21,魔力を声に乗せよう!
レオン君は5歳になりました!
あれから2年がたち、俺も5歳になった。
その間俺は、色々な事をした。
魔法は制約によって行使出来なくても、魔力量を多くする訓練は毎日行なった。
体中の魔力の流れを意識し、魔力タンクを大きくする。
困ったのが、魔力タンク内にある魔力を空にする方法だ。
魔法を行使することが出来ないので、どうやって魔力タンクを空にしようかと思ったが、ちゃんと方法は思い付いた。
ラズリのメッセージが鍵だった。
『制約一覧って、魔力を声に乗せて言ってごらんよ』
魔力を声に乗せる。
それは魔素を操っていないので、魔法ではないが、魔力を体外に出す手段であった。
これに気付いた後は、魔力を声に乗せる訓練を行なった。
イメージは全然分からなかったけど。
毎日練習していくうちに、コツが掴めるようになった。
そして今日。
「すぅー、はぁー。すぅーはぁー。」
深呼吸……
目を瞑り、体を循環する魔力を感じる。
魔力:●
→:魔力の流れ
●&声
⬆
口
↓ ↓
● ●
↓ ↓
●→●→●→●→● ●→●→●→●→●
↓ ↓
● ●
↑ ↓
● ●
↑ ↓
● ●
←●←●←●←魔力タンク←●←●←●←
(おヘソ左)
循環する魔力のうち、一点のみに意識を集中させる。
意識した魔力が口元に循環してきたら……
『制約一覧』
魔力を口から放出するイメージで、魔力を声に乗せる!
ラズリの『パッパーとやって、パーっとする』という説明も、あながち間違いではなく、パッと意識する魔力を決めて、口元に循環してくる時間をパーーーっと待ち、魔力を口からパーっと放出するという、だいぶ省かれた説明だったが。
そして、
『制約一覧』
を、唱えた俺の目の前に、ガラスの様な板が現れ、それには金色の文字が浮かんでいた。
次の投稿は、8月30日です。




