25.最強とは封印した技がある事だ!
ギルドへ戻った俺とユーリはアンリさんへ依頼達成の報告をした。
『少年達早くね!?しかも5体も倒してるし〜』
『どう?アンリさん、私もBランクにしてくれても良いのよ?』
『て言うかユーリ、俺が豚5匹運んだんだから報酬は俺が7割貰うからな!豚共の匂い結構キツイんだからな!!』
俺は自分の匂いを嗅ぐと仕事終わりの父ちゃんみたいな匂いがした。母ちゃんがいたら風呂に投げ込まれていただろう。
『アンタ馬鹿力だけが取り柄なんだから良いじゃない!』
『馬鹿力だけじゃないですぅ!その気になればお前のズボンと下着を気付かれずに脱がせる事も出来ますぅ』
『やったら殺すわよ?』
今まで感じた事が無い程の殺気をぶつけて言ってくる、コイツは本気でやりそうなのでやる事は無いだろう。
『はいよー!少年達の報酬10万ライクだよー!』
『どんどん金持ちに近付いて行くな!くっくっくっ!』
『10万程度じゃ装備も揃わないわよ?アンタ金銭感覚おかしいでしょ』
10万では装備も買えないらしい、落ち込んでる俺を見たユーリは7万を俺に渡して来た。
『今日はアンタが7割で良いわよ!次行く時は折半だからね!予定があるから私は行くわ』
日が落ちて来たので俺も城に帰り飯を食って寝る事にした。しばらくして皆が寝静まった頃部屋に人影が現れる。その人影は何かを取り出しそれを砕くと俺と人影は部屋から消えた。
『あいたぁ!あれ?ここって今日来た平原か?』
俺は周りを見回すと見た事のある仮面が目に入る。
『あー!あの時の仮面男!』
仮面の男を見ると前と格好が変わっていた。武道家の様な服に黒い手甲を着けていた。
『申し訳御座いませんが主人の命により貴方を始末する事になりましたので相応しい場所へ案内させて頂きました』
言い終えた仮面の男は姿を消し俺の腹に衝撃が襲う。
『ぐぇっ!?』
『まだまだ行きますよ!』
くの字になった俺の顎へ続いて仮面の男の足で打ち上げられ、次々と重く速い連撃が襲う。最後に顔面に踵落としされ地面に小さなクレーターが出来上がる。
『ふぅー、これで死んでくれていると助かるのですが』
仮面の男はクレーターの中心を見ていると手が出て来るとラッキーが這い出てきた。
『はぁ、私の主人も面倒な事を願ったものですね。貴方はどうすれば死んでくれますかね?』
『ハーレム王とかになったら死んでも良いかも?でもお前の事嫌いだから死んでやらん!』
俺はクレーターから脱出すると封印していた技を使う事にした。
『くっくっくっ!余裕ぶってるのも今のうちだ!小学校低学年時に体育教師を病院送りにした技を使わせて貰う!!』
『ショウガッコウテイガクネン?タイイクキョウシ?何かの呪文ですか?まぁ油断はしませんが』
俺の姿が消えると仮面の男は驚愕する。姿どころか気配すら感じないからだ。仮面の男は辺りを見回すが居場所が分からない。すると仮面の男に途轍も無い激痛が襲う。
『ぐあぁぁぁぁっ!』
仮面の男は尻を押さえて倒れ込む。仮面の男の尻からは血が滲んでいた。
『ふははっ!これが母ちゃんに怒られ封印した[尻壊遊戯]だ!手首まで捻じ込んでやったわ!地獄の苦しみを味わうが良い!』
『はぁ、ラッキーさん・・・心配して来てみれば、まぁ身柄を確保出来るので助かりますが』
背後から声がしたので振り向くとエイラさんがいた。
『エイラさん?何でここに?』
『貴方の部屋で魔力の反応があったとロッテさんが教えてくれたので貴方が居なくなっている事に気付きました。エルフの魔力感知は凄いですね』
『よく場所が分かりましたね?』
『これだけ派手にやってれば分かりますよ、それではこの男の身柄を預かりますので』
そういうとエイラさんは悶絶している仮面の男の顔を確認しあっという間に縛り、担ぎ上げる。
『これで黒幕もハッキリしましたので、お手柄ですよラッキーさん』
『まぁ、仕返し出来たから別に良いけど・・・ここから格好良く戦う予定だったのに』
『それはまたの機会に取っておいて下さい』
『は〜い、じゃあ帰りますか〜』
俺とエイラさんは城へと帰った。部屋の前にはロッテが待っていた。
『ロッテが気付いてくれたんだって?ありがとな!』
『寝ていたら急に魔力を感じたからな、心配だったからエイラ殿に知らせたのだ、無事なら私は寝るとしようまた明日な!』
『おう!おやすみ〜』
『では私も失礼致します、あとハンスさんは全く起きる気配がありませんでしたよ?』
『ほほう・・・エイラさんおやすみなさい』
俺は部屋に入ると爆睡しているハンスを簀巻きにして外に吊るすと満足し再び眠りについた。




