64.最強とは激しい運動の後でも余裕な事だ!
森に入った俺達は森の住人達から歓迎を受けたのであった。
『うげぇ、血塗れだぁ、気持ち悪ぃ』
『ぜぇはぁぜぇはぁ・・・何で息切れすらしてないんだよ・・・』
カブローは大の字に寝そべり息を整えながら人を化け物扱いしてくる、俺は無視して水球を俺の体に纏わせて回転させた。
『うおぉぉぉっ!なんか気持ち良いぞ!』
『何それ!?俺にもやってくんない?ベタベタして気持ち悪いんだよ』
俺はカブローにも水球を纏わせ回転させる。
『何これぇ、凄い気持ち良いわぁ、新感覚だぁ』
一方その頃ユーリ達は
『ちょっとフレイア!私も戦いたいんだけど!威力押さえなさいよ!』
『コイツは妾の獲物じゃ!誰にも譲らん!』
さらにフレイアは火の玉を放つと激しい爆発が起こる。
『あ、あのぅ、オーロラさん威力をもう少し抑えないと』
『うるさいぞ小僧、私が楽しんでるのに口を挟むな』
オーロラは息を吐くと辺りが凍りつく。
『ユーリさん、オーロラさんが止める気配がありません』
『アイツは何処で何やってんのよ!危なっ!?フレイア!何処狙ってんのよ!』
『フレイアさん達がここまで言う事聞かないとは思いませんでした・・・ラッキーさん早く来てぇ』
ユーリとクリスはドラゴン娘達の無謀っぷりに辟易していた。
場所は戻りラッキー達は
『うおぉぉぉっ!回転強くしたら体ごとグルグル回るぞ!』
『楽しそうじゃん!俺にもやって!』
2人はフレイア達の事を忘れて水球で遊んでいた。
すると火の玉が飛んで来てカブローに直撃した。
カブローを中心に爆発が起こり周りの木々を吹き飛ばし煙が辺りを包み込む。
『げほっごほっ!カブロー大丈夫か!?』
ラッキーは掌を広げ横に振ると煙が吹き飛び視界が良くなり爆心地の地面からカブローの足が見えていた。
『ぷぷっ犬◯家みたいな事になってる、おーい大丈夫かぁ』
ラッキーはカブローの足を掴むとカブローを引き抜く。
『ぶはぁっ!!!くっそ痛ぇし死ぬかと思った!悪魔の攻撃か!?』
カブローはフレイアの攻撃でダメージを負ったらしい
『フレイアだと思う、さっきからあっちで火の玉飛びまくってるし、危なっ!!?』
『戦場ってこんな感じなのかな?こんな所居たくも無いわ、兵士の人達尊敬するよ』
『回復魔法かけてやるから我慢して行くぞ』
『火の玉恐怖症になりそう・・・ラッキーが先に行ってくれる?』
『ちっ!年上の癖に根性ねぇな!』
『すっごい痛いし、歳を取ると保守的な考えになっていくんだよ!』
カブローが着ていたスーツはボロボロになっていたがパンツは新品同様の状態だった。
『そのパンツ凄くね?汚れてすらいないぞ』
『常に浄化してるらしいぞ、脱げないから助かってるよ』
俺達は火球が飛び交う森を慎重に進んで行く、近くの木が吹き飛んだりと意外に怖かったが何とかユーリ達と合流出来た。
『遅いっ!アンタ達何やってたのよ!』
『無茶言うなよ!フレイアの攻撃が飛んでくるんだから!大体お前等が勝手に突っ込んで行ったんだろ!』
『僕は止めたんですけど、皆さん出て行っちゃったので・・・』
俺はユーリを睨むと顔を逸らし口笛を吹き始めた。
『それで悪魔は何処いんの?見当たらないんだけど』
『何言ってるの?あそこにいるじゃない』
ユーリはフレイアの方に指を向けるが何処にも悪魔らしい姿は無かった。俺は辺りを見渡しているとユーリを見ていたカブローが声をあげ聖都の方へ駆け出す。
『ラッキー!ユーリさん達幻覚かけられてる!先に聖都に行ってるから早めに来てくれ!』
俺はカブローの言葉を聞くと同時にユーリにビンタして正気に戻す。
『いったぁ・・・何すんのよ!』
『お前等は幻覚見てたらしいぞ、お前とクリスは先に聖都へ戻って住民を守れ、俺はあの馬鹿共に鉄拳制裁だ』
ユーリ達は頷くと聖都に向かう。
『フレイア!オーロラ!こっち来い!』
『むっ?悪魔め!そこにいたか!』
『少々素早いようですがすぐに倒させてもらいます!』
フレイアとオーロラは俺を見ると攻撃を仕掛けて来た。
『うぉっ!?テメェ等何しやがる!喧嘩売ってんのか!』
火球と氷柱を避けた俺にフレイアが凄い速さで突っ込んで来る、俺はジャンプして避けるとオーロラに叩き落とされる。
『ぺっぺっ土が口に入った、コイツ等俺の事を悪魔と思ってやがる!』
『しぶといですね、せいぜい楽しませて下さいね』
『避けるとは卑怯な!粉々にしてくれるわ!』
2人が俺に突っ込んで来たので2人の頭を鷲掴みにして地面に叩きつける。
『ぐあっ!』
『きゃっ!』
俺は間髪入れずに2人の顔を同時に踏みつけ距離をとる。
『これぐらいで治れば良いけど・・・』
土煙が消えるまで様子を見る事にする。
『がぁっ!妾の顔を踏みつけおったな!絶対に殺してやる!』
『私も完全に怒りました!本気を出すとしましょう』
すると俺達の周囲の空気が変わる。途轍もない殺気と魔力が吹き荒れフレイアの周りの木は燃え始め、オーロラの周りはダイアモンドダストが舞っていた。
『少し本気で殴らないと駄目だな、上等だ下僕共かかって来いや!』
ドラゴン娘達との戦いが幕を開けた。




