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番外編5 その頃のラズリ ③

まだまだ続きます……







「到着っと!」


扉に手をかざして……


「『創造神ラズリ』の名において命ずる。扉を開け。」


手に私のトレードマーク……神紋を浮かび上がらせて……


「『解錠』」


管理室は、そうぞう神以外は入れないようにロックされている。解錠するのが面倒くさいから、鍵は閉めなくて良いと思うんだよね。でも、お父様とお母様の命令だし。





椅子に座って、目を瞑る。

深呼吸をし、両手に意識を集中させ……


しばらくして、カッと目を見開いたかと思うと、両手から光が溢れ出し、その光が1文字ずつ文字を空中に刻んでいく。


それはあまりにも神々しすぎる光景だった。

1人の少女が光に包まれていく。そして、その光は、まるで自我を持つかのように空中を漂い、寄り集まり、この時を待っていたかのように、1人の少女……ラズリの為だけに光った。




「世界のバランスはっと。」


かつて、おねーちゃんと私が管理する第七世界(ワールド)は、おねーちゃんが、やらかしたせいで2つに分割された。

私達はそうぞう神だから、普通は破壊はできないんだけど……おねーちゃんは神級魔法の中で最も攻撃性の強い魔法を行使して世界を真っ二つにした。……きれいな断面だったよ。

お陰様で、私達は2つに分かれた世界を管理することになった。2つの世界のバランスを管理する仕事も追加された。

不便だから、それぞれの世界に名前をつけた。第七世界(ワールド)の一、二だと、なんか可哀想だったし。


片方の世界をラフィエンス。

もう片方を地球(アース)と。


片方には魔法を発達させ、もう片方は科学を発達させた。

片方には想像力を。もう片方は創造力を与えた。

片方にはスキルを。もう片方は才能を授けた。


……二つの世界が平等になるために。


常に、それぞれの世界に気を配り、管理してきた。

それぞれの世界の内部も管理してきた。


ある人には才能を。

ある人には富を。

ある人には名誉を。

ある人には権力を。

ある人には美しさを。

ある人には強さを。

ある人には知識を。


皆に平等に授けられるように、生物をプログラムしてきた。


何月何日に生まれて、何年後に何日間病気にかかって、いつ何の食事を食べて、いつ友達ができて、褒められて、出会って、嘘をついて、叱られて、親戚が死んで、学んで、就職して、出世して、裏切られて、努力して、認められて、宝くじが当って、最愛の人が死んで………………


全てのことについて、私達はプログラムしてきた。









人間達は言う。






全ては運命だと。






でも、それは当たり前。

それは必然。







だって、私達がプログラムしているんだから。

次の投稿は10月7日です。

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