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66.最強とは悪魔相手に容赦しない事だ!

霊山に入ると深い霧がかかっていた。


『霧で全然見えないんだけど』


『俺も初めて入ったけど不意打ちし放題だな、気を付けて進もう』


俺達は歩いていると矢が飛んできて俺に当たる。


『矢が飛んできたぞ?誰かいたりする?』


『矢が飛んで来たらもっと焦れよ!誰かいるなんて聞いてないぞ!』


カブローは木の影に隠れる、俺は矢の飛んでくる方向に歩いて行くと目に矢が飛んできた。


『うぉうっ!効かなくても目に飛んでくると怖いな』


咄嗟に木に隠れて様子を見るが霧で何も見えない。

俺は大声でカブローに話し掛ける。


『霧で何も見えないぞ!どうしたら良い?』


『俺がそんな事知ってると思う?戦闘経験も駆け出し冒険者以下だよ!』


『つっかえねぇな!カブローが全裸で突っ込んで行くのはどうだ?』


『それで戦況が良くなるならやるけど絶対ならないよね?』


大声で話していると隠れていた木が砕けデカい拳が俺の顔に直撃した。


『何の音!?ラッキー大丈夫か!?』


『気を付けろ!何かに殴られたっぽい!毛深い手が見えた!』


『毛深い手!?殴られるならせめて女の子が良いんだけど!』


『毛深い女の子かもしれないだろ!てか何で相手はこっちの位置が分かるんだよ!』


『大声で喋ってるからだと思うぞ!うわっ!ゴリラだ!ゴリラがおる!助けて!』


俺が声の方向に向かおうとするといきなりゴリラが現れ攻撃してくる。


『こっちにもゴリラが来た!お前も強いんだから自分でなんとかしてくれ!』


『悪魔以外はラッキーに戦わせて楽するつもりだったのに!』


カブローは後で殴るとして霧が厄介過ぎる、風を起こしても消えない霧ってなんだよ。


『カウンターで倒すか、それともカブロー巻き込んで魔法で一掃するか、悩みどころだな』


『聞こえてるから!カウンターでお願いします!』


段々とカブローが鬱陶しくなってきたのは俺だけだろうか?なんて考えていると霧が激しく流れゴリラが現れ拳を振りかぶっていた、俺はその拳に合わせて拳を放ちゴリラにカウンターを当てる。ゴリラの上半身は吹き飛び肉片を撒き散らす。


『ひやぁっ!?何か飛んで来た!うげぇっこれって肉片か!?』


『うるせぇぞ!そっちは倒したのか?』


『霧のせいで手こずってます!加勢してくれぇ!』


俺は面倒になったので辺り一面に火魔法を放つ。


『あっちぃっ!?魔法はやめてって言ったじゃん!』


『助けたんだから良いだろ!合流して進むぞ!霧とお前のせいでイライラしてきた!』


『分かったけど魔法使うなら次から声かけてよ』


矢が飛び交う中、俺達は合流して隠れながら進む事にした。


『そういえばゴリラがこの矢を撃ってんの?』


『違うんじゃないか?矢の大きさ普通だし、エルフだったりして』


『マジ!?この世界エルフいるの!?お近づきになりたいんだけど』


『声がデカい、気付かれたらどうすんだ』


『ごめん、エルフの存在に興奮した』


しばらくコソコソと山を登ると霧が消えて視界が良くなる。


『ふぅ、これでまともに戦えるな』


『霧の中で悪魔とやるのは俺には無理だしな』


『へぇ、霧の中で戦いたくないんだ?』


俺は声のした方を向くと悪魔がカブローを霧の中に引き摺り込む。


『ラッキー!もう1人の方を探せ!こっちにいたら合図送るから注意しとけ!』


『分かった!死ぬなよカブロー!』


サムズアップした手を最後にカブローの姿が霧に完全に消える。


『とりあえず急いで頂上に向かうか!』


準備運動してからダッシュで山を駆け登る、途中で大量のゴリラに襲われたが止まる事無く風魔法で切り刻む、

頂上の祠みたいな場所に突っ込んで行くと悪魔が祭壇の様な所に座っていた。


『あれ?アイツが遊ぶって言ってたのに』


俺はそのまま悪魔の懐に飛び込み拳を放つが悪魔は驚きながらも躱し祭壇が砕け散る。俺は舌打ちして世界樹の棒を取り出し悪魔の頭に突きを放つ


『あぶなっ!あっはっはっ!お兄さん強いねぇ!本気でやらないと死んじゃうね!』


突きを躱した悪魔は黒い玉を放ってくる、俺は黒い玉を棒で振り払い間合いを詰める。


『嘘っ!?あれって掻き消せるの?じゃあこれならどう!』


悪魔は火球を大量に作り放つ、俺は面倒なので避けずに悪魔の懐に入り棒で頭を吹き飛ばした。


『これで後1匹だな、カブローと合流してさっさと倒すか』


祠を出ようとすると入って来た扉が閉じられ何やら紋章の様な物が浮かび上がっていた。


『何これ?うぎぎっ!扉が開かない!どうなってんの?』


押しても引いても扉が開かないので棒で思い切りぶっ叩いてみるとバチィッ!と音を立て弾かれた。


『結界か?全力で魔力弾撃ったら壊れるかね、試してみるか』


俺は扉に右手を向けて全力で魔力を溜めることにした。

祠全体が揺れ空気は震え俺の周りの壁が崩れていく


『喰らえ扉!全力魔力弾!』


魔力弾を放った俺は反動で後ろに転がり砕いた祭壇跡に頭をぶつけた。


『手が痛えっ!?何これズタズタになってる!?』


ズタズタになった手を回復魔法をかけて治し扉へ向かうと恐ろしい光景が目に映る、魔力弾が通った跡は綺麗に何も無かった、雲は割れ山は綺麗に抉れていた。


『お城とかに当たってないよね?全力魔力弾は封印しよう』


俺は気を取り直してカブローの元へ向かう事にした。

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