15.最強とは仲間と共に戦う事だ!
俺、ハンス、ロメオで薬草採取しに森にやって来た。
薬草は2人のお陰であっさり10枚集り、今はハンス達の訓練の為に魔物を探している。
『でなハンス、俺達がモテない理由はさ、この国の女性は視力が悪いんだと思う訳だ』
『なるほどな、それなら納得出来るな目が悪いんじゃしょうがないな』
『ハンス君達、視力が良く無いのなら内面を見るのでは?』
ロメオの的確な言葉が俺達の心を抉る。
『いやいや、内面見てんならハンスはともかく俺がモテないのはおかしいぞ』
『はぁ?お前の内面が良いなら今頃俺はハーレム作ってるわ!』
『やれやれ・・・!!?ハンス君何か来ますよ!警戒して下さい』
ハンスとロメオが警戒しているとゴブリンが3体が出て来た。
『よしっ!行ってこいハンス!』
『お、おう!やってやる!』
ハンスはゴブリン3体を流れるようにあっさりと倒してしまった。
『ちっ!!ハンスならもう少し手こずると思ったのに!笑い話にもならないじゃないか!』
『少しは褒めてくれても良くね!?見ろよ、手が震えてやがる』
『それが命を奪うという行為です。ゴブリンと戦闘を続ければ慣れてくると思いますよ』
俺達が会話をしていると遠くの方から女の悲鳴が近づいて来る。
『な、何だよ!?何が来るんだぁ!?』
ハンスが怯えながら警戒心を強めていくとギルド前で殴って来た美少女と角の生えた熊が飛び出して来た。
ハンスとロメオは少女が通り過ぎた後、熊に2人同時に斬りかかるが傷すら付いていない。
『クソが!?よりによってオニックマかよ!』
『えっ?ハンス、この熊ってオニックマって名前なの?』
初めて生で見る熊に呆然としていた俺は気になった事を口にする。
『ぐぅっ!?オニックマも知らねぇのか!?危険度Bの魔物だよ!!』
ハンスは熊の攻撃を剣で受けながら怒りながら返事する。
『オ、オニックマって腹いてぇ!見た目に反して可愛い過ぎるだろ〜』
俺が腹を抱えて笑っていると熊が俺に向かって来て立ち上がり2Mを超えるであろう巨体で襲い掛かってくる。
『うぉっ!?デカいのが飛び掛かってくんの怖っ!!』
俺は横に飛び、避けた後に熊の脇腹に拳を叩き込む。
拳が当たった熊は体が半分程無くなり絶命する。
ハンスとロメオはその光景を口を開けながら呆気にとられていた。
『うげぇぇ!返り血でびちょびちょだ〜、風呂入りたい・・・』
熊の血と肉片に塗れた俺を後ろの茂みから見ていた少女が俺に近寄って来て話しかけて来た。
『これ、アンタがやったの?』
熊を指差しながら聞いて来る。
『あぁ?そうだけど早く帰りたいから行っていい?』
俺はさっさと帰って風呂に入りたかったので適当に返答する、少女は顔を赤くしモジモジし始める。
『あ、あのね!助けてくれてありがとう、私はユーリって言うから覚えておいてね!じゃ、じゃあ私は行くわね!』
ユーリがどっか行ったので俺はアホ面晒しているハンス達に帰りたいと懇願し帰る事にした。
『しっかしお前オニックマを一撃で倒すとかヤバすぎるだろ、正直引くわ』
『私も決闘の相手が貴方でなくて良かったと心から思いましたよ』
『でもよー、さっきの女の子、絶対お前に惚れてたぜ?良かったじゃねぇかよ〜』
『モテない男はすぐにそういう方向に持って行きたがるよな、俺は騙されんぞ!』
女性は何とも思っていない男でもそういう事を言ってしまう生き物なのを俺は知っているのだ。
『良いから早く帰るぞ!血が乾いてきてベタベタするし臭くて死にそうなんだよ』
『薬草採取の報告はどうすんだ?』
『期限は明日までだから明日の朝行くよ』
そして城に帰って来た俺は部屋の風呂に入りハンスに紅茶を入れさせて寛いでいた。
『そういえば、魔力制御ってどれくらい出来ればいいんだ?』
『ん?ああ、お前魔法教えて貰ってんだっけか?確か魔法師団の人達が体の部位を指定してそこに魔力を集める訓練してたぞ』
『えっ?ハンスの癖に魔力感じ取れんの?』
『あったりまえだろ?魔法師団って女の子に人気なんだぜ?魔法の特訓した事ぐらいあるんだよ』
ハンスはモテる為なら何でもするらしい。丁度良いので使い方を聞いてみる。
『じゃあ魔法の使い方教えてくれよ〜、火の玉とか出してぇよ〜』
『いや、俺って才能無いみたいで弱い魔力弾しか出せないから』
『魔力弾?何それ?』
『基礎魔法の1つだな、魔力を集めて打ち出すんだよ、俺は魔力が無さすぎて石投げた方がマシなレベルだな』
『ほほう、魔力を集めて打ち出す・・・』
俺は目を瞑り右手を正面に向ける。
『うぉぉぉい!やめろ!また城ぶっ壊す気か!?』
『お、おう、森で練習する事にするよ』
明日の予定も決まり俺は眠る事にした。




