63.最強とは本来の目的を忘れない事だ!
俺は聖都の牢屋に入れられたがぶち込まれて少ししたら釈放された、カブローが説得したらしい。
『そして危険生物を保護する羽目になったカブローは旅立つ準備をするのであった』
『おいっ!あらすじっぽく言ってるけど俺は嫌だからな!助けてやったんだから変わってくれよ』
『おいおい、王国・エルフの里・帝国と牢屋を巡って来た俺が助けを求めると思うか?』
『お前・・・転生してから調子に乗って好き勝手やってるだろ?捕まるような事はするなよな』
『アイツ等が捕まえに来るんだよ!俺は特に悪い事はしてない』
『本当かよ?まぁそれは置いといて悪魔退治の話しよう、お前達の目的何だろ?』
『色々有りすぎて忘れてた、どんな双子の悪魔だっけ?どんな能力?』
『双子の悪魔の能力かは分からないが片方倒しても1日経つと復活するらしい』
『両方倒さないと駄目って事?不死身の悪魔がいるみたいなんだけど違う奴なの?』
『分からん、悪魔に関する本にも詳しく書かれていないんだよ』
両方倒せば良いならやれそうだし、そいつ等が不死身の悪魔だったら良いんだけど、厄介そうな能力だし
『う〜ん、カブローと俺で同時に倒す感じで良いの?』
『そっちの方が楽だろ?2人相手は結構キツかったし』
『戦った事あるのに能力使わなかったの?状態異常とかにする能力か?俺達は無効化するみたいだから気付かない可能性がある』
『なるほど、なら尚更俺達だけでやった方が良いな』
俺達が話しながら歩いていると突然路地裏から人が出て来てカブローにぶつかる。
『うおっ!?すみません大丈夫ですか・・・ってナイフ突き立てられてる!?』
カブローは咄嗟にぶつかって来た人を押して転ばせた。
俺はそいつの腕を取り押さえ込む。
『恨まれてたりする?』
『恨まれる事はして無いつもりだけど・・・その男の様子がおかしくね?涎垂れまくってるぞ』
俺は襲撃者の顔を覗き込むと目の焦点が定まっておらず涎を垂らしていた。
『危ない薬とかやってんのか?』
カブローが男をじっと見ると警戒心を強めたのが分かった。
『その人鑑定したら洗脳の状態異常がある、悪魔の能力だと思うか?』
『悪魔には恨まれてる訳ね、囲まれてるみたいだけど狙いはカブローみたいだから逃げて良い?』
俺達が呑気に話をしているとぞろぞろと人が出てきて俺達を囲む。
『おいおい俺達友達だろぉ、助け合おうぜぇって逃げるの早いよ!置いてかないで!』
俺が屋根に飛び逃げているのを見たカブローも屋根に飛び逃げる。
『先に逃げるなんて酷い!』
『アホかっ!俺の仲間にドラゴン娘が2人居るんだぞ?洗脳されたらどうなるか想像してみろ!』
カブローの顔が青ざめる
『洗脳されてたらやばく無い?俺ってパンツのお陰で強いらしいけどドラゴンは厳しいかもって女神様に言われたぞ』
『洗脳されてたらやるしか無いの!聖都を守りたかったら覚悟はしておけよ』
『おい!俺の店の屋根に誰かいるぞ!』
『白髪の姉ちゃんだ、話を聞くぞ!』
俺達は食堂の屋根に到着するとカブローが白髪の姉ちゃんに駆け寄る2人は抱き合う、ちっ!コイツ等付き合ってんのか
『レイさん!無事ですか?』
『カブロー様!私はユーリさん達に屋根に逃げるように言われて』
『アイツ等は?洗脳されて無いですよね?』
2人は顔を赤くし離れる、イライラするのは俺だけだろうか?
『ユーリさん達は悪魔を追って南の森の方へ行きました』
『戦闘狂共め!俺は行くけどカブローはどうする?』
『俺も行くよ、レイさんは巫女様の所へ避難して下さい』
『カブロー様、森には魔物達も居ますのでお気を付けて』
カブローは笑顔でレイさんにサムズアップする。
『さっさと行くぞ、イチャイチャしやがって死ねば良いのに』
『恋人になったばかりなんだから祝福してくれても良くない!?』
『逆の立場だったらどう思う?』
『・・・憎たらしく思う』
『男の嫉妬はくだらない理由だって母ちゃんが言ってたから気を付けたまえ』
『はい、すみませんでした』
俺達は森の入り口に到着すると立ち止まる。
『凄い魔力が森を覆ってんだけど、今まで戦った悪魔達より上だぞ』
『どうりで1人倒すのも面倒な訳だ、パンツが無ければ即死だったんだな』
すると森の方から爆発音と氷の柱が発生した。
『ねぇ、ラッキー君・・・俺あそこに行きたくないんだけど』
『アイツ等が倒せれば良いけど万が一があるだろ?行くぞ、カブロー』
俺が森に入って行くとカブローは溜め息を吐きつつ付いていく。森に入るとあちこちから魔物や魔獣が襲いかかって来た。
『うぜぇ!カブローはこれどうにか出来ないの!?』
『出来る訳無いだろ!俺だって剣とか使って格好良く戦いたいけど、すぐ壊れるから殴るしか出来ないんだよ』
『俺の魔法でカブローが死なないなら使うけど良い?』
『自信無いからやめてね!悪魔退治終わったらカツ丼作ってあげるから』
『米も大量に欲しいんだけど、王国に無いんだよ』
『米なら問題無いよ、一杯あるって言ってたし』
『途絶える様子が無いんだけどいつ終わるんだ』
『知らん!ひたすら殴れ!』
辺り一面血だらけになったこの場所は後日呪いの森と呼ばれ祠が建つのであった。




