチは収納袋から剣を出して構えなおす。


『この魔剣はあらゆる物を斬る剣だ!お前達に勝ち目は無いぞ!』


『いやいや、さっきの剣でフーコさんをスパスパ斬ってたじゃん、性能過多だよ』


『さっきのは油断してただけよ!私の魔法でボロ雑巾みたいにしてやるわ!』


フーコはポンチに向かい駆け出すと右手に魔力を溜めポンチに向けると右手が斬り飛ばされ、すかさず左手で魔法を放とうとすると左手も斬り飛ばされその後首が飛んだ。


『フーコ・・・魔法撃つのに何で近付くんだ・・・』


『次は貴様だ!』


ポンチは俺の懐に飛び込んで来るが顔面にパンチしたら吹き飛び壁に激突して気絶した。


『弱すぎるよ・・・フーコもポンチも・・・』


茶番により疲れた俺は仕方無くフーコの体を繋げて復活させる。


『復活!ポンチは何処?次こそは!』


『襲って来たから倒したよ、フーコはもう少し戦い方を学びなさい、疲れたから早く宿に戻ろうぜ』


『ちょっと待ってて』


フーコは気絶したポンチの手から魔剣を奪い戻って来た。


『さぁ行きましょ!』


『その剣はポンチのだろ?女盗賊の二つ名でも欲しいのか?』


『貰える物を貰っただけよ、迷惑料でもあるから正当な報酬よ』


『まぁ殺す気だったし良いか、さっさと帰って飯食おう』


俺達は倒れている男達を無視して宿まで帰ったのだが宿の前でガストが倒れていた。近くで看病しているリリィに声を掛ける。


『親父さんも喧嘩祭り参加したの?飯食べたいんだけど』


『喧嘩祭りなんてやってないよ、父ちゃんがいきなり赤い髪の女の人と金髪の男の子に襲い掛かって返り討ちにあったの』


『赤い髪の女と金髪の男の子・・・知らんな』


俺はガストに回復魔法を使うと起き上がる。


『兄ちゃんすまねぇ、気が付いたらここで倒れてたんだ』


『気にすんなよ、それより飯作ってくれよ』


『おう!回復魔法の礼だ飯代はいらねぇ!』


『ヒャッホウ!飯代浮いたぜ!』


『回復魔法まで使えるなんてズルイわよ!スクロール持ってたら頂戴よ』


『んなもんあるか!飯食って寝るんだから行くぞ』


そして俺達は宿に入り食事を食べ始めた。すると背後から女性に声を掛けられる。


『ごめんなさい、お席ご一緒させて貰ってもよろしいかしら?』


『別に良いぞ、なぁフーコ?』


フーコを見ると怯えた顔をしていたので振り向いて女性の方を見るとそこには綺麗なピンク色の毛の獣人が立っていた。


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