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17.最強とは知らない人にも優しく出来る事だ!

血塗れになり魔力弾を教えて貰った次の日、俺は冒険者ギルドに報告に来ていた。


『はーい!薬草10枚納品完了でーす!でわでわ〜報酬の1500ライクで〜す!』


俺は金額を聞いて驚愕する。


『うぇっ!?1500!?あんだけ苦労したのに!?』


『はっはっはっ!薬草採取なんて早い人なら1時間ぐらいで終わる依頼だからね〜、頑張んな新人君!』


アンリさんは親指を立てて笑顔を向けて来る。俺は肩を落としながら色々聞いてみることにした。


『アンリさん、もっと良い依頼無いの?昨日倒した熊の討伐とかさぁ』


『昨日倒した熊?少年よ、ちょいとお姉さんに昨日あった事を話しなさいな』


俺は昨日の出来事をアンリさんに話すと真剣な顔になる。


『う〜ん、オニックマが近くの森にね〜、それが本当なら森に異変が起こってる可能性が・・・一応マスターに報告しておくか〜』


アンリさんが説明聞き少し悩んだ後、『ちょっと一緒に来てくれる?』と言われたのでついて行くとギルド職員しか入れない2階の奥の部屋に連れてこられ、アンリさんは、扉をノックする。


『ギルマス〜、報告があるんだけど良いですか〜?』


すると部屋から声が返って来る。


『おう、いいぞ入って来い』


アンリさんは扉を開け俺と一緒に部屋に入る。部屋に入ると髭面の小っちゃいおっさんが椅子に座っていた。


『お前達はそっちに座りな、それで報告ってのは?』


『ギルマス、こっちの子が新人冒険者のラッキー君で報告というのが』


アンリさんはギルマスに先程俺が話した内容を伝える。


『ふむ、その報告なら昨日ユーリと言う冒険者の娘から報告があった、オニックマを一撃で倒したのは小僧で良いのか?』


ギルマスの問いに俺は頷く


『では小僧、ユーリって冒険者と森の調査に行ってもらえんか?報酬は30万ライクでどうだ?』


俺は金額聞くと立ち上がる。


『小っちゃいおっさん、俺に任せておけ!』


『誰が小っちゃいおっさんだ!ギルマスと呼べ!引き受けてくれるなら詳細はもう少ししたら話そう』


『ギルマス、ラッキー君はまだ新人なのに危ないんじゃ?ラッキー君も命に関わる事何だから慎重に判断しなよ』


アンリさんが心配してくれているが俺はすでに報酬に目が眩んでいた。


『アンリさん、俺は最強だから大丈夫だよ!調査だからヤバそうなら逃げても良いんだろ?』


『おう、危険だと思ったら退避してすぐにギルドに報告して貰いたい』


『それでユーリって人が何処にいるか分かんないだけど?』


『ユーリにはもう話はしてるから問題無い、ギルドに来たらここに通すよう言ってある、アンリは仕事に戻って良いぞ』


アンリさんはギルマスに一礼して部屋を出て行く、俺はギルマスの準備の良さに疑問を感じていると俺の様子を見ていたギルマスが答える。


『準備が良すぎて怪しく感じたか?警戒心があるのは良い事だがな、ギルドってのは魔物から一般人を護る事が優先されているから大事になる前に潰しておきたいのさ』


『それならランクの高い人に頼むべきじゃないか?』


俺は疑問を口にする。


『高ランクの奴等は調査を適当にやりやがるから、危機感を持って調査する奴の方が良いんだよ』


ギルマスは溜息混じりに答える。


『じゃあ熊に襲われた時に一緒にいた奴も連れてって良いか?』


『ん?ああ、騎士が2人一緒にいたんだったか、森に詳しく腕の立つ人間がいると助かる、ユーリって子はCランクだから何かあった時危険度が増すからな』


ギルマスと話していると扉がノックされギルマスが入って来るように言うと昨日の少女と金髪ショートカットの眼鏡をかけた女性が入って来る。


『マスター、ユーリさんをお連れしました。』


『おう、まずは紹介だな、眼鏡をかけてるのがサブマスのニアだ、そんでこっちの小僧はラッキーだ』


俺はニアさんに『よろしく』と会釈し挨拶するとニアさんも『よろしくお願いします』と返してギルマスの隣の席に着く。


『ユーリはラッキーの隣に座ってくれ、じゃあ2人が揃ったから詳細を話そう』


ギルマスは淡々と依頼の詳細を話し始める。


『今回はオニックマが近くの森に現れた原因の調査だ、お前達はオニックマに襲われた場所を広範囲に調査して貰いたい森で見た事の無い物や生き物、あとは痕跡だな』


『なぁ、俺って最近この国に来たから森の植生とか分からないんだけど?』


俺が質問をするとニアさんから俺に手帳を渡される。


『その手帳に近隣の森の動植物の名前や簡単な絵を書かせて頂きましたのでそちらをご参照下さい』


俺とユーリは手帳をパラパラと見てみるが凄く分かり易く書かれていた。


『これ貰って良いですか?今後必要になりそうなので』


『はい、問題ありませんよ、それは私が昨日報告を受けた後に念の為に書いた物ですので』


『ニアは俺より優秀だから安心しろ、詳細については以上になる、一緒に連れて行く奴にはお前達から伝えてくれ、期限は1週間でやれる事をやってくれれば良いでは話は終わりだ、お前達から聞きたい事はあるか?』


ギルマスの言葉に対し最初に聞いてみたかったことを聞くことにした。


『ギルマスってドワーフ?』


『おいっ!髭面で背が低いからドワーフって馬鹿にしてんのか!?』


『ラッキーさん、ギルマスはドワーフみたいな容姿をしていますが人間ですよ』


『うぉい!?ニアまで俺の事ドワーフみたいだって思ってたの!?お前達さっさと帰れ!!』


俺の質問にギルマスは怒り、ニアさんはしっかりと答える。その後俺達は怒るギルマスのいる部屋を逃げるように出て行くのであった。


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