27.最強とは悩み事を相談する事だ!
ハンスを尾行した次の日、俺は重要な事に気付いたのでハンスに相談する事にした。
『なぁ、ロッテにフラれたハンス君、相談があるんだが聞いてくれるか?』
『何でフラれた事知ってんの!?慰めるとかあるだろ普通!』
『安心しろ30歳のDTは魔法使いになれるらしいぞ、それでさぁ俺にもそろそろ従魔とか必要だと思うんだ』
『ジュウマ?何だそれ?あと俺は付き合いで娼館に行った事あるから魔法使いは無理だな』
ハンスがDTでは無い事に驚いたが娼館があるのかと男の子の夢が広がる。
『従魔ってのは魔物を従わせて一緒に戦ったりとか友情を深めたりとか出来る相棒みたいなやつだ』
『魔物って知能が無いから従わないだろ?』
『え?知能っているの?』
『いるだろ?指示を理解出来なきゃ駄目だろ?』
ハンスの正論に俺は納得しかけたが疑問が生まれる。
『知能のある魔物はいないのか?』
『魔物は最低限の知能は持ってるんだよ、じゃなきゃ生物として成り立たない、俺達の言葉を理解して初めて従うって意味じゃ無いのか?』
『つまり言葉を理解する知能の高い魔物を探せば良いのか!』
『いればな・・・あっ!?いる!永く生きるドラゴンは言葉を話すって聞いた事あるぞ!』
ハンスが初めて格好よく見えた。
『あのドラゴンを餌にして呼び寄せれば良いのか!』
『違うよ!?ドラゴンは元々知能が高いから話し掛けたら良いじゃんて話!』
確かに良い案だがドラゴンの対応ってどうなってんだろ?戦うにしても俺が呼ばれるか分からないし。
『ドラゴンの対応ってどうなったか知ってる?』
『まだまだ長くなりそうだぞ、何もせずに何処かに行くのを待つ派と暴れる前に倒そう派が言い争ってるってロメオが言ってた』
『こっそり行ったら駄目かな?』
『お前、マジでやめろよ?洒落になんねぇからな?エイラさんに報告するからな』
『いやいや、エイラさんならこの会話を聞いてそうだから脅しにならんぞ?』
ハッタリで言ってみたが、よくよく考えたらありえそうだったので押し通す。
『私は行って頂いても構いませんよ?馬鹿共の話し合いは終わりが見えませんから』
『エイラさん!?急に出てくるのやめてくださいよ!?』
『行っていいの!?それじゃあ行ってくる!』
『ちょっ!?お前1人で行く気かー!!!?』
俺は部屋を出てドラゴンの元へ向かう。山の位置は覚えていたので迷わず行く事が出来た。
『あのドラゴンまだ寝てんの?もっと近付いてみるべ!』
この繰り返しで近付いて行く、気付くと目と鼻の先にドラゴンが寝ていた。
『凄えデカいなぁ!俺の相棒に相応しいぞ!はっはっはっ!』
『ぐごっ!?・・・何だ貴様は?妾が気持ち良く寝ている横で騒ぐな虫ケラがっ!さっさと失せろ!』
『お前喋れるんなら俺の従魔になれよー!なぁなぁ!』
俺はドラゴンの尻尾を掴み軽く左右に振る。
『おいっ!虫ケラの分際で妾の尻尾を掴むな!焼き殺すぞ!』
『じゃあ友達のドラゴン紹介してよー!そしたら諦めるからー!』
『鬱陶しい奴め!焼け死ね虫ケラ!』
ドラゴンはこちらに顔を向け口を開くと火を吹いた。
ブレスは一瞬で木々を燃やし尽くし綺麗な道が出来ていた。ブレスを吐いたドラゴンは再度眠ろうとしたが尻尾を掴まれる。
『なぁなぁ!友達からで良いからー!相棒になってよー!』
『んなぁっ!?妾のブレスを受けて何故貴様は生きておる!?』
『俺の方が強いって事だろ?良いから仲間になれよ!
ドラゴンが相棒とか主人公っぽいし良いだろー?』
『しつこいぞ人間!何故妾が人間の仲間にならなければならん!?』
ドラゴンは尻尾にしがみ付く俺を持ち上げ振り回す。
俺は必死にしがみ付く。
『面倒な奴め!尻尾を離せ馬鹿者が!』
『いーやーだー!ちょっと楽しくなってきたし離さんぞー!』
流石に怒ったのかドラゴンは尻尾を俺ごと地面に叩きつけ始めた、凄い音が辺りに鳴り響くがすぐに収まる。
『はぁはぁ、もうヤダ疲れた・・・動くの面倒臭い〜、働きたく無い〜』
『お前もう疲れたの?ドラゴンってこんなもんなの?』
『妾は炎王龍マグニスの娘だから可愛がられて育ったの!はぁ、もう帰ってくれぬか?疲れたから寝たいのだ』
『だったらこんな所で寝てないでマグニスの所で寝れば良いじゃん?』
『母上が働けって家を追い出されたのだ、父上は止めようとしてくれたのだが母上の方が立場が上でな・・・』
ドラゴンは遠い目をしながら語り始めた。
『まぁ、家も母ちゃん怖いからな〜てかドラゴンの仕事って何?』
『龍の雌は強い雄を見つけて子供を産むのが仕事だな、だが母上が連れて来る雄共は偉そうで粗暴な馬鹿共でな』
『それで追い出されたと・・・お前が悪くね?あと首痛くなってきたから小さくなったり出来ないの?』
『妾は悪くない!妾の様な美しい竜に相応しい雄がいないのが悪い!少し待ってろ[人化]』
人化と言ったドラゴンから煙が出ると巨体が縮んでいき煙が消えていく。すると煙から人影が出てきた。
『待たせたな、これで話易かろう?』
『ギャーッ!?ドラゴンがトンコッツに変身したぁー!!?』
『誰がトンコッツだ馬鹿者がぁぁぁぁ!』
その叫びは山中に響き渡った。




