81.最強とは竜と息を合わせる事だ!
ユーリがやらかした後クリス達も男達に襲われていた。
『クリスは妾から離れず魔法で援護しろ!数が多すぎる』
『分かりました!フレイアさんは殺さない様お願いします!』
『分かっておるがお前を守りながらだと殺しかねん!お前の立ち回り次第だぞ!』
『が、頑張ります!』
近くの男達をフレイアが死なない程度に殴り倒しクリスが周囲を見ながら遠くの敵を牽制していたがどんどん人数が増え四方からやって来る。
『フレイアさん!このままだと捌ききれません!狭い通路で行き止まりの場所があっちにあるので移動します!』
クリスは邪魔な男達を風魔法で吹き飛ばし走り出す。
『行き止まりだと?それでは逃げ場が無くなるではないか』
『フレイアさんは逃げたいんですか?』
フレイアはクリスの言葉に激怒しながらクリスについて行く。
『妾が逃げたいだと!?下手に出てればつけ上がりおって!』
目的地に到着するとそこは高い壁で囲まれた行き止まりだった。フレイアは入って来た方向を見るとニヤリと笑う。
『ふむ、ここなら正面の敵にだけ集中出来るのか良くやったクリス!』
『魔法が飛んで来ても僕だと防ぎきれないかもしれないので警戒はしておいて下さい』
『クリスは自分の身だけ守っていろ、妾を傷付けられる者など一部のふざけた人間だけだ』
フレイアの皮膚が鱗の様になると狭い通路を男達が押し合い入って来ていた。
その頃ユーリ達はダンジョン区で大勢の男達に囲まれ襲われていた。辺りにはかなりの人数が倒れていたが勢いが無くなる様子はない。
『師匠が言ってた百人組手ってこんな感じなの!?流石にキツイわ』
『ユーリさん、北には悪魔は居ないみたいなので西区まで行きますよ』
上の方から声がかけられ振り向くとオーロラが飛びながらユーリを見ていた。
『飛ぶのはズルい!疲れて来たから飛んでつれて行ってぇ』
『これに懲りたら軽率な行動は控えて下さいね』
オーロラはユーリを担ぎ西区まで飛んで行く。
『もう少しいい運び方無い?』
『貴方のせいでこんな事になってる自覚あります?』
『ごめんなさい、何でも無いです』
『あと助けた女性から桃毛の獣人の女が怪しいと聞きましたので一応見ておいて下さい』
『桃毛の獣人ね、分かったわ!』
オーロラ達は空を飛び西区へと向かう、大勢の男達を引き連れて・・・
場面は戻り豪華なボス部屋の扉を開けたラッキー達はトカゲ人間に土下座されていた。
『何卒お命だけは!』
トカゲ人間は宝箱を俺達に差し出す。
『このトカゲ人間がボスなの?弱そうなんだけど』
『わ、私は血は薄いですが竜より産まれた半竜人です』
『俺達はスキル消去のスクロール出るまでこのダンジョン周回するつもりなんだけど』
俺の言葉に絶望的な顔になったトカゲ人間は姿を消すとすぐにスクロールの入った箱を持って戻って来た。
『これがスキル消去のスクロールです!好きなだけお持ち帰り下さい!』
『マジで!?これだけあれば邪魔なスキル全部消せるわ!』
フーコは飛び跳ねて喜び、それを見たトカゲ人間は安堵する、俺はトカゲ人間の肩に手を置くと最後の質問を投げかけてやる。
『お前は自分の命にいくら出す?』
『え?』
『フーコだけ欲しい物貰ってズルイだろ?俺は金が欲しいから死にたく無いなら金寄越せって言ってんの』
『主人公が言わない台詞を平然と使うわね・・・』
『それはその主人公達が頭のおかしな奴等に囲まれてるからだろ?この世界はな、[常識知らずだな、ガッハッハ!]って許してもらえる世界じゃねぇんだよ』
『色々やらかしてる口ぶりね、聞きたく無いから口閉じて貰える?』
『あ、あのう、全財産の1億少々で大丈夫でしょうか?』
トカゲ人間は恐る恐る尋ねて来た。
『意外に持ってんな、それで許してやるからさっさと寄越して脱出出来る魔法陣に案内しろ』
『は、はいぃ!少々お待ち下さい!お金持って来ますので』
トカゲ人間が消えるとスクロールを使っていらないスキルを消去していたフーコが近寄って来た。
『アンタって酷い奴よね、消去終わったから余ったスクロールはアンタにあげるわ』
『3つ残ったのか、お前も生きるのに金がいるんだから貰える時に貰っておく様心掛けろよ』
スクロールを収納するとトカゲ人間が収納袋を持って帰って来た。
『こちらが全財産です、あと収納袋は差し上げますのでこのダンジョンには来ないで下さい』
『つまらないダンジョンへ用も無いのに行くわけないだろ』
それを聞いて安心したトカゲ人間は脱出用魔法陣へ案内して急かす様にダンジョンから脱出させられた。
『つまらんダンジョンだったな、これからどうする?』
『殆どアンタのせいなんだけどお腹空いたから宿に戻ってご飯を食べましょう、アンタの奢りで』
『何でだよ!?助けてやったんだからお前が奢れよ!』
『トカゲさんから巻き上げたんだから良いじゃん、さぁ行くわよ!』
俺達がダンジョンの外へ出ると大勢の男達がボコボコにされ倒れていた。
『何なのよこれ?皆ボコボコにされてるわよ?』
『ふむ、これはアレだな・・・共和国伝統の喧嘩祭りだな!』
『えぇ・・・』




