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73.最強とはデバフに屈しない事だ!

『身分証をお見せ下さい、ありがとうございます、ようこそ共和国へ』


日が落ち始めた頃、俺達は検問を通り共和国へと足を踏み入れた。


『やっと着いたな、首都ってここから近いの?』


『首都は歩いてですと2週間程掛かりそうですね、少し先に平原があるので野営しながら予定を立てましょう』


クリスに聞くと地図を見て答えてくれた。


『晩飯は途中で倒したギュウタロウで良い?釣竿とかあれば魚が食えるんだけどなぁ』


『アンタなら素手で取れるんじゃ無いの?』


『ギュウタロウを全部くれるなら妾が海まで行って魚を取って来ようか?10分あれば取って来れるぞ?』


『行け!フレイア!一杯取って来い!収納袋を貸してやる!』


俺が指示を出すとフレイアは翼を出して凄い速さで飛んで行った。


『俺達はテント張って飯の準備しておこうぜ、久しぶりに魚が食えるぞ』


『最近肉ばっかりだったから助かるわ』


『僕もです、今日はサラダだけにするつもりでした』


『お前達は成長期何だから一杯食べなさい!』


俺はユーリの胸を見ながら注意する。


『どこ見て言ってんのよ!喧嘩売ってんなら買うわよ!』


『良いだろう!フレイアが帰って来るまで遊んでやる!』


俺が返事をした瞬間にユーリは俺の鳩尾に肘を打ち込み、流れる様に顔面に蹴りをいれてきた。


『いきなり攻撃して来るなんてずるいぞ!』


『フレイアは普通に捌いたわよ?てか怯みもしない事がショックなんですけど』


ユーリは腰を落とし構えを取ると姿が消えた。


『おおっ!?ユーリが消えたぞ、クリス!』


『凄い・・・』


すると俺の視界が激しく動き真っ暗になった。頭が地面に埋まったらしいので自分で抜け出す。


『なんかユーリの戦い方ってカッコ良くない?俺もあんな風にカッコ良く戦いたい』


とか言っていると顔面に膝が飛んで来た。


『ちょこまかと鬱陶しくなってきたな』


俺は思い切り両手を叩くと衝撃波が起こりユーリの体勢が崩れる、俺はユーリにタックルしてからの四の字固めをかけてやった。


『いだだだだっ!何この技!?超痛い!』


『ふははっ!フレイアが帰って来るまで遊んでやるからな!』


『クリス!加勢して!2人で痛めつけるわよ!』


『やれるもんならやって見ろ!』


『は、はい!頑張ります!』


クリスは俺に手を向けて魔法を放った。


『筋力低下と不安定の魔法をかけました!ユーリさん逃げられますか?』


ユーリは身体を返して抜け出すと寝ている状態から動かない俺を踏み付けまくる。


『なんか変な感じになった!視界もフラフラする!』


『筋力低下は効いてないのに平衡感覚を狂わす魔法は効くんですね』


『コイツの無効化はよく分からないのよ、お腹壊した事もあるらしいし』


『あのぅ、頭に足置くのやめて貰っていい?』


ユーリが足を退けると起き上がり服についた土を払う。


『もう治ったの?早くない?』


『平衡感覚を狂わす魔法なんだろ?理解したら治った』


『つまり知らない魔法の効果は受けると言う事ですか?』


『分からん、試しに色々魔法撃ってみてくんない?』


『弱体化魔法はあまり覚えていないんですが良いですか?』


『お試しだからやってみてくれ』


フレイアが戻って来るまで検証してみたが知らない魔法の効果は受けるみたいだった。


『見よ主!大量だぞ!袋に入らなくなるまで取って来たぞ!』


俺は袋から適当に取り出そうとすると10メートルはある海蛇が出て来た。


『デカいウツボか?食っても大丈夫なの?』


『ニョロニョロは高級食材で煮ても焼いても美味しいらしいですよ』


コイツはニョロニョロと言う魔物らしい。


『じゃあ切って焼くか、火起こすからユーリとクリスで切ってくれ』


その後ニョロニョロを塩で焼いて食べたが意外にさっぱりしていて美味かった。クリスとユーリも食べてたけどコイツは魚で良いんだよね?


『食った食った、じゃあ明日の予定を決めようぜ』


地図を広げてクリスが指を差しながら提案する。


『僕達がいるのはこの平原ですので南西に向かって山を越える最短ルートと山を避けて大きな町に寄ってから首都に向かう安全なルートがありますけどどうします?』


『俺はどちらでも良いんだけど』


『妾もどっちでも良いぞ』


『私はクリスに実戦をさせたいので山を越えるルートで』


『なるほど、私も魔物と戦いたいから山越えで!』


『じゃあ山越えで行くか、キノコとか採れそうだし』


『では山越えルートで行きます、このルートなら1週間も掛からないと思います』


『じゃあ俺はそろそろ寝るから、おやすみ〜』


俺はテントに入り横になる、クリスとオーロラは魔法の訓練を始め、ユーリとフレイアは腹ごなしに組み手を始め夜が過ぎていった。


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