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30.最強とはどんな武器も使いこなす事だ!

ドワーフの武器屋で剣を見ていると気になる物を見つけた。


『こ、これはっ!?』


『どうしたのよ?って何それ?鉄の棒よね?』


『実は俺、長い棒をグルグルしながら戦うの憧れてたんだよね』


俺は棒を回そうとしてみるがすぐに手から落ちる。


『あっぶないじゃない!いきなり振り回さないでよ!?』


ユーリは怒りながら俺の脛を蹴ってくる。


『分かったから蹴らないで』


俺達がギャーギャー騒いでいると奥からドワーフのおっさんがやって来た。


『うるさいぞガキ共!それと坊主は商品を店内で振り回すな!』


『なぁ、おっちゃん!長い棒で戦いたいんだけど初心者向けのとかある?』


『あん?初心者の棒術は実戦で使うのはお勧めせんぞ?剣で切った方が早いからな』


『剣で切った時、周りが心配でさぁ』


俺は剣を振った時の影響がよく分からないのでおっちゃんに相談してみた。城壊したく無いしね。


『生意気な事言う坊主だな、ついて来いお前がどれ程か見てやる』


俺達はおっさんについて行くと裏庭に出る。庭には鎧を着けた棒が立っていた。


『坊主、この剣でその棒を切ってみろ』


俺は剣を受け取る。ハンスの持ってる剣と同じ物だった。とりあえず鎧を着けた棒の前に立ち少し力を入れて剣を縦に振り下ろした。棒は鎧ごと真っ二つになっていた。俺は剣を見ると刀身が砕けていた。


『お前、剣も素人だな?酷い剣筋だったが結果がこれだと笑うしか無いな、がっはっはっ!』


おっさんは笑いながら俺の背中を叩いてくる。


『それでおっさん、俺的には丈夫な棒が欲しいんだけどどう?』


おっさんは悩みながらも俺の質問に答える。


『お前の力だと鉄製の棒だと相手がミンチになるし、木製だとお前の技量だとすぐに折れる、難しいな・・・』


おっさんは腕を組み唸っていると何かを思い出したのか俺達に『少し待っとれ』と言い店に戻って行った。しばらくすると店から棒を持って出て来た。


『あったぞ!受け取れ坊主!』


渡された棒は年季の入った棒だった。俺は棒を振ってみると重さも丁度良く手に馴染む様だった。


『おおう!?クルクル回せる!どうだユーリ!これが掃除の時間に箒を振り回していた俺の実力だ!』


『へぇ、少しは強そうな感じ出てるわよ』


ユーリは素直に褒める事をしないやつだな。


『どうだ坊主?世界樹の枝が手に入って作ったは良いが売れなかった武器だ!300万で売ってやるぞ?』


『買うぞ!おっさん!』


即決した俺を呆れた顔でユーリは見ていた。


『まぁ、アンタのお金だし良いんじゃない?』


『がっはっはっ!毎度あり!あと坊主、俺の事はゴンザと呼べ!』


『おう!ゴンザ!じゃあ俺達帰るからなんかあったらまた頼むぜ!』


俺達はゴンザに別れを告げ武器屋を離れる。


『ね、ねぇ?帰る前に何か食べて行かない?』


ユーリがモジモジしながら言ってきた。


『確かに腹減ったな、一緒に食いに行くか』


『ほ、本当!?じゃ、じゃあ前から行きたいお店があったからそこに行きましょう!』


俺はユーリに手を引かれ、お店で食事を頼み待っていると兵士達が何やら慌てて駆け回っていた。


『何かあったのかしら?よく見ると騎士もいるわね?』


『王様が仕事サボっていなくなったとかか?』


王様の事はよく知らんが適当な事言ってみる。


『アンタそんな事言ってるとまたギロチン台に送られるわよ〜』


ユーリはニヤニヤしながら俺を揶揄う。


『はいよ!お二人さん注文の品だよ!』


『おばちゃん、ありがとう!美味しそ〜早く食べよ!』


『マジで美味そうだな!さっさと食おうぜっ!いっただっきまーす!』


俺はマンガ肉に齧り付く。ユーリは魚の入ったスープをスプーンで掬い上げ口に運ぶ。


『『美味ーい!!!』』


『流石マンガ肉だぜ!男なら一度は食うべきだなっ!』


『こっちも美味しいわよ、あっさりしてるけど具材の旨みがしっかり出てる』


ユーリの食レポの方が上な事を気にせずに飯を食べ終える。


『美味かった〜、おばちゃんご馳走様ー!』


『おばちゃん、美味しかったです!また来ます!』


『毎度あり!そう言って貰えると旦那が喜ぶよ!気をつけて帰んなよ!』


俺達は店に出るとそのまま別れ俺は城へと帰る。城門を通るとエイラさんとクレアさんに抑え込まれアリス様の部屋に連れていかれる。俺は椅子に座らされエイラさんが後ろから俺の両肩に手を置いている、クレアさんはアリス様の部屋の扉の前に立ち出口を塞ぐように寄りかかっていた。


『あのー、これはどう言った状況なのでしょうか?アリス様』


アリス様は深呼吸をした後、覚悟を決めたのか口を開く。


『先に言っておきますラッキーさん、私が今から伝える事にラッキーさんが関わる事は絶対に辞めて下さい』


『ラッキーさん、まずはこの件には関わらないと誓って頂けますか?』


『エイラさん?まぁ良いですけど・・・アリス様今回の件に俺は関わらないと誓います』


そう言うとアリス様は少し安堵し続きを話す。


『ではお話しします、マリーちゃんが攫われました。今騎士や兵士の皆様で捜索中です』


その時アリスの部屋は凍りつく様な殺気に包まれた。



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