65.最強とはドラゴン娘達も倒せる事だ!
聖都の近くの森は燃え上がり凍りつくという状態が交互に起こっていた。
『コイツ等ってこんなに面倒な相手だったのかよ!飛び回るから近づけねぇし、凍ったり溶けたりで足場がどんどん悪くなる』
足場を確認していると背後からフレイアの火球が直撃する、前に倒れそうになると前方の地面から氷柱が俺に向かって生えてきた。
『いててっ、本当に面倒臭い奴等だな!』
俺は石を拾いフレイアに思い切り投げる、石が当たり仰け反るがダメージは無さそうだ。
『石ころで妾が倒せると思うなよ悪魔め!』
『ぐぎぎっ!アイツは顔面に拳を叩き込んでやる』
怒りに身を震わせていると尻に氷柱が突き刺さった。
『ぐぎゃぁぁぁ!ケツがぁぁぁぁオーロラの奴狙ってやったなら殺してやる』
怒った俺は両手を空に向けて振り下ろす、すると森一帯に無数の雷が落ちる。
『『グギャァァァァァァ』』
『はっはっはっ!これがラ◯ュタの雷だ!さて死んだか確認するか』
ドラゴン娘達の落下した場所に向かうと煙を出しながら倒れていた。
『今のは主の魔法か?酷いでは無いか体が痺れて動けん』
『オーロラは気絶してんな、お前達は幻覚見せられて俺に攻撃してきたから謝らんぞ』
『幻覚だと・・・ぐぬぬっ悪魔共めぇ』
『動けないなら先に聖都に向かうからお前等もさっさと来いよ』
『主ぃおんぶしてぇ・・・って無視して行かないでぇ!』
甘えた声で寝言を言い出したので無視して聖都に向かった、聖都に着くと煙が上がり建物も壊れていた。
『おいお前、これは悪魔の仕業か?』
『多分そうだ!いきなり雷が落ちてきて聖都は大混乱だ!お前も気を付けろ』
『お、おう、お前も気を付けろよ、俺は急いでるから行くわ』
まずい事になった・・・動けないドラゴン娘を悪魔が亡き者にしてくれないかな、それか戻って口裏合わせしとくか・・・
『調子に乗りすぎた、バレたら牢屋行き確定だぞ・・・最近牢屋も悪くないと思い始めて危険だと思ってるのに』
どうするか考えながら歩いていると後ろから声がかかる。
『何がバレたら牢屋行きなの?』
『うおっ!?ユーリとクリス!?どうしてここに!?』
振り向くとユーリとクリスが怖い顔して立っていた。
『教会本部に避難誘導してたのよ、もしかしてさっきの雷って・・・』
『ちゃうねん、俺は悪くないんや』
『と、とりあえず教会に行ってカブローさん達と合流しましょう』
クリスは何かを察して顔を青ざめながら提案してきたのでユーリに引き摺られながら教会へ向かう事になった。
『デカっ!ここってエロス様の教会なんだよね?ライク様のは無いの?』
『神々の集う場所と言う所にライク様の神殿があるそうですよ、御伽話ですけどね』
『御伽話?見た事ないの?』
『そこに行くとライク様から加護を頂けると言われていて、数多の人間が探していますがまだ見た者はいないそうです』
『アンタ達、喋ってないで行くわよ!』
シスターさんに案内された部屋にはカブローとレイさんに知らない女の子がいた。俺達に気付いた女の子は近付き挨拶して来た。
『ラッキー様ですね、ライク様の加護を持つ方に会えて光栄で御座います、私は慈愛の女神の巫女でミコと言います』
『巫女のミコって言いづらいからミコって呼ぶわ』
『それでですね巫女様、実は聖都を襲った雷なのですが、コイツが犯人みたいなんです』
ユーリが俺の頭を抑えつけて俺を犯人扱いする。事情を説明し終わると
『じゃあ問題ありませんね、そこの貴方、修理費用はこちらで支払うと皆に言いなさい』
巫女はシスターにそう言うとシスターは部屋を出て行く。
『良いの?巫女様、コイツが犯人なんですよ?』
『ラッキー様が起こした事を受け入れるのは当たり前なのですよ、ユーリ様』
『パンツ被ってる俺を使徒様って崇めてる場所だぞ?信仰心が異常なんだよ、修理せずに壊れたままにする人がいるかもしれないぞ』
カブローの説明は凄い説得力があった。
『だけどラッキーはもう少し考えて力を使うべきだ、
関係の無い人達にまで迷惑掛けるのはお前だって不本意だろ?』
カブローの正論にぐぅの音も出なかった。俺ならもっと上手くドラゴン娘に地獄を味合わせてやれたはずだ。
『ラッキー?何で悔しそうな顔してるの?反省してる所あってる?』
『安心してくれカブロー、次は上手くやる』
『反省して無いね、ユーリちゃん達にあとは任せて、ラッキーは俺と今から悪魔狩りに出るぞ』
『洗脳と幻覚は危険だと判断致しました、悪魔は封印されていた霊山の方へ向かったと報告がありました、報酬は出しますのでお願いしてもよろしいですか?』
巫女の報酬の言葉に気合が入る。俺達はユーリとクリスに教会にいるように言い外に出る。
『でもさぁ悪魔は何がしたかったんだ?いまいち狙いが分かんないんだよな』
『あの悪魔の狙いは多分巫女様だよ、聖都の結界は強いから聖都に入った悪魔の力を弱めるんだ』
『つまり聖都を滅ぼす為って事?他の国には結界無いならそっち行けば良いのに』
『さぁ?ここに執着する理由は巫女様達も分からないらしい』
『古代兵器とか有ったりしてな』
『漫画じゃあるまいし・・・無いとは言えないな異世界だし』
『悪魔に聞いてみる?』
『逃げられても面倒だからやめておく』
俺達は悪魔を探す為に聖都を出ると悪魔が封印されていた霊山に向かう事にしたのだった。




