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26.最強とは平穏な時を大切にする事だ!

仮面の男との激闘を終えた次の日。俺は反省したハンスを助けてやったのだが俺の顔を見て爆笑し始めた。


『ギャハハハ!何だお前の顔!ボコボコじゃねぇか!?ははははっ!腹痛ぇ〜!お前鏡見てみろよ』


ハンスに言われるまま鏡を見ると俺のご尊顔は見る影も無く腫れまくっていた。


『何じゃこりゃ〜!!?あっ!!仮面の男に殴られたからかっ!?ぐぞ〜あの野郎〜肘までねじ込むべきだったか〜』


俺はハンスの頭を鷲掴みにして怒りに震える。


『いでででででっ!?ちょっおまっ!?頭割れる!何かミシミシいってるから!?』


俺は泣き叫ぶハンスを解放してやりベットに倒れ込む。


『ウギギギギ!仮面の男め〜!今日は部屋に居るからな!』


『今日はお前も休みか?そういえばラッキー様、ロッテさんは恋人とかいるのかな?』


『様付けは悪くないがハンスに言われると気持ち悪いな、ロッテに直接聞いてみろよ?』


ハンスは腕を組み悩んでいると扉が開いてエルクが入って来た。


『お邪魔します!えっ!?ラッキー!?その顔!?ぷぷっ!』


エルク部屋に入るなり俺の顔を見て笑い始める。


『一晩で砕けすぎだろエルフっ子!あと俺の顔見て笑うな!』


エルクは笑いながら俺に近づくと俺の顔に右手を向け回復魔法を唱える。


『[ヒール]』


『おお!?』


すると俺の顔は元通りに治った。


『凄ぇな、腫れがあっという間に治ったぞ!』


『回復魔法なんだから当たり前だろ?』


『ラッキーは回復魔法は見た事無いの?』


『身体強化しか知らないな』


『ラッキーの師匠は基礎の大切さを知ってるようね、私が教えるのはやめておくよ』


『お前は俺と同い年ぐらいなのに何で上から物言ってやがる!?』


『私は今年で68歳になるけど?』


ロリババァだった、エルフだと子供何だろうか?


『『すみませんでした!!』』


俺と何故かハンスは頭を下げる。


『そういえばハンスがロッテさんに恋人はいるのか気になってるんだけど』


『お姉ちゃん?恋人も好きな人もいないと思うよ?』


ハンスはガッツポーズをし立ち上がると部屋を出て行く、ロッテさんを食事にでも誘うつもりだろう。


『でもお姉ちゃんはラッキーの事が気になってるみたいだけどね!』


『おい、せめてハンスがいる時に言ってやれよ・・・面白そうだから尾行しよう!』


『私も行くー!』


俺達は先回りしてハンス達が城から出て来るのを待つ事にした。


『それにしてもラッキーって気配消すの上手ね、近くに居ても見失いそうになるよ』


『ふっ、これくらい出来ないと目標を狙えないからな』


『目標?ラッキーって暗殺者か何かなの?』


『似た様なものだな、おっ!?出て来たぞ!』


俺達はハンス達を見つけて尾行を開始する。


『ねぇねぇ!ハンスさんはお姉ちゃんを何処に連れてくんだろう?』


『デートした事無いから知らん!いいから行くぞ!』


しばらく尾行をするとロッテさんがアクセサリーを売ってる露店を眺めている。


『お姉ちゃんはアクセサリーとか好きだからなぁ』


『女の人は皆好きだろ?ハンスはどう出ると思う?』


『女としては買ってくれたら嬉しいよねぇ〜』


俺はメモを書いておく事にした。今後必要になるから学んでおいて損は無いだろう。


『おっ!?ハンスが買ってあげたぞ!ロッテさん遠慮してたけど嬉しそうだな』


『ハンスさんってヘタレだと思ってたけど見直したわ!』


エルクって結構キツイ事言うなハンスだから良いけど。

その後ハンス達は高そうなレストランに入る。


『マジか!?ハンスの癖に高そうな店に入ったぞ!?』


『お姉ちゃん良いなー、私もあんなお店で食事したい!』


俺は露店で買った串焼きをエルクに渡して我慢してもらう。


『この串焼き美味しい〜!後で買って帰りましょ!』


『はいはい、お姫様』


ハンス達を見ていると楽しそうに食事していた。


『何かムカつくから魔力弾をハンスに撃って良いかな?』


『駄目よっ!お姉ちゃんが楽しそうにしてるんだから我慢して!』


魔力弾を撃とうとハンスに指を向けるとロッテさんがコチラを睨みつけて来た。俺達は咄嗟に隠れる。


『あぶなっ!?あれで気づくの!?』


『エルフは魔力に敏感だから気を付けてよ!』


ロッテさんは少しの間こちらを睨んでいたがすぐに食事に戻る。


『姫様〜飽きてきたから帰ろうぜ〜』


『待って!ハンスさんお店の前で告白してる!』


『なぬぅっ!?あいつ正気か!?飯食っただけだろ!?』


俺達が見ているとハンスが泣きながら走って行ってしまった。


『あっはっはっ!あいつフラれてやんの!腹痛ぇ』


『ぷふっ、笑ったら悪いわよ、お姉ちゃんって結構理想が高いからいまだに結婚出来ない行き遅れなのよ』


俺達が屋根の上で笑っていると突然殺気に襲われる。殺気に気付いて俺達は逃げようとしたら目の前にロッテさんが怖い顔をして弓を構えていた。


『貴方達良い趣味してるわね〜、後はエ〜ル〜クだぁれが行き遅れだぁー!』


『うわぁぁー!ロッテさん!?矢尻潰してないやつは洒落にならないから!?』


『ちょっとラッキー!?後で回復魔法かけてあげるから盾になってよー!』


俺達は日が沈むまで死ぬ気で逃げるのであった。






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