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67.最強とは獲物を横取りしない事だ!

その頃カブローはボロボロになりながら隠れていた。


『いててっ、ただでさえ強いのに霧の中で戦えるかっての』


『使徒様の癖に逃げてばかりで良いのかなぁ、前回みたいに戦おうよぉ』


悪魔の声は聞こえるが姿は見えない


『好き勝手に言いやがって、俺は勝てると思った時だけ戦うんだよ』


『今頃は仲間の人も僕達のペットに食べられてるよ〜』


ペットという言葉が気になったカブローは悪魔に問い掛ける。


『ペット?アイツはお前等程度のペットにやられる訳ねぇだろ』


『ぷぷっ!ドラゴンに勝てる訳ないじゃん!竜王クラスは無理だけど野良クラスは僕達でも手懐けられるんだよ』


つまりラッキーは悪魔とドラゴンを同時に相手してるのか、俺じゃなくて良かった。


『じゃあ、さっさとお前倒して加勢しに行くよ!』


カブローは隠れるのをやめて行動に移ろうとするとドラゴンの頭が目の前に現れ再び隠れる。


『お前騙したな!こっちにドラゴン居るじゃねぇか!』


『その声カブローか!?見ろよドラゴン居たから頭貰って来た!見て見て!御照覧あれっ!』


突然現れたラッキーは竜の頭を天に掲げて竜の口から火魔法を撃っていた。


『そのネタやりたかったの?分かる人少ないだろ!』


『何だと!?手に入ってから愛用して武器だぞ!』


『俺もあのゲームしてたけどネタ武器だろアレは!うわっ!?』


カブローの声のする方向で爆発が起こり霧がどんどん薄くなっていった。


『あっついなぁ!コソコソ戦うのはやめてぶっ殺してやるよ!』


霧から出て来た悪魔は大きな角が生えムキムキになっていた。


『カブロー、双子なのに似てないぞ!?』


『変身したんだろ!?2人で倒すぞ!』


『何言ってんだ?あれはお前が倒す約束だろ?』


『お前だって悪魔倒す時手伝って欲しいだろ!?』


『???もう倒したぞ?』


『え?噓吐くなよ、30分ぐらいしか経ってないぞ?』


ラッキーが俺の足元に頭の無い悪魔を投げて来た。


『お前がやられるか復活しそうだったら俺がやってやるから頑張れ!』


『女神様が敵に回すなって意味が分かったよ、化け物過ぎて笑えない』


カブローは素人みたいな構えをして悪魔の前に立つ。


『カブローって喧嘩もした事ない感じ?』


『当たり前だろ!俺は平和主義者なの!』


カブローは悪魔の懐に飛び込もうと近付くが悪魔が黒い玉を作り出すとカブローは足を止め距離を取り始めた。


『カブロー?何やってんの?』


『あの黒い玉がヤバイってスキルが言ってんの!

黙って見とけ!』


『これを警戒してんのか?これに当たれば悪意が膨れ上がり欲望のまま暴れ出すぞ』


『アクマ◯ト光線みたいな奴?カブローには防げないな!』


『お前だって危ねぇだろうが!』


『俺は欲望のままに生きてるから喰らっても変わらない自信がある!』


俺が自信満々に言うと悪魔は俺に黒い玉を撃ってきた。


『悪魔に疑われてやんの!デケェ口叩くからだバァーカ!』


『何だと!?上等じゃねぇか喰らってやる!』


俺は両手を広げて黒い玉を受け入れる、黒い玉は俺の体に入っていく。


『うぐっ!?ぐぐぐっ!』


『駄目そうなら言ってね、逃げるから』


『馬鹿め、それに耐えられた者はいない!』


俺は苦しみながら悪魔に近付き悪魔の頭を拳で吹き飛ばした。


『隙だらけなんだから攻撃しろよ!勝つ気あんのか!』


『えぇ・・・ラノベ主人公はそんな手使わないだろ?』


『他所は他所!家は家!汚ねぇ手ぇ使っても勝てば良いんだよ!』


『お前の方が悪魔に見えて来た・・・まぁ、終わったし帰ろうぜ、いでぇっ!』


『すまん、黒い玉の影響だ、さっさと帰ろう』


地面でのたうち回るカブローを置いて俺は聖都に向かって歩き出す。


『嘘吐け!いきなり殴りやがって!待てよ一発殴らせろ!』


『お前のパンチなんて効かないけどムカつくから拒否する!』


俺達は追いかけっこしながら聖都に帰ると広場で宴を開いていた。


『そういえばあの山で弓持ってる魔物とか見たか?霊山って呼ばれるぐらいだから出るのかね?』


『やめろ、俺はその手の話は苦手なんだ』


『それで本題に入るんだが俺達が悪魔と戦ってたのにあそこで酒飲んで踊ってるドラゴン娘をどうしたら良いと思う?』


『それぐらい許してやれよ、無事に倒せたんだし』


『役立たずだったカブローは言うことが違うねぇ、カブローは約束のカツ丼作って来いよ』


『はいはい、作ってくるから広場で待っとけよ』


カブローは店に向かい俺は広場でユーリ達を見つけ隣に座る。


『あら、もう終わったの?巫女様、悪魔退治が終わったらしいですよ』


ユーリは俺の苦労も知らずに気楽に言いやがる


『ラッキー様有難う御座いました、それでカブロー様は?』


『カブローは俺にカツ丼作りに店に行ったよ、後で来るから大丈夫だよ』


『無事でしたら良かったです、ラッキー様はお怪我はありませんか?』


『あっても治せるから大丈夫だよ、それで何で宴開いてんの?』


『これは慈愛の女神様を讃える祭りで広場の中央で踊り騒ぐのですよ』


なるほどね、それでドラゴン娘はあそこで酒瓶片手に踊ってる訳か、俺は大の字に寝そべりカツ丼が来るのを待つ事にした。

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