48.最強とは英雄に気に入られる事だ!
俺達は学園に着くと馬車を降りて圧倒されていた。
『学園デカくね?城かと思ったぞ』
『王族も通うし他国からの留学生も多いから帝国の見栄って奴ね』
『主よ、父上が言うには学園にはセートカイチョーとか言う凄い奴がいるらしぞ!』
『生徒会長?まぁ凄い人がやる役職ではあるな、俺は1週間で解雇された事がある』
『アンタが生徒の代表って賊を育成する機関か何かなの?』
『失礼な奴だな、母ちゃんが弁当作りが面倒だから生徒会長になって学食を作れと勅命が下ったんだよ、それで校長と揉めて生徒会長をクビになった』
『色々とよく分からない事があるけどアンタが滅茶苦茶なのは分かるわね』
『アリス様の姉ちゃんのメイドが英雄なんだっけ?』
『王国第1王女だからアリス様のお姉さんね、頭が良くて変わり者だってアリス様が言ったわね』
頭が良い奴は皆変わり者だと思っているので王女よりメイドの情報が欲しい。
『メイドの事は言って無かった?』
『えっとねぇ、メイド長でエイラさんの師匠だって聞いたわよ』
『エイラさんの師匠・・・会いたく無くなってきたんだけど・・・』
『妾もじゃ・・・』
『今更何言ってんの!王女様が待っててくれてるんだから行くわよ!』
俺とフレイアはユーリに襟首を掴まれ引き摺られて行く。到着した部屋にはアリス様を成長させた感じの女性とエルフのメイドが居た。
『貴方がラッキーさんね、アリスから話は聞いておりますよ。私はアリスの姉でスフィアと言います』
『私はリアって呼んでね〜』
スフィアさんは立ち上がりお辞儀をしてリアさんはスフィアさんの紅茶を注ぎながら手を振って自己紹介をした。
『俺がラッキーで貧相なのがユーリで残念美人がフレイアだ』
『私は貧相じゃ無い!!!』
『妾も残念じゃ無いぞ!』
『ふふっ、アリスから聞いた通りの面白い方達ですね』
『私はそっちの2人と手合わせしたいね、フレイアちゃんは私より強い感じするし、ラッキー君はヤバい感じがするもの、とても楽しそう』
『スフィア様、そのメイド怖いんで少し離れて話したいんですけど』
『それは無理ですね、リアは私の護衛でもあるので信頼出来る相手であっても私から離れる事はありません』
スフィア様は徹底してるな俺は嫌いじゃないが彼女にも色々とあるのだろう。
『では早速話に入りますね、俺達は封印から出て来た悪魔退治をとある筋から依頼されまして、この国の悪魔の能力等を聞きに来ました』
『あぁ、それで私の所に来たのかぁ、でもごめんねぇ私も悪魔の能力は知らないのよ』
『戦ったんじゃ無いの?』
『戦って追い詰めると姿を消しちゃうのよ、転移する隙も与えてないのにいきなり消えるのよ、それで私達はこっそりと封印する事にしたって訳よ』
『能力は不明かぁ〜、最後にスフィア様達、これから帝国で悪魔が昔と同じ事するみたいなんで気を付けて下さい』
『御忠告有難う御座います。ラッキーさん達もお気を付けて』
『あの悪魔は狡賢いから何か言われても聞いちゃ駄目よ!』
『うっす!命乞いしても聞く気が無いので大丈夫です』
『スフィア様わざわざ時間を作って頂き有難う御座います、アンタ達置いてかないでよ!』
頭を下げラッキーを追いかけて行くユーリを見てスフィアは笑い、リアはいまだにお菓子を食べている奴に声を掛ける。
『フレイアちゃん、2人とも行っちゃったわよ』
『む?まだ食べ足りんが馳走になった!さらばだ!』
フレイアは窓を開けて翼を出すと窓から出て行った。
『リア、あの翼ってドラゴンのよね?』
『うん、フレイアちゃんってドラゴンだったんだねぇ、ますます手合わせしたいねぇ』
『リア駄目ですよ?悪魔がここを狙う可能性もあるのですから、そういえばアリスからの手紙で来年から王国で武闘大会をやるらしいですよ?』
『それ本当!?うわぁ〜色々な強者と戦えるなんて!そんな事やろうなんて言った奴は天才ね!』
リアは踊り出しそうな喜びようだった。
『発案者はラッキーさんでガッツさんが陛下に進言したみたいですよ?』
『なるほどねぇ、騎士団の馬鹿共は腑抜けてたから都合が良かったのね、スフィアちゃん私も参加させてぇ』
『はいはい、アリスには伝えておくので護衛に専念して下さいね』
一方俺達はというとフレイアが翼を出して降りて来たせいで生徒や教師達に囲まれていた。
『ドラゴン様!こちらを向いて下さい!キャーッこちらを向いて下さいました!』
『おい!お前を私の配下に加えてやぶべっ!?』
『テメェのせいだぞフレイア!鬱陶しいから全員散れ!』
俺は必要以上に近づいて来る(男限定)奴等を殴りながら学園の外へと向かう。
『妾の人気に嫉妬しておるのか主よ?みっともないぞ』
『流石の私も鬱陶しいわよ、フレイアは反省してね』
何とか学園の外に出た途端、帝都のあちこちで爆発が起こった。それを聞いた俺達は帝都へ急いで向かう事にした。




