20,両親に会いに行こう!
「レオン様、起きていらっしゃいますか?」
「メリル、おきてるよ。おへやにはいってきても、いいよ。」
「では、レオン様。失礼致します。アルフレッド様とアリアーヌ様がお呼びですので、執務室までご案内致します。直ぐに衣服を変えますね。」
父さんと母さんが……?
「うん。おねがい!」
コンコン
「御当主様、奥様。レオン様をお連れ致しました。」
「ご苦労さま。レオンを残して、下がりさない。」
「はい。」
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何だろう……メリルが退室してからの沈黙が辛い……
「レオン……とにかく無事で良かった。お前が魔法を行使したと聞いたが……。」
「もう! アル! そんな事はどーでも良いじゃないの! レオンが無事なら良いの!」
「いや、3歳の子供が魔法を行使したんだぞ!? そんな事で済ませるなよ!」
「あ・な・た?」
「いや、でも……」
お父さんとお母さんの力関係が分かった瞬間だった。
って、そんな事より何か言わなきゃ。
「まほう……こうし……」
したけど……と言おうとしたのに声が出なかった。
この感じは……大人っぽい口調を封じられた時だ!
最近はそんな事なかったから、すっかり忘れてた!
でも、大人っぽい口調で話した訳でもないのに、どうしてだろう?
『ふふふ……チートは封じておかないとね!
チートによって消し炭にされた世界は沢山あるからね!
【記憶書き換え】
レオンー聞こえてるでしょー。魔法を行使したことは、みーんなに忘れてもらったよ! 記憶を書き換えたから、上手く魔法を行使していないと認識されているはず!
ついでにレオンには、人前では魔法が行使出来ないという制約を付けといたよ! バイーバイ。』
バイーバイじゃねえよ!
記憶を書き換えたり、新しい制約掛けたり、大問題だよそれ!
おい、ラズリー!!
ちなみにラズリは、
『侵入者は、持病が悪化して倒れ、レオンは解放された』
という様に皆の記憶を書き換えた様だった。
かなり無理があると思うんだけどなぁー
次の投稿は、8月28日です。