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36.最強とはどんな事にも慌てない事だ!

『ユーリ!凄いデカい木ばっかりだな!』


『ここはヒノーキ大森林て言って精霊達達が住む森だから木々が成長しやすいんだって聞いたわよ?』


ト◯ロが住んでそうな森に興奮しながらロッテ達について行く。


『はぁはぁ、何でアンタ達疲れてる様子が無い訳?』


『ん?すまないペースが早過ぎたか?少し休憩しようか』


先頭を歩くロッテさん達が息を切らしたユーリに気付き休憩の提案をしてくれた。俺は水球をユーリの目の前に作ってみたら顔を突っ込み水を飲んでいた。


『ぷはぁっ!アンタ水魔法まで使えるの?水魔法って戦闘に向かないと思ってたけど遠征する時とか便利ね!』


『魔法師団で使ってる人がいたから真似してやってみたら出来たんだよ』


『主は魔法の才があるのだな!流石は我が主よ!もぐもぐ』


フレイアを見てみると猪を生で食っていた。


『うげぇ!?お前猪生で食ってんの!?ワイルド過ぎるだろ!?』


『先程あっちで見つけたのでオヤツに狩ったのだ!主も食うか?』


猪をこちらに差し出して来る。


『せめて捌いて寄越せよ!そのまま猪に齧り付くと思ってんのか!?』


『猪は生で齧り付くのが美味しいって父上が言っておったぞ?』


見た目はどうあれドラゴンだったなコイツ、絵面が酷過ぎてドン引きだよ。


『そろそろ出発しよう、暗くなる前エルフが使ってる休憩所で泊まれるようにしたい』


『ユーリ大丈夫なら行くぞ、駄目そうならおんぶしてやるよ』


『ほんと!?じゃあ出発しましょ!』


コイツ急に元気になりやがった。女の子をおんぶすると幸せになれるって父ちゃんが言ってたから楽しみだ。そんな事を思っていたらエルクが背中に飛び乗って来た。


『じゃあ私が1番ね!ラッキーしゅっぱーつ!』


『胸の感触がしない・・・ぐえぇ』


俺の呟きが聞こえたのかエルクが首を絞めて来た。


『私はこれからお姉ちゃんより大きいおっぱいになるのよ〜!』


『ごべん・・・ゆるじでぇ・・・』


『わ、私はエルクよりおっきいからね!』


『お前達・・・急ぎたいのだけど』


俺達は狼みたいな魔物に何度か襲われたが難無く休憩所まで辿り着いた。


『ふわぁっ!やっと着いたわ!疲れた〜』


『俺は腹減ったから飯の準備するぞ!手伝え!さっきフレイアが狼の肉は食えるって言ってたから焼いて食うぞ』


『狼食べるのアンタ?美味しく無いわよ?』


『お前食った事あんの?』


『師匠とあちこち旅してたから色々食べたわよ、虫食べれるならイケるんじゃない?流石に私は虫を口には入れられなかったわ』


色々の部分が気になったが旅してれば色々食うだろうと思い聞かない事にした。


『食っても無いのに虫の串焼き馬鹿にすんなっ!最初は抵抗あったけど癖になる味なんだぞ!』


『虫で熱くなりすぎでしょ!?もう良いからご飯の準備をしましょう、ロッテさん達は?』


『食料とか採って来るって俺も枝集めて来たから火起こそうぜ!キャンプってやった事無いからワクワクするなぁ』


『はいはい、そういえばアンタって火魔法は使えないの?』


『試してみるか?出来る気がする』


『主達って妾の事忘れてる?一応ドラゴンなんだが』


フレイアが拗ねていたので火を着けさせてやる。ドラゴンの使い方ってこれで良いのか?とか細かい事は気にしないでおこう。


『鍋とか買っておけば良かったなぁ、おいフレイア!それまだ焼けてねぇだろ!』


『塩をかけただけで美味くなるのだな!主よもっと焼け!』


枝を削って串にしてみた、BBQみたいでいい感じだ。

焼ける前にフレイアに食われるがな!


『あーっ!?もうご飯食べてるー!お姉ちゃん早く早く!』


『食ってんのフレイアだけだから安心しろ、テメェまだ焼けてねぇって言ってんだろボケェ!』


流石の俺もフレイアを押さえ込む事にした。フレイアは足をバタバタ動かすが俺には通じないのだ。


『美味いんだからしょうがないのだー!主よ動けないんだけど力強すぎじゃ!』


『ふははっ!お前なんぞ俺の前では赤子同然だ!』


『ドラゴン相手にそんな事言うアンタの方が悪魔より危険じゃない?』


『あっ!それ私も思った!』


『すまんラッキー、私も少し思ってしまった』


『いやいや俺みたいな美少年が危険な訳無いだろ?』


『微少年?』


『ぶふっ』


『くくっ・・おいエルク失礼だぞ』


賑やかな食事を済ませると交代制で眠る事になったのだが俺だけ1人で見張りって虐めかな?女性陣はテントで寝ている間俺は倒木で作られた長椅子に座りながら焚き火の番をしていた。


『はぁ〜、コーヒーとか飲みたい』


『こーひーってなぁに?』


俺が独り言を呟いていると隣に子供が座っていた。


『ん?寂しさのあまり幻覚を生み出すとは成長したな俺』


『きこえてるの?こーひーってなぁに?』


『なんか焦げた豆をお湯で溶かしたやつ?俺も詳しくは知らん』


すると子供は俺の肩に乗って髪の毛を引っ張り始めた。


『おいガキ!?髪を引っ張るな!ハゲたらどうする!?』


『きゃははっ!おもしろーい!』


しかし髪が抜けてる様子は無かった。俺は毛根まで最強らしい。


『そういえばガキの名前はなんて言うんだ?』


『名前なんて無ーい!』


名前が無い?毒親ってやつか?名前が無いと困るからつけてやるか。


『よしっ!お前の名前はマリモだ!』


『マリモ!マリモー!』


名前をつけると俺の周りをキャッキャッと周る、しばらくすると姿が消えた。


『俺の妄想すげぇな!?』

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