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27,座学を受けよう!

前話の後書きの通り、物語を一部修整致しました。ご確認ください!

 ふぅ。


 落ち着きました。


 では、あらためて。


 レオンでーす。


 俺の【固有(ユニーク)スキル】は、【努力】でした!


『努力をしたら、必ず報われる』というスキルです!


 前世では、努力をしても報われなかったので、慈悲深い神様(?)が、今世ではこのスキルをくれたよのかな?



 それはさておき、俺は今、アルフレッド父さんの『座学』の講義を受けている。


「レオン、お前も、洗礼を受けたわけだし……エルメント家の役割…立ち位置について話そう。」


「はい。」


 エルメント家の爵位が辺境伯であることは、知ってるけど……?


「エルメント家は、クロシアム王国の貴族だ。」


 うん。知ってる。


「爵位制度は、もう教えたが、辺境伯は侯爵より低く、伯爵より高い地位を持っている。」


 知ってるよ。


「では、復習だ。辺境伯の特権を答えなさい。」


「はい。領地が国境付近である代わりに魔物や他国の攻撃に備えるために軍を所持する事が許可されています。そして、魔物や他国の攻撃があった場合はその年の税金の収集が免除されます。」


 そうそう、授業に関係ないけど、普通に会話出来るようになったよ!

 制約一覧(リミット・リスト)を見たら、


『この部分の制約は、諸事情につき一部免除でーす』


 と、書いてあったから、ラズリの方で何かあったのかな?


「そのとおりだ。特にエルメント領は魔物の襲撃が多い。だから、領民、領主関係なく、戦う術を子供のうちから学ぶ。

 エルメント領が滅びれば、クロシアム王国の王都まで、魔物がなだれ込むだろう。エルメント家が、クロシアム王国の砦なのだ。」


「分かりました。」


 エルメント家も、楽じゃないんだよ!


「なのに、52代国王 ナルブァイア・ウィル・クロシアム国王陛下は、それが分かっていないのだ。辺境伯とは、辺境の地に無能であるから左遷された、可哀想な貴族だと思っているんだ。お前の頭の方が可哀想だよ!」


 誰もいないよね?

 この言葉、不敬罪に問われても、文句言えないよ。

 まあ、命を掛けて戦っているのに、無能と思われていたら分からなくもないが。

 俺も、ムカムカするし。


「はぁ……。まあ、要するに、エルメント家は、王家に嫌われているんだ。王太子殿下を除いて。」


「王太子殿下を除いて……?」


 どうして、王太子殿下は除かれているのだろうか?


「王太子殿下は、聡明な方だ。クロシアム王国にエルメント家が無くてはならない存在で有ることを理解していらっしゃる。」


 (とんび)から(たか)が生まれる?


「それで、時期国王である王太子殿下に気に入られている、エルメント家が気に食わない人達がいるんだよ。」


 ふむふむ。


「だから、何か悪事の証拠でも見つけようと、エルメント邸に侵入してきたんだ。2年前に。」


 俺が襲われた、あの事件か!


「悪事の証拠……エルメント家は、悪事に手を染めているのですか!?」


 俺は、犯罪者の一族の一員……

 恐ろしや……


「いや、そういう訳では無い。勿論、貴族として多少の裏工作はするが、法には触れていない。」


 良いのか、それ?


「まあ、それはさておき、エルメント家は、上手く立ち回って行かねばならん。」


 貴族の世界は、恐ろしや〜


「はい。」


「レオン、お前はエルメント家の長男だ。つまりそれは、エルメント家の時期当主……時期エルメント辺境伯ということだ。しっかりと学び、人々を導けるようになるんだぞ。」


 責任重大だ!


「はい。」


「では、今日の講義はここまでだ。」


「ありがとうございました。」

次は、ラズリ達の話です!


次回の投稿は9月11日です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 誤字 『次期』が「時期」になっています。
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