29,エルメント領内を進もう!
中途半端な部分で切れています。
はぁ。
レオンでーす。
今は、馬車に揺られています。
馬車が通る街道には、エルメント領の領民達が並んで、手を振ってくれています。
……なんか、恥ずかしい……
「エルメント辺境伯様万歳!」
「あら? あちらにいらっしゃる御方はどなたかしら?」
「お前、知らないのか? エルメント辺境伯様のご令息ですよ。」
「まあ、まあ! あの?」
あの? って、何だよ!
「将来、エルメント辺境伯様になられる御方ですよ。」
「御一家揃って、どちらに行かれるのかしら?」
「この時期だと『貴族の子供デビュー記念ガーデンパーティー★』が王宮で開催されるから、そちらにご参加されるのでは?」
「レオン様も5歳になられて……」
そんな会話が聞こえてきます。
それで、そんな事よりも……
「お父様。『貴族の子供デビュー記念ガーデンパーティー★』の概要を説明して貰えませんでしょうか?」
「『貴族の子供デビュー記念ガーデンパーティー★』は、その名の通り、貴族家に生まれた子供が5歳になると参加するガーデンパーティーだ。このパーティーに参加すると、正式に貴族の子供として認められるんだ。」
「半ば飛び出すようにして出発したのですが……服や宿はどうするのでしょうか?」
「うむ……その領の屋敷に泊めて貰おうかな?」
そんなにホイホイ泊まって良いのか?……その、かるーい感じで。
「衣服は?」
「王都への道中は、換えの服を用意してある。ガーデンパーティーの衣装は……着いたら考えよう!」
着いたら考えようって……大丈夫か?
「当主様、奥様、レオン様、エルメント領を出ました。」
御者の声が聞こえた。
エルメント領の隣は……ローインズ領か。エルメント家との仲は良くも悪くもないらしい。
次の投稿は9月21日です。




