２２，掛けられた制約について、考えよう!
『制約一覧』
・大人っぽい口調で話さない(12歳まで有効)
・魔法が行使できない
・創造神が授ける【固有スキル】で良い物が授けられない
・魔法属性が無い
・ポーションや、一時的に能力を上げるアイテムが効かない
ええーっと、とりあえずこれを閉じよう……
閉じ方って、ラズリ、言ってたっけ?
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いや、言ってなかったよなぁ。
とりあえず、ガラス板の様な物を突付いてみる……
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ガラス板の様な物は、触れる事が出来ず、手がガラス板(?)を貫通してしまった。
……変化無し⇒失敗
次に、魔力を声に乗せる方法で行なってみる。
『制約一覧………… 解除?』
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ガラス板(?)は、光の粒の様になって消えた!
⇒成功!
それで、今の『制約一覧』について、考える。
２年間もの間、結構頑張って魔力を声に乗せる訓練をした結果が、これ……
まぁ良い。
俺に掛けられている制約が分かったし。
で、整理、整理!
・大人っぽい口調で話さない(12歳まで有効)
⇒この制約は知ってたけど、有効期限は俺が12歳になるまでか……当たり前だよな、大人になってからも子供の口調だと困るし。
・魔法が行使できない
⇒これも知ってた。俺の魔法を極めるという夢がぁ!
・創造神が授ける【固有スキル】で良い物が授けられない
⇒この国は、この世界を創造した、創造神様を拝める『創造神教』を国教としているらしい。クロシアム王国だけではなく、この大陸全土が創造神様を崇拝しているらしい。
そして、創造神様がお創りになられた神々を、各教会が祀っているそうだ。
例
○○教会⇒創造神様と、花の女神フローリアを祀っている
△△教会⇒創造神様と、美の女神ネフィアを祀っている
そんな世界に住む人々は、5歳になった年の12月に教会で洗礼を受ける。
そこで、【固有スキル】と呼ばれるスキルを、創造神様から貰えるらしい。
【固有スキル】とは、人それぞれによって違う効果を持つスキルで、命が尽きない限り、消滅することは無いらしい。
ちなみに、アルフレッド父さんは【剣聖】の固有スキルを、アリアーヌ母さんは【聖女】の固有スキルを持っているらしい。
【剣聖】も【聖女】も、持つ人の少ない稀少な固有スキルで、その息子である俺が、どんな凄い固有スキルを貰えるのか、皆が期待していた。
そして、俺は良い固有スキルを貰えないと。
また俺は、前世みたいに両親を失望させちゃうのかな?
・魔法属性が無い
⇒っていう事は、俺は魔法を行使する時に必ず詠唱しないといけないって事か!?
でも、俺って魔法を行使出来なくね?
関係無いじゃん。
・ポーションや、一時的に能力を上げるアイテムが効かない
⇒ポーションが効かないって、困ったぞ。
俺が怪我したら、自力で治さないといけないって事か。回復魔法を行使出来る人も少ないしね。
俺の人生、不安になってきた……
気を取り直して、次、次!
えーっと、『ラズリ』って言えば良かったっけ?
ふぅー。
『ラズリ』
次の投稿は、９月１日です。
