51.最強とは結界にも対応する事だ!
避難所の人に案内された場所にはフレイアしか居なかった。
『あれ?フレイアだけか?ユーリは?』
『主か、悪魔は倒したのか?ユーリなら逃げ遅れた奴がいないか捜索して来るそうだ』
『あいつ良い人過ぎるだろ、命懸けで他人を救うって勇者みたいな頭のおかしい奴か優しさ極振りの頭のおかしい奴だけだぞ、美人なお姉さんなら命懸けでも助けるけどな』
『それで悪魔はどうしたのだ?馬鹿みたいな魔力弾が城やらを破壊してるのは見たのだが』
俺はフレイアの口を塞ぎ小声で話す。
『おいっ!魔力弾の事は誰にも言うなよ、悪魔のせいにするんだからな、あと悪魔は倒せなかった』
俺は結界の事をフレイアに説明して助言してもらう事にする。
『ふむ、結界の時間を止めて破壊を防いでいるのか・・・その結界は悪魔を覆っていたか?』
『そこまでは試してねぇな、背後から頭を狙っての攻撃を防がれた後魔力弾で頭を撃っても駄目だった』
『う〜む、弱点の可能性があるとすれば多分だがその結界は即座に作れん筈だ、1に結界を張り、2で時間を止めるの2工程だな、後は悪魔は退路の確保をしている可能性だな、結界は全てを防ぐ訳では無いからな炎で焼かれれば熱いし、氷漬けにされれば寒くなるみたいな感じだな』
『フレイアって意外に凄いんだな、頭良い奴みたいだったぞ』
『本当か!?知的なドラゴンを目指すのも悪く無いな!』
話が逸れそうなので軌道修正する。
『それって結界内に居られなくすれば良いのでは?
ウ◯コ投げつけるとか』
『結界から出たら死ぬのに匂い程度で出るとは思えんな、氷漬けにして父上に殺して貰うか?』
『それは最終手段にして、悪魔もまだ2体目だし俺達で何とかしようぜ』
『主は意外に真面目だのぅ、だがその考え方は嫌いじゃないぞ、どうするかもう少し案を出し合うとしよう』
俺とフレイアは案を出し合い作戦を考えていく。
その頃帝都では混乱に乗じて荒くれ者達が好き勝手にやっていた。
『お前等!さっさと金目の物の集めてズラからぞ!』
『頭ぁ、タンスの中にガキが隠れてましたぜ!』
やって来た男の手には男の子と女の子がいた。
『妹には手を出すな!手を出したらぶっ飛ばしてやる!』
『威勢の良いガキだ、やれるもんならやってみな!』
すると聞き覚えのない声が聞こえる。
『じゃあ遠慮なくやるわね』
ユーリはあっという間に荒くれ者達をボコボコにして兄妹の方を向く、兄は妹を庇う様にユーリの前に立ち警戒している、ユーリは少年の視線に合わせる為屈み声を掛ける。
『アンタ達大丈夫?帝都は危険だから避難所まで行きましょう?』
少年は警戒していたが庇われていた女の子がユーリの前に出てくる。
『お姉ちゃん助けてくれてありがとう』
妹が笑顔でお礼を言うと少年も警戒を解いてお礼を言う、ユーリは笑顔で頷くと一緒に避難所まで行く事にした。
『貴方達は他に逃げ遅れた人とか見てない?私に何かあったら孤児院に行ってフレイアって人に頼りなさい』
『フレイアさん・・・分かったお姉ちゃん!』
すると背後から声が掛けられる。
『お前はあの小僧の仲間だったな?餌になってもらうぞ』
『アンタ達!先に行きなさい!さっき言った人にこの事を伝えて!』
兄妹は頷くと走って行く、兄妹が見えなくなったのを確認するとユーリは魔力を纏い構える。
悪魔は油断していると判断したユーリは即座に行動に移す。ユーリは悪魔の背後に回り込み両手だけに全魔力を集中させる。
『ヨイドレ流奥義・怒武露狗』
ユーリは悪魔の背中から鳩尾を狙い左拳を放ち直後に同じ場所に右の掌底を打ち込んだ。
『ぐっ!?ごはっ!?』
ユーリの攻撃を受けた悪魔は吹き飛び建物にぶつかり瓦礫に埋もれる、ユーリは仕留めきれていないと判断すると撤退を選択する。
『殺す気で打ち込んだけど今の私じゃあ駄目みたいね』
ユーリは大通りを避けて路地裏に入るとそこには悪魔が待っていた。
『小娘が!お前はすぐに殺してやる!』
悪魔は時間を止めユーリに襲い掛かる、悪魔の手刀がユーリの首に届く寸前で悪魔の脳天にラッキーが勢いよく降りて来た。悪魔は地面に頭を埋めラッキーはそのまま悪魔のマウントを取り拳を頭目掛け振り下ろす。
『女の子の時間を止めて何する気かなぁ?さっさと死ね変態が!』
ラッキーが拳を振り下ろす度にクレーターが広がる。
『ちょっ!?ストーップ!悪魔死んでる!頭が無くなってるから!被害が凄い事になってるから!』
『あっ!テメェ時間戻してから死ねや!城壊れたままじゃねぇかぁ!うわぁぁぁユーリどうしよぉ〜』
俺は頭の無い悪魔を捨ててユーリに縋り付く。
『ちょっ!?アンタ何処触ってんのよ!離しなさい!』
『フレイアと話し合って悪魔に超接近してぶっ殺す作戦考えたらあっさり終わったんだよぉ』
『私は奥義を使っても吹っ飛ばしただけだったんだけど・・・』
ユーリは落ち込んでいたが理由を知らない俺はユーリに悪魔に罪を擦り付ける作戦をユーリに話しながら避難所へ帰るのであった。




