45,呼ばれました
今回、国王さんを鑑定したのは、国王さんが辺境伯家を忌み嫌う理由が知りたかったからだ。もしかしたら操られているのかも……っと思って鑑定してみたけど、単なるバカだった。
しかも、称号欄に『バカ過ぎて操りやすい国王』ってあったし。
国王さんへの謁見も終わったし、また人脈作りに戻りますか。
次のターゲットは公爵家。
ただの公爵家じゃなくて、辺境伯を差別しない公爵家を探さないと。
ハードルが高いぞ!
歩くこと数分。
まだ、条件に合う公爵家が見つかりません。
酷いんだよ!?
俺が近づいたら、逃げるんだよ!
俺が2歩近づいたら、2歩。
3歩近づいたら、3歩、後ろに逃げるんだよ!
余程近づきたくないんだね……
公爵家って、そんなに多くないし……条件に合う家はないのかな?
諦めて侯爵家に行く?
「ちょっと、そこの貴方!」
はぁ。ここで諦めるしかないのか……
「聞いているの! 貴方よ!」
何か聞こえるような……?
「あ、な、た!」
俺?!
「は、はい! ご令嬢、申し訳御座いません」
こちらのご令嬢は……確かモーリス公爵家の一人娘であり、キツイ性格でツリ目が特徴の冷酷な顔をしていることで有名な……王太子殿下の婚約者!?
「こちらを落としませんでした?」
そう言って出してきたのは1枚のハンカチ。
こんなもの、見覚えがないんだけど?
「こちらは私の物では…」
「では、さようなら!」
え、ちょ!
これ、俺のじゃな……ん?
中に1枚の紙が?
文字が書いてある。
読みたい!
読んでいいのかな?
ま、いいや。
オープン!
『控室にお戻り下さい。リアン』
リアンって……リアン・ウィル・クロシアム王太子殿下?!
そんな方が俺を呼んでるの!?
俺、何かやっちゃったかな?
ヤバくない?
まあ、とりあえず行こう。
王太子殿下は、どうして侍従を使わなかったのだろうか?
わざわざ自分の婚約者まで使って、こんな回りくどい方法で俺を呼ぶなんて。
俺に会うことを知られたくない?
何故?
自分の立場が危うくなるから?
汚らわしいとされる辺境伯家の人に合うなんて。
でも、何故俺を呼ぶのだろう。
友人どころか、今日初めて顔を合わせたばっかりなのに。
次の投稿は11月14日です。




