103.最強とは関わらない様にする事だ!
俺とフーコはオーロラの居る救護室に到着するとオーロラは何やら黒いモヤを纏っていて苦しんでいた。
『ねぇねぇ?あの黒いモヤモヤは何なの?』
『お前見えんの?他の人は見えてないみたいだけど、これって俺の回復魔法で治せんのか?』
『やってみれば?無理なら私の聖女の力を使うわ』
『そんなの持ってたの?勿体無いから早く捨てて別の人に譲りなさい』
『うぉい!そんな力持ってないけど言い方悪いぞ!』
騒ぐ俺達を周りの人達が睨みつけてくるので黙ってオーロラに回復魔法をかける。するとオーロラに纏わりついてたモヤモヤが消えオーロラが目を覚まし殺気を放ちながら勢いよく起き上がる。
『くそがぁ!!絶対に許さんぞっ!』
『びっくりしたぁ、大丈夫かオーロラ?お前をやった奴は殴っといたから安心しろ、お前の殺気で何人か気絶してるから落ち着け』
『あぅ、すみません、ご主人様、私が不甲斐ないばかりに・・・』
『安心しろ、不甲斐ない奴しか居ないだろ』
『それって安心して良いの?』
『ですがご主人様、あの者は多分死んでおりません』
『だろうね、神にしては弱過ぎだったからなぁ』
『あの〜、私は手も足も出なかったんですけど・・・』
『フーコさん、私もですよ、ご主人様、私はもっと強くなりますので今後もよろしくお願いします』
頭を下げた所を見た事が無かった、あのオーロラが頭を下げて来る。
『フーコ、あのオーロラが頭を下げてるぞ!?写真を撮ってくれないか?』
『カメラなんて持ってる訳無いでしょ、それよりこのネタで暫く揶揄えそうね!』
『フーコさんは痛い目に合いたい様ですね?覚悟はよろしいですか?』
オーロラはフーコを睨みつけ笑顔で尋ねる。
『ご主人様ぁ!助けてくだせぇ!』
『お前みたいな部下はいらん、それより武器の手入れに1週間程掛かるらしいけど大丈夫か?』
『問題ありませんよ、ここにはダンジョンもありますので暇潰しにはなりますよ』
『ダンジョンには絶対行かないぞ!あんな所行くのは魔物と戦える奴だけだ!』
『じゃあ私はユーリちゃん達誘って行こうかな』
『そうしろ、それでユーリに戦い方を教えて貰え』
『そうするわ、じゃあ皆と合流しましょうよ』
『オーロラが大丈夫なら宿に行こうか、俺もゆっくりしたいし』
『私なら大丈夫ですので宿に向かいましょう』
オーロラはベットから立ち上がり体の調子を確かめると大丈夫らしいので宿へと向かう。
『もう事件とか起きないよな?もう面倒事は嫌なんだけど』
『アンタが大人しくしてればトラブルなんて起こらないわよ』
『俺が事件を起こしてるみたいに言うんじゃねぇ!しかもそれが事実だとしてもお前にだけは言われたく無いんだよ!』
『なにおぅ!?私は英雄だぞぅ!もっと敬え!』
『何が英雄だ!火炙りにされた癖に!』
『あの邪教徒共はいつか八つ裂きにしてやるから良いのよ!』
俺達は宿に向かう道中に会話をしていると周りの人達の会話が聞こえる。
『おい、聞いたか?仮面の男が捕まったらしいぞ、これから広場で処刑だってよ』
『仮面の男って50億の首だよな!?マジかよ!見に行こうぜ!』
男達は走って何処かへ行ってしまった。
『良い天気だなぁ』
『ここ地下よ?それにしてもアンタの偽物が処刑されるってさ』
『お前がとどめ刺した様なモンだろ!俺のせいにすんな!』
『勘違いした奴が悪いのよ、私は悪く無いわ』
『じゃあ俺も悪く無いな、さっさと行こうぜ』
俺達はそそくさと宿に到着するや温泉があると聞いて入る事にした。
『ふぅ〜、やっぱり温泉は最高だぁ〜』
『お、オーロラさん!スタイル良過ぎ!おっぱい揉んでも良いですか?』
『反撃しても良いのでしたらどうぞ』
俺の耳がピクピクと動く、オーロラはスタイルが良いのかぁ、見てみたいなぁ、覗こうかなぁ、流石にオーロラは怒るよなぁ、腕を組み悩んでいると聞いたことのある声が聞こえて来た。
『ウヒヒッ!この隣が女湯だな!ロメオは覗かないのか?』
『メイリン団長が居たら殺されますよ?やめておいた方が良いですよ?ハンスさん』
俺は潜水しハンスとやらに近付くと足を掴み女湯へと放り投げた。
『うわぁっ!?何だ!?うひょぉぉぉ!ここが楽園か!?』
『うおっ!?大胆な覗き野郎が出ましたよ!?』
『変態は死んでください』
すると女湯から氷柱が建った。
『もしかしてラッキーさんじゃないですか!?お久しぶりです!』
『おお!やっぱりロメオだったか!何でこんな所に居るんだ?』
『王国の首都近郊にダンジョンが突然現れまして、私達が調査に出たのですが一階層で壊滅状態になりまして、武器の新調ついでに慰安旅行する事になったんですよ』
『何それ?ダンジョンって急に現れるモンなの?しかも壊滅ってそんなヤバいダンジョンなの?』
『それが後日調査したクレアさんの報告によるとライク様の聖印が入り口にあったそうなんですよ』
『ライク様の聖印?それになんか意味があるの?』
『聖印があるダンジョンは中の魔物がダンジョンから出ない事と最初にダンジョンを攻略した者はライク様から加護を与えられるんですよ』
『お前達が壊滅するぐらいなら魔物達も俺を襲って来るかな?』
『言っている意味が分かりませんが1層の魔物は魔王級だとクレアさんが言ってましたので立ち入りを禁止しました、ラッキーさんなら頼めば入れるかもしれませんね』
『ふぅん、魔王級の魔物ねぇ・・・王国に帰ってからの楽しみが増えたな』
俺とロメオはハンスの事をすっかり忘れ風呂を上がって一緒に食事をする約束をしたのだった。




