79.最強とは職務放棄を許さない事だ!
ボス部屋の扉を蹴破るとボスらしきゴブリンが寝転がり尻をかいていた。
『ちょっとぉ〜困りますよぉ〜お客さ〜ん、表に休みだって看板立ってたで(ぐしゃっ)』
俺はゴブリンの頭を踏み潰し次の階層へと降りて行く。
『ラッキーさん?無言で相手の頭を潰されると結構引くんですけど?』
『知るか!仕事しようとしないボスは全員処刑してやる!』
そして6階に降りるとやっぱり魔物の気配すら無かった。
『初心者ダンジョンでももう少し歓迎してくれるもんだろ!いい加減にしろ!』
『チート持ちの主人公でも襲われてたし、ラッキーが魔物に嫌われてるとか?』
『ふざけんな!知り合ってすらいないのに嫌われてたまるか!おはぎあげるから出て来いよー』
『おはぎ!?はいはーい!私食べたーい!』
元気良く手を挙げフーコは俺からおはぎを奪い取る。
『もぐもぐ・・・お米と小豆?美味しいけどなんか違う』
『カブローがあるもので再現してみた物だ、文句言うなら食うなよ』
『美味しいって言ったでしょ、もう一個頂戴!』
俺はフーコにおはぎをあげて先に進む事にした。
『次のボスって何階にいるの?』
『知らないわよ?このダンジョンは8階までしか攻略されてないから情報が無いのよ』
『嘘だろ・・・子供の頃に近くの森で冒険した時の方が難易度高かったぞ・・・』
『まぁ敵が出て来ないからねぇ、私は楽で良いけど、おっ!?宝箱発見!』
フーコは宝箱に近寄り宝箱を開けると宝箱が爆発しフーコの上半身が吹き飛び下半身だけが残っていた。
『うげぇ気持ち悪っ!?これでも生き返るのか?』
フーコの下半身を見ているとボコボコと上半身が生えてきて服も再生した。
『びっくりした〜、こういう宝箱もあるのねぇ』
『服まで再生するんだな、裸で復活するかと思ったのに』
『リィンさんが服も再生する様にしてくれたのよ、残念でした〜』
『いや、先に体が再生したから見えたぞピンクのちく・・・ふがふがっ!?』
フーコは俺に飛び掛かり口を塞ぐ
『言わんでよろしい!言ったらどんな手を使っても殺すわ!』
本気で言っているみたいなので頷くと解放してくれた。
『それにしても恐ろしい宝箱もあるんだな、一応最難関ダンジョンなの忘れてたぜ』
『次行ってみよ〜!宝探しってワクワクするわね!』
フーコはどんどん前を進んで行く、さっき吹き飛んだのに何で平然と前に進めるの?フーコが十字路に入るとフーコの頭に矢が突き刺さって倒れた。
『アイツ短時間で2回死んだぞ、ぷふっ!落武者みたいになってる』
フーコの様子を見に行くと矢は頭に刺さり白目を剥いていた。少しすると矢が少しづつ抜けていきいきなり起き上がる。
『うけきょきょきゃっ!ごふっ!?いったぁい・・・何すんのよ!?』
フーコは突然発狂し始めた、ヤバそうだったので頭にチョップをすると元に戻った。
『頭に矢が刺さって起き上がったらお前がいきなり発狂しだしたから応急処置をだなぁ』
『マジで!?どうりで頭に違和感があるのか・・・馬鹿になってたりしないよね』
『それよりも死ななくても警戒はしろよ、魔物の苗床とか嫌だろ?』
『うっ・・・確かに苗床は嫌だわ』
その後は俺が先導して10階のボス部屋の扉に到着した。
『今度は看板とか無いな、俺達の戦いはこれからだ!』
扉を開けて中に入ると何も居なかった。
『・・・・』
『居ないわねボス・・・なんか紙が落ちてる』
フーコは紙を拾うと紙に書いてある事を読み始める。
『実家に帰らせて貰います。だって』
『ダンジョンボスって部屋開けても良いの?実家ってここじゃ無いの?』
『私が知る訳無いでしょ?宝箱開けて先に行きましょ』
宝箱にはご自由にお取り下さいと書いた紙が貼ってあった。
『もう何でもありね、中身は何かな〜、水魔法のスクロールだ!貰って良い?』
『俺は使わないから良いぞ、てか5階のボスってお宝くれたっけ?』
『そういえば何も無かったわね』
5階のボスにはスキル消去が出なかったらまた行くから覚悟して貰おう。
『ねぇねぇ、魔法ってどうやって使うの?』
『魔力を操作して使う魔法をイメージして放つ、教えるの苦手だから悪魔退治が終わってから王国の魔法師団長に弟子入りすれば?紹介してやるよ』
『イケメン?彼女とかいるの?』
『いないんじゃないか?魔法が恋人みたいな人だったし』
11階に降りたが魔物の気配があるのに襲って来なかった。
『まぁ、ボスが逃げ出す相手に挑みたく無いわよね』
『俺、目的達成したらダンジョン潜るのやめる』
『まぁまぁ、絶望的難易度のダンジョンがあったら襲ってくれるかもしれないよ?』
『確かに!ここが1番難しいダンジョンな訳無いよな!』
『お気に入りが落ち込んでんだから頼むわよ!ライク様!』
この時1階層から魔王クラスの魔物が出るダンジョンが突如王国に現れ調査に向かったハンス達が死にかけるのだった。




