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55.最強とは運命に抗う事だ!

今俺達は国のトップに会う前に風呂に入れと言われ風呂に入っている。


『ふわぁ〜、風呂は最高だぁ〜、なぁクリス?』


『そうですねぇ〜』


『そろそろ女風呂行くか?』


『何言ってるんです?犯罪ですよ』


すると奥から知らないおっさんが近寄って来る。


『話は聞かせて貰った!若いのに覗きも出来んのか?覗きに行くならこっちだ、ついて来い!』


『盗み聞きに覗きもやるのかあのおっさん、面白そうだからついて行こうぜ』


『ユーリさん達に殺されますよ!?僕は辞めておきます!』


クリスを説得しようとしたがおっさんはお構いなしで進んで行くので諦めてクリスを置いて行く事にした。


『おっさん、俺は美人なメイドさん達のが覗いてみたい』


『お前等の仲間と一緒に入ってると言ったらどうする?』


『ほほう、だがこのダクトを通る必要あるのか?おっさんの息子が丸見えで吐きそう何だが・・・』


俺達は今狭いダクトを這いずりながら女風呂へと進んでいるのだが俺の前を行くおっさんはタオルを使っていないので丸見えなのだった。


『もう少しだから我慢しろ、俺の尻の穴まで見たのはお前だけだ光栄に思え』


『おっさんの尻の穴なんて誰も望んでねぇんだよ!アンタの股間が密着した道通ってる俺の身にもなれや!』


『最近の若者はキレやすくてかなわんなぁ、おっ?着いたぞここを降りれば楽園だ』


『さっさと降りてその粗末なもん隠せおっさん』


俺達はダクトから出ると小さな部屋だった。穴の開いた壁からはユーリ達の声と水の音がする。


『おっさんこの部屋は何だ?』


『ここはメイド達のお風呂を覗く為にこっそり作った部屋だ、凄いだろ?』


このおっさんは出会った奴等の中でも上位に入るやばい奴だった。


『まぁいいや、さっさと覗こうぜ』


『お前の仲間の赤毛の子が覗きたかったからな』


俺とおっさんは壁に張り付き穴を覗き込む。

そこには裸の女性達がキャッキャッと戯れていた。


『フレイアさんってスタイル良いわねぇ、胸も大きいし羨ましいわぁ』


『がははっ!妾は完璧な女だからな!お前も妾程では無いが良い身体ではないか』


フレイアは体を隠しもせず仁王立ちしている、会話の相手は確かに良い身体をしている。だが俺はユーリが見当たらない事に気付き嫌な予感がしたので気配を少しづつ消していく、おっさんは覗きに夢中だったので囮にする事にした。するとユーリの話す声が聞こえた。


『メイドさん、この壁の向こうに人の気配がするのだけど、しかもよーく見ると穴も開いているわね』


『!?本当ですね!メイド長こっちに来て下さい!』


『こうした方が早いわ!』


ユーリは躊躇い無く壁を破壊すると真っ裸のおっさんだけが立っていた。俺は直前に気配を完全に消して脱出を図る。おっさんはあっという間に裸のメイドさん達に抑え込まれる。羨ましいが死にたくないので慎重に行動する。


『ぐへぇ!痛いけど幸せ!あれぇっ!?あの坊主はどこへ消えたんだ!?』


おっさんの言葉にユーリとフレイアは視線で合図するとフレイアが鼻をひくつかせてから指を指す。


『そこじゃ!ユーリ!』


ユーリはフレイアに言われた場所に飛びつくと俺はユーリに押し倒されていた。ユーリが貧乳だと思っていたがそこそこあるんだなとマジマジと見ていると顔を真っ赤にしたユーリに床がボロボロになるまで顔面を殴られた。その後おっさんはメイド達に連行され俺は地下牢で反省する事になった。


『国を救った人間を地下牢に入れるのが帝国の流儀なの?お風呂ぐらい覗いたって良いじゃん、なぁ?看守さん』


全身鎧の見張りの人に声を掛ける。


『国を救った人がお風呂を覗くなんて最低な行為はしないと思います』


見張りの人は女性だった、くそぅ男だったら上手い事言って釈放させたのに


『でもさぁ、俺はこれから陛下とやらに会う予定なんだけどなぁ』


『陛下も今忙しいので明日に予定変更しましたよ、ユーリさん達が了承して下さいましたので助かりました』


『お姉さん?俺が助かってませんよ?しこたま殴られた挙句に地下牢行きですよ?』


『私があの場にいたら殺していたでしょうね』


『お姉さんの声から察するに美人さんなのに何で顔隠してんの?』


俺の言葉を聞いたお姉さんは兜を脱ぐとこちらに顔を向ける。お姉さんの顔は左半分火傷の跡があった。


『こんな顔を人前に晒すのは勇気がいるんですよ』


『お姉さん、もっとこっちに来て顔近づけてよ』


お姉さんは溜め息を吐きながら俺の近くまでやって来て顔を近づける。


『醜い顔がよく見えますか?私は婚約者にも捨てられた哀れな女です』


俺はお姉さんの顔に手を近づけて回復魔法を掛けて見るとお姉さんの火傷の跡が綺麗に無くなった。


『お姉さんありがとね、お仕事戻っていいよ』


気付いた時にお姉さんはどう反応するのか気になったので黙っておく事にして俺は寝る事にした。


『俺は牢屋からは逃れられない運命なのか・・・』



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