57.最強とは地雷も踏み抜く事だ!
帝都を出た俺達は次の目的地である聖都パンティーンに向かって歩いていた。
『帝都で聞いたんだけど今聖都には慈愛の女神エロス様の使徒様が居るらしいわよ』
『慈愛の神ってマリーを気に入ってる神様だっけ?エロスって名前に興味津々なんだけど』
『エロス様には会った事無いから分からないけど使徒様はカブロー様って言って今聖都で流行してるテンムスとか言う料理を作って女神様に奉納したらしいわよ』
『テンムスとはどんな料理なのだ!?妾は聖都で絶対テンムスを食べるぞ!』
『えっと、コメと呼ばれる食材でテンプラと言う物を包んだ物らしいですよ』
テンムスって天むすの事か?という事はカブローって人は俺と同じ転生者なのか?会って話がしたい特に米は確保しておきたい。
『使徒様はどんな奴なんだ?』
ユーリに聞いてみると顔を赤くして言いづらそうにモジモジしていた、それを見たクリスが代わりに答える。
『えっとですね・・・女神様の下着を被ってるみたいです』
『変態じゃねぇか!会って話たいと思ったけど聖都に寄るのは辞めようぜ』
『聖都で買い物しないと食べ物とか無くなりますので寄るのは確定ですよ、あと悪魔は昔聖都を狙っていたと帝国の歴史書に書いてありました』
クリスは悪魔について色々調べていたらしい、思った以上に頼りになる奴だな
『聖都に悪魔がいる可能性があるならしょうがないかぁ、ちょっと小便したいから待ってて』
俺は洞穴があったのでそこで済ませようとすると洞穴の入り口でゆかが光り始めた。
『ちょっとアンタ!それって転移魔法陣じゃないの?』
『何でこんな所にあんの?先に聖都に行っててく』
俺は最後まで言い終える前に転移させられる。ユーリ達はどうするかの話し合いをする事にした。
『あの馬鹿が転移したわけだけど私達はどうする?聖都で待つかアイツを探すの2択ね』
『妾は聖都で飯を食べながら待った方が良いと思うぞ!』
『ラッキーさんも先に行っててと言ってましたし聖都で合流した方が良いかもしれません』
『じゃあ聖都でアイツを待つ事にしましょう、出発するわよ!』
その頃俺は真っ暗な場所に居た。壁はレンガで出来ているので人工物かと思ったが人の気配は一切無かった。
『むむむ、光れ光れ光れ〜』
光が欲しい俺は明るくする魔法を使えるか試してみると俺の身体が光り始めた。
『思ってたのと違う!魔物とか居たら真っ先に狙われるな、まぁいいとりあえず探索するか』
通路を歩いて行くと骨が散乱している部屋に着く
『おおう・・・映画とかで見慣れてるけどリアルだと不気味さが段違いだな』
骨をなるべく踏まないように進んで行くと床が沈み込む、すると四方から火炎が吹き出し部屋を炎で埋め尽くす。
『あちちっ!罠かこれ!?』
俺は急いで通路まで走り部屋を脱出する。
『ここってもしかしてダンジョンか?むふふっ宝物が見つかるかもしれん』
この時ラッキーは気付いていなかった、先程の罠で髪の毛と眉毛が燃え尽きている事に・・・
『俺の財宝は何処じゃ〜』
俺は脳内で大まかなマッピングしながら探索する、途中上り階段を見つけたがマップは埋めないと落ち着かない俺はあちこち見てまわった。3時程で探索が終わりボス部屋の扉らしき前で呆然としていた。扉にあった張り紙にはこう書かれていたからだ。
[なんか寒気がするので臨時休業します。またのお越しをお待ちしております]
俺は張り紙を破り捨て扉を叩く。
『ふざけんなっ!さっさと開けて財宝寄越せオラァ!
ボスさ〜ん?居るのは分かってるんで早く開けて貰えませんかねぇ?』
しばらく扉を叩きながら話し掛けていると扉が消えてレンガの壁に変わった。
『テメェ!それでもダンジョンのボスかコラァ!絶対見つけて出番が全然無い世界樹の棒でぶちのめしてやる!』
俺は再度探索を始めるのであった。
時間は戻りユーリ達は聖都を目指して歩いていた。
何度か盗賊に襲われたが返り討ちにしていた。
『なぁユーリよ?盗賊とはこんなに襲って来るものなのか?』
『帝都の混乱で騎士団が動けないから集まってるんじゃない?』
『それにしては多い気がします、まるで聖都へ行くのを邪魔してるような・・・』
クリスの言葉にユーリは困惑する。
『クリスの考えが当たってるなら何で聖都に行かせないようにしてるのかしら?』
『使徒様とやらが関係してるかもしれんぞ?使徒は神から不思議な力を貰っておるから狙われておるのかも』
『誰が狙うのよ?使徒様狙うなんて正気の沙汰よ?』
『それは僕達だよ、お姉ちゃん』
『お前達伏せろっ!』
ユーリ達の背後から声が聞こえた瞬間フレイアは叫び声のした方にブレスを吐く。ブレスは何者かに当たり大爆発を起こす。
『お前達大丈夫か!?すまん、気配に気付けんかった』
『謝らないでいいわ、それは私達も同じでしょ?それにしても嫌な予感がするわ』
『林道が広場に変わりましたね、相手は生きているのでしょうか?』
『妾の予想が正しければ相手は悪魔だ、似たのが2人おったがクリスよ、知っている悪魔か?』
フレイアの言葉に緊張がはしる、ユーリは警戒しながら周囲を見渡す。
『多分ですが双子の悪魔です!能力は分からないので気を付けて下さい!』
その瞬間クリスの背後に人影が現れ攻撃を放つ。
『クリス!後ろじゃ!避けろ!』
クリスの攻撃が当たる瞬間、新しく現れた人影に襲撃者が吹き飛ばされる。助けてくれた男は見た事の無い服を着ていて頭にはスケスケの女性用下着を被っていた。
『あのぅ、凄い爆発があったから走って来たんですけど、はぁ・・・またあの悪魔達ですか・・・』
その姿を見たフレイアとユーリは声を揃て叫ぶ。
『『変態だぁーーー!!!』』




