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54.最強とは皇帝に呼び出し受けても狼狽えない事だ!

俺達はクーデターの首謀者である大臣を捕まえて大臣の屋敷で使用人達も呼んで食事をしていた。


『お姉さん、このお肉美味しいぞ』


『本当ですぅ、大臣ってケチだったから使用人のご飯はパン1個とスープ1杯だけですよ?信じられます?』


お姉さんの言葉に他の使用人達も頷いていた。


『まぁまぁ、大臣は今日で終わりだから気にせず食べようぜ!』


『そうだな!これから職探しもあるし体力つけねぇとな!』


『本当に良いんですかこれ?』


『アイツ等の好きにさせておきなさい、ラッキーは何だかんだで自分以外の罪はどうにかするから、フレイアの罪は主であるラッキーに行くしね』


『えっと、気になっていたのですが、フレイアさんは奴隷なんですか?』


クリスの質問にユーリはフレイアの事を話す事にした。


『クリス、実はフレイアってドラゴンよ、しかも竜王種の娘みたい』


それを聞いたクリスは飲み物を吹き出す。


『竜王種って触れてはならない種族って聞きましたけど・・・』


『そのフレイアの主人がラッキーよ』


クリスは咳き込み水を飲む。


『けほっ、竜と契約って力を示した者に竜から契約を持ち掛けてくるって御伽話でありましたけど』


『詳しい事は知らないけどフレイアがアイツを主人と認めてるからねぇ』


ユーリはラッキーが呆れるような手段で契約したのを知らないのだった。


『ラッキーさんはドラゴンより強いって事ですよね?』


『フレイアに勝った悪魔をアイツがあっさり倒したから強いわよ、ムカつくぐらいにね』


『僕って凄いパーティーに入れて貰ったんですね』


『クリスもアイツ等が助けてくれると思ったら駄目よ?冒険者なんだから自分の身は自分で守りなさい』


『はい!頑張ります!』


ユーリの言葉にクリスは頷きラッキーの元へ近寄って行く。


『素直で良い子なんだろうけど、変な影響受けないかが心配ね・・・アンタ!14歳のクリスにお酒は飲ませちゃ駄目よ!』


『ちぇっ、こっち来て飲んだお酒が美味しかったから飲ませてやろうと思ったのに』


『すみません、ラッキーさん』


『あと仲間なんだから敬語やめろよな、男同士仲良くしようぜ!』


『はい!じゃなくてうん?分かったよ、ラッキー君』


『まぁ良いか、それより大臣って何処連れてけば良いの?』


クリスに大臣を引き渡す場所を聞いた瞬間扉が勢いよく開き黒い鎧の連中が入って来る。


『お前達動くな!我々は帝国軍の者だ!大臣を引き渡せば罪には問わない!』


他とは違うデザインの黒い鎧の男が大声で俺達に言う、あの男が上官なのだろう、俺は大臣の執事さんに視線を送ると執事さんが大臣を担ぎ前に出る。


『私は大臣に脅され働いておりましたバトラと申します、大臣はここに居られる冒険者の方達が捕縛し帝国軍に引き渡す話でしたので貴方達を信頼出来る証を頂きたく思います』


バトラの言葉に下っ端達が無礼だ何だと騒ぎ始めたが上官っぽい男が視線で黙らせる。


『部下達が失礼した、屋敷で倒れていた者達を倒したのは君達なのか?高額賞金首がいたのだが』


上官っぽい男の前に人相の悪い男が転がされる。


『マジで?賞金も貰えんの?』


『あっ!それは妾が倒した奴だから賞金は妾のじゃ!』


『フレイア?アイツは私が倒した記憶があるわね、賞金は私のじゃない?』


俺達はそれぞれの胸ぐらを掴み威嚇し合っていた。


『ふむ、だが賞金首は我々の手中にあるので全額は払えんよ、では君達は城まで来てくれないか?陛下に説明して貰いたいのだ』


『断る!俺は行かないぞ!行くならお前等で行け!』


俺は断固拒否する、城を壊しましたなんて説明出来るか!悪魔のせいにしても詳細を聞かれて辻褄が合わなくなる可能性が高いので俺は行ったら駄目なのだ。


『何言ってんの!?悪魔倒したのもアンタなんだから行かないと駄目でしょ!』


ユーリの言葉に上官の男が驚き俺の肩を掴み揺さぶってくる。


『き、君があの悪魔を倒したのかっ!我が軍最強の騎士ブレイドさんを殺した悪魔を!勲章ものだぞ、君!』


最強の騎士さん殺されてんの?その悪魔に一撃入れたユーリは実は強いんじゃないかと思った。


『倒しましたけど、勲章いらないから金くれない?』


『う〜む、本来なら金も出せるんだが帝都の復興費に国費の大半を回して金が無いのだ、すまんな』


『そうですね!復興しないとですしね!しょうがないですよね!』


俺の目は今泳ぎまくっているだろう必死に話題を変えるための策を練るが思い付かない。するとユーリが俺の肩に手を置き口を開く。


『行くわよ・・・』


『はい・・・』


『話が決まったなら我々について来てくれ、では行くぞ』


ユーリはラッキーを引きずり、フレイアはニヤニヤしながら、クリスはラッキーが行きたく無い理由を探しながら城へ案内されるのであった。

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