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101.最強とは本気を出さない事だ!

ユーリがフーコに決闘を申し込み外に出ると向かい合い構える。


『さっさと始めろよ、観客さんも飽きるだろ』


『『アンタは黙ってて!』』


俺の野次に2人して怒り出す、仲良いのに何で決闘なんてするんだろうね?するとフーコは自分の周りに円を書き始めた。


『ユーリちゃん!私はこの円から出ないで戦ってあげるわ!』


『フーコちゃん・・・殺す気で行くから後悔しないでね?』


ユーリから凄まじい殺気が放たれる。


『ミウさんはどっちが勝つと思う?』


『私的には長年努力してるユーリちゃんを応援したいかなぁ』


『フーコが勝ったらウザそうだから俺もユーリを応援しよ、クリスはどっち?』


『僕もユーリさんを応援したいです』


『人望はユーリの勝ちだな!あれ?何でフーコは泣いてんだ?』


『兄ちゃん達は鬼か?今の話を仲間が聞こえる様に喋ってたら普通泣くよ?』


『ぐぞっ、後でボコボコにじでやる』


『おい、おっさん!寝言まで言い始めたぞ!棄権させよう!』


『もう辞めてやれよ!?あの子、戦う前からボロボロだよ!?』


『ユーリ頑張れ〜、フーコの弱点は頭だぞ〜』


『うるせぇ!そこの人!開始の合図!』


『え!?そ、それでは始め!』


ユーリは開始の合図と同時にフーコの鳩尾に拳を打ち込む、打ち込まれたフーコは腹を抱え身体を丸め吐いていた。


『オロロロロロ』


『汚ねぇなぁ!食事中だぞ!見えてた癖に何で喰らうんだよ!』


『ゲホッゲホッ、アンタも避けないでしょうが!私も平気だと思ったのよ!』


本当に頭が弱点なフーコは口を拭い立ち上がるが足がガクガクと生まれたての子鹿の様になっていたがユーリはすかさずハイキックを繰り出す、フーコは当然避けられず直撃した。


『ぐえっ!』


『審判さん、勝負ついたから終わらせて』


流石のユーリも拍子抜けしたのか終わらせる。


『そこまで!勝者ユーリ!』


『じょっど、まだやれるばよ・・・』


『次は俺とやるんだろ?準備出来てる?折角鍛えたのにあっさり負けたフーコさんや』


『あいだだだっ!お腹が痛いわ、今日は辞めておきましょう』


俺はフーコの襟首を掴み、再度特訓しに行く事にした。


『経験も知能も無いなら身体に叩き込んだ方が良さそうだな』


『待って!次は何をさせる気なの!?もうやだぁ!誰か助けてぇ!』


『お前達、少し待て、尋ねたい事がある』


引き摺って荒野へ向かおうとするとローブを羽織った集団が声を掛けて来た。


『何かようか?』


『私を助けてくれるのよね?』


『お前達が地竜様を倒したのは本当か?』


『え〜っとですねぇ・・・』


地竜・・・様?よく見ると地竜を模したペンダントが見える、嫌な予感がするので誤魔化そうと考えていると

俺より先にフーコが動いた。


『私が1人で倒したのよ!私が英雄なんだからね!』


フーコが発言するとローブの集団から殺気が漏れる。俺はフーコの襟首から手を離し逃げる準備をする。


『フーコさん、俺、急用思い出したから特訓はまた今度にしよう』


『え!?本当!?貴方達感謝するわ!英雄を救ったのだから誇りなさい』


俺はそそくさと退散したフリをして屋根から様子を伺う。


『貴様が倒した地竜様はこの地をお守り下さっていた神の使いだ!貴様はやってはならん事をしたのだ!覚悟しろ!』


ローブの集団は武器を取り出しフーコに迫る。


『え?え?何これ?私ってば大ピンチな状況?魔物倒しただけよね?』


『貴様!地竜様を魔物と一緒にするか!皆の者こいつを捕えろ!火炙りにしてやる!』


フーコは囲まれて不利な状況だったので収納から悪戯グッズの激辛煙幕を取り出しフーコの前に落としてあげた。

煙幕は赤色の煙を吹き出し辺りを覆うと声だけが聞こえて来た。


『ゲホッ!何これ!?目が痛え!?喉もゲホッゴホッ!』


ふむ、この刺激物(毒無し)煙幕の性能は良いみたいだな、今度買い占めておこう。


『フーコ〜早く逃げないと火炙りにされるぞ〜』


『ゲホッゲホッ!はっ!?そうだった!早く逃げなければ!ゲホッ!』


煙から出てきたフーコは地下都市の出口へと駆け出す。


『あばよ、間抜け共!フーコちゃんは華麗に去るぜ!』


『あの女ぁ!追えぇっ!生死は問わん!捕まえろ!』


火に油を注いだフーコは地竜教(仮)の信者達から逃げて行く。俺は面白くなってきたで仮面を着けてフーコの後を追った。


『お、おい!あの仮面は!共和国から手配されてる奴じゃ無いか?』


『あっ!気配消すの忘れてた!』


『冒険者ギルドに報告しろ!50億の懸賞首が現れたぞ!』


俺は気配を消しフーコを探すが仮面の男の情報を聞いた冒険者達が屋根の上等あちこちに居た。


『くそっ!気配消してても近付くと流石に気付かれる、面倒だが遠回りするか』


俺は冒険者の少ない方へと向かうと視線を感じた。


『視線を感じる・・・周りに人が居ないのに・・・うおっ!?』


視線の主を探す為速度を落とそうとした瞬間、矢が飛んでくる。


『嘘だろ!?確実に見えてやがる!急所ばかり狙いやがって!』


遮蔽物に身を隠し先を急ごうとするといきなり背後から気配が現れる、俺は咄嗟に転がり襲撃者を確認する。


『ほう、今のを避けるか、久しぶりに楽しめそうだな』


『何者だ?俺の背後をとるとは・・・さては勇者だな』


『勇者とは光栄だけど、俺はただのSランク冒険者だよ、お前達コイツを逃すなよ』


俺は周囲を見ると4人の冒険者に囲まれていた。

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