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”ASSASSIN”—異能組織暗殺者取締部—  作者: 深園青葉
第5章
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Nowadays

"ASSASSIN"第5章!


今回は、優樹菜のもとに、同級生からの依頼が訪れ、過去の事件を捜査することに…!


是非、お楽しみいただけると幸いです!

 8月と言えば、向日葵が真っ先に、私の頭には浮かぶ。


 晴天の下、心地いい風に吹かれながら、蝉の騒がしい声を聴いている向日葵たち───そんな光景を、実際に見たことは、これまでにないが、はっきりとイメージできるのは、いつ考えても不思議だった。


 昨日、茉奈に「8月って言ったらなんだと思う?」と問われてから、私は、自分が答えた、向日葵について調べてみた。


 向日葵の花言葉は、「憧れ」、「情熱」と言ったものだが、色によって、違いがあるらしい。


 私はそこで、向日葵には、黄色だけでなく、白や紫などの色もあることを知った。白い向日葵の花言葉は、「程よき恋愛」。紫は「悲哀」。このように、同じ花でも、色によって、花言葉も全然違ってくるのかと、私は半ば関心を覚えた。


 そのペースで、私は、夏の花と、その花言葉を調べることにした。


 見たことはあるが名前の知らないもの、名前だけ知っていたもの、存在そのものを初めて知ったもの───色々ある中で、特に私の目を引いた花は、よく見慣れた花だった。


「アサガオ」


 見下ろす先には、茉奈が学校の授業で育て、持ち帰って来たという鉢植えがある。


「やっぱり……綺麗だな」


 一人で、呟いてみた。花を見て、「綺麗だ」と感じるようになった自分を感じながら。


 朝顔の花言葉は、「愛情」、「結束」。


 私は指先を、一輪の、白い花弁にそっと運んだ。


 白いアサガオの花言葉は、「固い絆」。


「絆」───私にとって、大切な言葉だ。


「ただいまー!」


 元気な声に、私は顔を向けた。学校から茉奈が帰って来たのだ。


 もうすぐ、茉奈が「お話聞かせて」とやって来る───私はそう思って、朝顔から、そっと指を放した。

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